見出し画像

小さな庭のシンフォニー

小さな庭の畑

シンフォニア農法では畑がそのまま食卓になることを考えてデザインします。
毎日の食卓を彩豊かなものにしたいので、色々な種類の種を選びます。
小さな庭の畑に色々な種類の野菜が並ぶと、常に数種類の食材が絶え間なく使えるようにすることになります。

毎日じゃがいもばかりだと飽きてきてしまいますよね、とカジカ先生は言います。
じゃがいもは数種類植えることで、味の違いを楽しむことができます。
ちょっと先を見据えてずっと食べ続けられるように、この野菜の中から今日は何を作ろうかとわくわくしながら選んでいけます。

今の旬よりも一歩先を考えて種を蒔ききます。
はじまりの種から芽が出て成長して食べる終わりまでのサイクルが完結しています。
小さな循環ですが、小さな循環を一人でできる範囲でまわせるように、種を蒔いて様子を見に行く、また種を蒔いて様子を見に行くと畑に足を運ぶ楽しみを見つけることができます。

畑にいる虫もオッケー

同じ種を植えても育つところ、虫がつくところがあります。
虫がつくところは虫にあげちゃっていいのです。
同じに蒔いて一方に虫がついてもよし、同じに蒔いても芽が出なければその土に力がないから、別のものを植える。などよく観察してその都度対処します。

雑草が土を覆ってくれていたら、それもよしとして、雑草を抜いたら代わりの種を植えます。抜いた雑草は乾燥させてからまた土に戻します。

私は抜いた雑草をそのまま土に戻してしまったせいで、草をめくるとその中で腐敗が起きていました。臭いも腐敗臭があり、すぐにひっくり返してよく乾かすようにと言われました。
微生物にとって発酵も腐敗も働きかけとしては同様で、たくさん分解しなければならない時に一気にやるために腐敗という手段を選ぶのだと教わりました。

藍を守る植物たち

これから藍を定植する丘の畑は全体に藍を植えて、一つの畝にサツマイモを植えようと考えていました。
畑を見てもらい土を1メートル近く掘り進めていくと、サラサラな土が出てきてほとんど微生物が生息していないことがわかりました。
もう何十年も空気が入っていなかったために、三本鍬でヒビを入れられた土がびっくりして目覚めを起こしました。
このままでは乾燥しすぎていてすぐに埋まってしまうからと近くにあった小枝を差し込んで、少しでも有機物を多く入れましょうということになりました。
腐葉土8袋と米ぬかを入れましたがまだまだ必要で、また市民病院のボランティア農園に足を運ぶことになります。
確実に雨が降る前日の夕方に藍を定植するとよいそうです。

畝の一番上に大切な藍を植えて、その周りにも他の種を蒔いて、シンフォニア農法で藍を育てていくイメージが湧いてきました。
大切な藍を守り育てながら周りの植物とも共存していき、できたものをいただきます。
畝もいっぺんに作らずに一つずつ作っていけばよいとわかったので、藍染めをしながら両立してやっていけそうです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?