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初年次教育学会発表してきました&2023年9月のまとめと読書記録

10月も半ばを過ぎての9月のまとめ。(^_^;)

9月はじめにチェコ旅行から帰ってきて、すぐに大学の同僚先生との初年次教育学会の発表準備にいそしみ、いざ、と思ったら、台風で交通が次々ストップ。

これは棄権にならざるをえないか…と青ざめましたが、かろうじて動いている線を乗り継いで行くことに。

名古屋から、特急しなので北上。昨年夏の家族旅行からちょうど一年ほどで、再び寝覚の床が見れました!


特急しなのの車窓から

一泊二日のあいだ、一滴たりとも降られることなく、暑くも寒くもなく、たいへん快調に行って帰ってこれました。

「遠足」は必ず晴れさせる女、ノブコ v( ̄▽ ̄)

会場の山梨学院大学に無事到着!


初年次教育学会@山梨学院大学


発表題目は、「初年次教育科目「アカデミックスキル」において学生が学び取ったもの―振り返りアンケート記述のカテゴリ分析から―」。

一人しか登壇できないので、同僚先生にお任せ。F先生、ありがとうございました~~

同僚のF先生の雄姿

質疑応答では、私からもお答えしました。F先生、花を持たせてくださってありがとう~

進行の先生はじめ、参加されたみなさまがたいへん温かく、熱心に聴いてくださり、共に良い教育をという雰囲気が感じられて、行って良かった、行けて良かったと胸をなでおろしました。

おつかれさまでした~~ ワインどころ山梨の食を楽しみました♡

学会の翌日は、バスで新宿へ出て、平和祈念展示資料室や、半蔵門ミュージアムを見て帰りました。そのあたりはまた別途、記録したいと思います。

そして、週が明けてからは、上息子と宝塚歌劇団の公演「フリューゲル 君がくれた翼」、その翌日には、久々に夫氏と映画「福田村事件」を観に行きました。これらもあらためて記録したい…けど、いつになるやら (;・∀・)

さらには、滋賀県立美術館で、平和祈念展示資料室の出張展示があったので、学芸員さんトークに合わせて観に行きました。こちらも別途… 

そうしていたら秋学期がスタート。今年はなんと20日から。早い!暑い!辛い! (;´Д`)

チャレンジングにも新しい科目を開講させてもらったり夜間の授業が始まったりで、チェコ旅行の余韻に浸る間もなく、授業準備と通勤に必死のパッチな日々でした。

10月に入ってからも、授業の合間を縫ってあれこれインプットしていますが、記録をまとめる余裕がないまま。

展覧会や映画鑑賞の記録も何本もたまり続けてストレスになっているので、なんとかちょっとずつでも「消化」していきたいです。

9月の読書メーター

読んだ本の数:9
読んだページ数:2494
ナイス数:378

楽園のカンヴァス (新潮文庫)感想
ルソーの遺作『夢』に酷似した絵の真贋を2人の専門家が判定するというミステリー仕立ての小説。ルソーの人となりや作品への批評がどのようなものであったかが物語のなかに織り込まれ、主人公2人の口を借りて、原田さん自身のルソーへの高い評価が伝わってくる。どこからどこまでがフィクションなのか判然としなくなっていく展開にひきこまれ、一気に読み終えてしまった。関西ウーマンの書評で取り上げました。https://www.kansai-woman.net/Review.php?id=202267
読了日:09月01日 著者:原田 マハ

へんな西洋絵画感想
9月に入ってからアンリ・ルソー関連の本を続けて読んでいる。この本もそう。山田五郎氏は、前からYoutubeの「オトナの教養講座」を面白く見ている。この本は「へん」という切り口で、様々な西洋絵画を紹介。ちっともかわいくない赤ちゃんや幼児が描かれた理由、謎の生物たち、遠近法を無視した縮尺のおかしな人間が描かれた理由など。オールカラーで、「へん」な部分はクローズアップしてあり、カットの仕方もくすっと笑えて、楽しく学べる本。
読了日:09月06日 著者:山田 五郎


アンリ・ルソー 楽園の謎感想
原田マハ『楽園のカンヴァス』読了後、さらにルソーに浸りたくなって。ルソーの生家を訪ねる旅から始まり、同時代人の書き残した文章や、後世の批評などもふんだんに引きながら、豊富な図版とともにルソーの生涯をたどる。ルソーの人柄、絵を描くことへの真摯な態度、作品の先進性、独特な感性に心底惚れているのであろう岡谷さんの熱い筆致も、原田さんの小説以上にドラマティック。関西ウーマンの書評で2冊セットで取り上げました。https://www.kansai-woman.net/Review.php?id=202267
読了日:09月10日 著者:岡谷公二



都会の鳥の生態学-カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書 2759)感想
書店で面だしされていて、これは!と即購入。自然科学の本は全然読まないが、野鳥の増減や行動には少し関心があるので。予想通りとても面白かった。著者は高校の生物の先生をしながら、都市の野鳥たちを長年丹念に観察し、多くの成果を発表してきた。人間との距離をはかって、ねぐらや巣を変えていく鳥たち、鳥どうしの敵対・捕食・共闘関係など、へえ~の連続。ウチも近くが開発されたあとてきめんに鳥が減ったが、ふたたび実を食べにやってきたり巣を作ったりするようになった。避けられないよう、家の中からそっと観察している。
読了日:09月16日 著者:唐沢 孝一

プラハ巡覧記 風がハープを奏でるように (わたしの旅ブックス)感想
この夏(2023年)プラハに行ってきて、もう少し浸りたくなったので、状態の良い中古を入手。アジアの紀行本をたくさん出してきたライターによる、2018年秋のプラハ滞在記。1か月滞在したときの記録中心。既刊のチェコ本以上の情報やオリジナリティ、専門性はない。誤字脱字や間違いが多く、ていねいな記述と手を抜いたところが混在している。ただ、そのときの流行りや物価、治安や雰囲気を知る手がかりにはなる。
読了日:09月17日 著者:前川 健一


降霊会の夜感想
夫氏が借りてきたのを。うーん。前半は、戦後すぐの東京で、闇市から成りあがっていく家庭で裕福に育った主人公と貧しい転校生との話で、戦争を直接体験した親世代が背負うものが痛々しく迫ってきて面白い。後半は、成長して享楽的な日々を送る主人公の青年期。人の心をくみとれずに周囲を傷つけていることが老年になるまでわかっていなかったことが霊によって語られていく。共感も同情もできないうえによくわからないオチ。いや、主人公世代のうちの共感も同情もできない層を冷徹に描いた小説なのか? にしても、前半だけの方が良かったような。
読了日:09月21日 著者:浅田 次郎


わたしのごほうび時間 大人のゆったり旅感想
久しぶりの海外旅行から帰ってきて、もう少し旅気分に浸りたくて購入。気張りすぎず、普段とかけ離れず、穏やかに楽しむ旅のあれこれ。著者とは旅の行先(アジアや京都がお好きなよう)も楽しみの割合(食べること重視)も全然違うけど、写真たっぷりで見ていて楽しい。こんなん見てたら、行ったとこだけど、また旅行に行きたいなあ~
読了日:09月21日 著者:柳沢小実


ある町の高い煙突 (文春文庫)感想
図書館で借りたら1969年発行のもので、その年の読書感想文コンクール課題図書のシールが! この頃はこんな小さな字でぎっしり行が詰まったものが高校生向け課題図書になっていたのか。日露戦争後から第一次大戦開始の時期が主な舞台。日立で稼働していた鉱山の煙害に立ち向かう村の青年と会社が対話し、対策を研究し、大煙突を建てて解決をはかる。モデルの方に直接取材して書かれた小説。簡潔な文章だが煙害の実態が目に浮かぶよう。たいへん面白かった。ラストも感動的。大煙突は上部が倒壊してしまったが見に行きたい。映画も観たいな。
読了日:09月27日 著者:新田 次郎

関西ウーマン信子先生のおすすめの一冊で取り上げました。


千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話感想
タイトル通りではあるようだが、Facebookでルーマニア人と次々繋がったり、憧れの映画監督に会いに行って言葉を交わしたりと高度なコミュニケーション力と行動力を発揮できる人。膨大な数の映画を観て、本を読んで、言語や知識を吸収し、次々とアウトプットしていく過程はたいへん面白い。ルーマニア文学のこと、ジェンダーに関する考えなどもとても興味深く読んだ。ただ、「俺」という一人称と自分が自分がを前面に出す文章にはどうしてもなじめないなと思っていたら、終盤にそれについてもちゃんと自己省察されていた。
読了日:09月28日 著者:済東鉄腸



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