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小説 カフェイン part4

履いていたのはサルエルパンツばかりで尻のあたりがいつもぶかぶかしていた。強烈な洋服だけを選んで着ているようだった。
宇宙人の柄のパンツ、ポケットが猫の顔になっているパーカー、一見ただのボーダーシャツの胸元にはバケットの刺繍が入っていた。
「自分ネネットが好きっす、にゃーラブ。」とよく言っていたが、にゃーとは何なのかおばさんのわたしにはさっぱりわからなかったけれど。
一年ほど前からカフェインが薬を勝手にやめているっていうのは有名な話だった。素人の断薬は危険だよって、病気仲間が注意するたびに
「そうっすね、でも薬はもう飲みたくないっすわー」って答えてた。そりゃうちらだって薬飲みたくねーべってわたしは突っ込んだ。
オーバードーズを狙ってたとは思いもよらなかった。だってカフェインはみんなの人気者だったし、面白いやつだったから。
でもそれって死なない理由にはならないよね。歯止めがきかないことはあるわけで。

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