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死記

俺がもし死んだら。
そんな話親にすぐ止めなさいと叱られた記憶がある。当時はただ臓器提供してもいいよって知っておいて欲しかったのにと思ったが、今冷静に考えるとそれすらもデリケート過ぎる話題。自分にもし息子や娘が出来て突拍子もなくそんな話をされたらたまったもんじゃない。

好きなライターさんが祖母を無くした際に「人は思い出の中で生き続ける。」と綴っていた。色んな人がたくさん使ってきた考えだろうだけれども、久しぶりに聞いた自分にとっては新鮮な気持ちになった。
急に居なくなってしまった人、会えなくなってしまった人、連絡が取れなくなってしまった人。そういう人達に限って僕に沢山の思い出を携えてくれている。
人は生きている以上いつか必ず死ぬのだ。しかし人間は死んでも脳裏に残ることで記憶の中で生きて続けることができるのだ。

好きな言葉のひとつに「俺が死んでも俺の言葉は死なないと思ってる。」という言葉がある。''思ってる''という意思なのが好きだ。根底で信じていることが大事なのだと思う。

まだまだ生き抜く理由はわんさかありますが、もし僕が居なくなっても僕の思い出や言葉をたまに思い出してくれたら無問題。安心。それこそが沢山の文字を綴り続けている理由の1つかもかもしれない。だからこそ命ある限り文字は綴りたいと''思ってる''。

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