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他国のルームメイトと過ごす寮生活の出来事

日本時間の2時

熟睡していた私の携帯が鳴る


出ると長男だった

怒りが頂点に達したから連絡してきた。という。


訳を聞くと、2人部屋で共に過ごすルームメイトが夜中じゅう動画をみていて光と音で眠れない。


前に寮母さんに伝えたらルームメイトはパソコンを没収され、一晩号泣したそう。



それがかなり長男にとってめんどくさい出来事だったらしく、しばらくパソコンの光だの音だのを気にせず生活したとのこと。


けれどその日だけはその音と光で眠れず数時間我慢したみたい。


わたしが電話で言うのはもちろん

「眠れないから消して。せめてイヤホンして」

と言えばいいじゃん


と息子へ伝えた。


「喋りたくない。察しろよ。あいつ(ルームメイト)」


と息子。


察しろなんて。

中国人に察して。は無理だと思う。ストレートに伝えるしかないよ。


それでも頑なにルームメイトに伝えない息子。

それから、むかつくー!はらたつー!という息子の文句に付き合う。
直接言えばいいのに。
と思いながら。
散々愚痴を吐くと、寝る。と言って電話を切った息子。


次の日息子へ電話をしてみた。 

すると、昨日の怒った様子はさらっとなくなっていた。
寮母さんへ相談したとのこと。

寮母さんの返答は

「ヒーリング系の音楽や映像でおすすめがある。
これを観ればうるさいなと感じてもとっても気持ちよく寝れるから」
とおすすめ動画を教えてくれたらしい。


わたしは予想もしない変化球な寮母さんのアドバイスに度肝抜かれた。


わたしは 相手がうるさい→伝えてやめてもらう

というマインドしかなかった。


寮母さんすごい。

他民族な国だからこそ生まれるマインド。

規則を破ることはNGだけど、相手を受け入れる姿勢らしいものを感じた。


わたしより柔軟なあたまな長男は寮母さんからの返事に
なるほど!
と目から鱗だったらしい。


海の向こうで楽しいことも困難なこともいろんなことを経験している。
色んな経験をしている彼を誇らしく思った出来事だった



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