不飽和脂肪酸が体にいいとか言われる理由

さて、このタイトルにある通り不飽和脂肪酸は体にいいとして世に出回っています。その理由って知ってますか?
理系の受験生ならぜひ論理的に答えてほしい内容になっています!

結論から言うと、

固体になりにくいから

というのが理由になります。さて、詳しく見ていきましょう!!

高校化学の有機化学範囲で油脂の話をされます。この時に、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸の話があります。飽和脂肪酸というのは二重結合がないため、炭素鎖がきれいに一直線に並んでいるもの。その一方で、不飽和脂肪酸は二重結合があるせいで炭素鎖の伸びる方向がバラバラになっているものです。
天然にある脂肪酸はシス型のため、イメージは下のような感じです。


さて、こんなものが油脂の構成要素に入っていたらどうなるでしょうか。


この図をイメージしてもらうと分かりやすいと思いますが、たくさんの分子が集まった時、明らかに左(飽和脂肪酸がくっついてる方)がたくさんくっつけそうですよね。
つまり、分子間力が働きやすいということです。分子同士の引き合う力が強いということは、それらは比較的固体として存在しやすいということです。

以上のことから、
飽和脂肪酸→固体になりやすい
不飽和脂肪酸→固体になりにくい
ということがなんとなく理解してもらえたと思います。

ここから体にいいという理由についてですが、非常に単純です。体内、特に血管などに入り込んだ時に

固体になりやすいやつらって血管に詰まるリスクが比較的高くね


ということです。

大した話ではないのですが、この油脂の範囲をやっているのであれば論理的に話を持っていけるとよいテーマでした。

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