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Vol.6カイセド"丸わかり"深掘り解説🇪🇨🔵

はじめに

先日、リヴァプールとの争奪戦を制し、チェルシーへの正式加入が決定した逸材。今回はブライトン旋風の立役者であり、世界中が注目するエクアドル🇪🇨のMFについて纏めましたので是非ご一読ください。

生い立ち

エクアドルのサントドミンゴ出身。10人兄弟の末っ子として生を受けた。故郷周辺はギャングがひしめく危険地帯。貧しい家庭環境の中、両親が与えてくれたスパイクでサッカーにのめり込んだ。

経歴

U20リベルタドーレス杯でリーベルプレートを破り優勝に貢献。その後数ヶ月の間に評価を鰻登りに高めた。20年にはA代表にも選出され、アルゼンチン戦で電撃デビュー。その4日後にはウルグアイ戦で代表初ゴールをあげた。
21年にインデペンディエンテからブライトンに移籍し、今夏チェルシーへ加入した。

ポジション

4-1-4-1のアンカー
4-2-3-1のダブルボランチ
右サイドバック

特徴(攻撃面)

プレス耐性が高く、寄せられても全く動じない。密集地帯でのボールの置き所が的確でワンタッチで逃げる判断も抜群。
嵌められた局面でも細かな動き直しや身体の向きの修正でプレスを難なく回避していく。

ビルドアップ時も相手を見て、プレーをキャンセルすることが可能な為、選択を間違わない。
ギャップで受けて相手を引きつけるプレーと、マークの背中で受けてボールを前進させるプレーを的確に使い分けている印象。

展開力にも長けており、常にゴールに近い選択肢から逆算してボールを配給。ロングボールの精度も高く、左右両足でDFラインの背後に落とすパスが出せる。
ボールを受ける前に味方とスペースを認知しており、ダイレクトでのフリックや楔で局面を打開するプレーも目立つ。

推進力があり、前方にスペースがあれば、ルックアップしながらボールを持ち運ぶことが可能。カウンター時もスピードを落とさず前方の味方にベストタイミングで繋ぐことができる。


特徴(守備面)

タックルによるボール奪取が彼の最大のストロング。相手がボールをさらした瞬間を見逃さずにボールを刈り取る力は世界No1クラス。ドリブルのコース取りや相手の重心の変化を見てタックルの判断ができる為、成功率も極めて高い。

規格外の身体能力とアジリティで1vs1には圧倒的な強さを誇る。サラーやソンフンミン等、プレミアを代表するウインガーにも走力やフィジカルでちぎられないのは魅力。

ネガトラの意識も高く、プレスバックで標的にされた選手は彼のタックルの餌食となる。長い距離をスプリントした後も球際の強度アジリティが落ちない点も魅力的。

課題は不用意なファウルや持ち場を離れてスペースを開けてしまうプレーが少ないこと。また、足を出して1発で入れ替わるシーンも散見される。前に出てインターセプトが出来る分、判断を誤ってしまうとリスクを背負って前に出たことが裏目に転じる場面が少なくない。


最後に

最後までご一読頂き、有難うございます。エンソの相方としてカイセドの加入は凄まじく大きな補強かと。開幕戦のギャラガーに与えられたタスクを全て高水準にこなせる彼の存在はエンソのパフォーマンス最大化にも大きく貢献するでしょう。
ご要望や反響を頂けたら他の選手についても深掘り解説を致しますので引き続き、よろしくお願い致します。

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