詩 いらいらどめ

いらいらどめのお薬を医者が配合した
無理矢理飲んで嘔吐したアイスの欠片

今朝、ベッドで溶けたバター
頭ん中はボーリングの球一個
せかいは全て私のもの
錯覚覚えて29のはじめ

木ノ芽時 春始まり いつも通り
待ち受けるバス
色とりどり 花咲きだす 忘れないよう
握りしめるパス

わかっている、本当は
ただ自分が弱かっただけ
この両手で投げ出した
大切なものをとりもどす
やまいだれにかくれんぼしてる
今のままじゃ何もつかめない

いらいらどめのお薬を医者が配合した
無理矢理飲んで落としたピンクの糖衣
あああ、本当はのみたくないけれど
目指せ真人間

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