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新潟のやわらぎという習慣

ここ数年、毎年冬の季節に新潟を訪問しています。

新潟には素晴らしい温泉がたくさんあるので、以前は温泉目的での旅行が多かったのですが最近は新潟市内のビジネスホテルに滞在して、ひたすら酒と美食を堪能する旅のスタイルも楽しんでいます。

特に新潟駅周辺や新潟からバスで10分ほど移動した古町と呼ばれるエリアには多くの飲食店が軒を連ねており、はしご酒をするにはもってこいのエリアになっています。

東京のイメージだと新潟駅駅前は新宿の歌舞伎町、古町は元々花街なので神楽坂のようなイメージを想像していただければと思います。

改めて別の機会に、私が訪問したお店についてはお店ごとに詳しく紹介させていただきたいと思っておりますが、新潟の居酒屋で共通しているのが、表題にもなっているやわらぎの習慣です。

やわらぎとは日本酒を頼んだときに一緒提供される水のことを言います。

都内の居酒屋や割烹料理でも、お酒と同時に提供していただける店もありますが、基本的には改めてお水を注文することがほとんどだと思います。

以前、お邪魔した割烹料理の女将さんに、お酒を飲むときは、必ず同じ量のお水を飲むと悪酔いしないと教えていただいたので、その教えを守るようにしているのですが、お酒が進んでいくとどうしても水を注文するのを忘れてしまうことがあるので、日本酒を頼むと同時に水も提供される習慣は酒を飲む人の健康にやさしいなと思いました。

よくバーなどで使われるチェイサーも似たような意味ですが、それよりも酒飲みに対して、体を気遣ってくださいねとのやさしさに溢れているような語感がとても気に入っています。

このように、新潟は日本酒を嗜む人にとってやさしい場所だと思います。


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