見出し画像

カービング数寄屋袋

皆様おはよう御座います。

新年も改まり、松も取れて、もはや1月も終わらんとする程にご無沙汰しております。

工房で寝落ちし、しかもnoteの不具合で1から記事を書き直すという不甲斐なさです。

そんな幸先の良い今年最初の作品が完成しましたので、例によって写真で綴ります。

パターンメイキング

先ずは製図から試作。

それを元にパターン修正し、福助人形(叶福助)と遠山景元(遠山の金さん)松の盆栽の歴史を調べ、カービングの下絵制作。


カービング工程

先ずは革に下絵をトレースし。

カットの深さ、角度、レイヤーを意識しながら。

カット終了です。

続いて叩いていきます。

荒いチェックから細かいチェックへ。。。

叩き終えたらモデラで細かい部分を。

この辺りから肩コリが本格的になります。

カービング工程終了です。

染色工程

先ずはソリッドの黒から。

それから薄墨で暈しを。

続いて鼠系を染めて。

後はカラーを染めていきます。

染色工程終了です。


準備工程

小端は全て革を折り返すヘリ返しで仕立てます。

糸は麻糸を3本取りにし撚り直して蝋を引き直します。


縫製工程

最終縫製工程は過去最高レベルの難易度でした。


完成

先ずは全体図。

カービング部分。

斜めから。

開けたら。

コーナーのアップ。

最後に正面から。

数寄屋袋というモノを革で制作しました。
元々が小風呂敷を折り畳んだデザインですので、同様に一枚革で制作しております。
一般的な数寄屋袋より厚みを持たせたので、その兼ね合いでの製図が少し難解でした。
それと作りはシンプルなものの、最終縫製工程で裏から針を通すのが難易度高かったです。
そして何より、革の厚みの必要なレザーカービング、革が厚いと折り畳めない数寄屋袋、という2つの条件をクリアするのが難解でした。

カービングのお題はお客様の愛猫で、それに頂いた色々なお題をほぼ組み込んだ形で描かせて頂きました。

今回も良いオーダーを有難う御座いました!!


では色々たまったリペアやメンテナンスのモノをやりつつ、次のオーダーの準備に取り掛かりたいと思います。

それでは皆様、また会う日まで。


Instagramアカウント

問い合わせアドレス
info@chelsea-leather-art-work.com

広島県広島市中区東千田町2-13-18-101
chelsea leather art work

宜しければサポート下さいませ。 日々より良いモノづくりの為に切磋琢磨し邁進して参ります!