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「反さんやめないで!!」 続投の声が多い反町監督の人気に迫る!

前節のガンバ大阪に1−4で敗れたことで、最終節を残して松本山雅FCの降格が決定した。それでも山雅サポーターからは、退任が噂される反町監督の続投を願う声が多くあがっている。磐田・湘南・清水・鳥栖・浦和・名古屋など今季残留争いを経験した多くのチームは、シーズンの途中で監督を交代している。それだけチームの成績不振に対する批判の矛先は監督に向くものである。しかし、松本山雅はシーズンのほとんどを降格圏で過ごしながらも監督交代を行わずにここまで戦ってきた。そして降格してもなお、「この戦力でよくここまで粘ってくれた。」「反町監督と共にこれからも戦い再びJ1に戻ってきたい。」というように反町監督を支持する声が多いように感じる。そこで、反町監督がここまでサポーターに愛されている理由に迫っていきたい。

山雅を象徴するハードーワーカー

 松本山雅は攻守ともにハードーワークすることが持ち味である。反町監督も技術の差を走力、攻守の切り替えの早さや球際の厳しさでカバーすることを選手に要求している。そして、監督自身も「選手に要求するならば、自分もハードワークしないといけない」と語っており、ミーティングで10秒の話をするのに2時間の準備をすることもあるという。緻密な分析官として知られる反町監督。山雅の勝利のために身を削って職務を全うする姿勢に感謝しているサポーターも多いのだ。

ユーモアに溢れファンサービスを欠かさない

 ここまでの話だと生真面目なイメージが強い反町監督だが、実はユーモアのある人物なのである。第6節にヴィッセル神戸にホームで勝利した後のインタビューでは「まあ皆さんはイニエスタを見に来たんでしょうけど我々の勝利も見ることができてよかったですね。」と冗談を言ってホームスタジアムのアルウィンは笑いに包まれた。別の試合では「先制点あのシュートは狙い通りだったのでしょうか」という質問に対し「僕がシュート打っているわけじゃないので分からない」と笑顔で答えることもあった。このインタビューを聞きたくて試合後もスタジアムに残るサポーターも多い。また、練習後のサインへの対応などファンサービスを欠かさないことも人気の理由ではないのであろうか。

選手よりも監督のサインが欲しい!?

 反町監督の人気ぶりについて筆者が驚いたエピソードがある。それは筆者がアルウィンでサッカーチャンネルの勧誘の仕事を行っていた時のことである。山雅の試合が全試合見れるチャンネルに加入してくれたお客さんには、希望する山雅の選手のサイン色紙をプレゼントするというキャンペーンであった(選手はお客さんが指名でき、誰のサインでも可)。チーム最古参の飯田真輝や松田直樹の3番を背負う田中隼磨などのサインが人気の中で、多くのお客さんから「選手は誰でも可能ということですが、反町監督はダメなんですか?」という質問を受けた。この問い合わせがあまりにも多かったため、筆者が電話で本社に確認する事態にまでなったのを覚えている。反町監督の人気は選手にも引けを取らないことを実感させられた1日であった。 

 松本山雅FCは最終節にホームで湘南ベルマーレと対戦する。すでにチケットは完売。反町監督の進退については、この試合の後に会社と監督自身が話し合って行う予定だ。最終節に反町監督続投を願う声がアルウィンを包むことは確実であろう。

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