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我が子の障がいを受け入れられたのは、一人じゃないと思えたから

こんにちは!障がい児ママのためのキャリアカウンセラー、あまだゆみです。

これを読んでくださっている障がい児の親御さんは、ご自身のお子さんの障がいを受け入れるのにどのくらい時間がかかりましたか?何がきっかけでしたか?

短いのが偉いとか、長いのがダメとか、まったくそんなことは思いません。必要な時間は、人それぞれだから。というか、どのくらいなら長くて、どのくらいなら短いのか、よくわからない。障がいの度合いや種類にもよるし、本当に人それぞれです。

私の場合、息子の障害受容にはあまり時間がかかりませんでした。
それはなぜなのか。
自分の思考を整理するのに、だいぶ時間がかかりました。
(このテーマを下書きに入れたのは昨年5月だったみたいです 笑)

いろいろ考えた結果、私が息子の障がいを受容できたのには、
1. 娘のおかげ
2. 誰も私を責めなかったから
3. 夫の涙を見たから

という3つの要因があったのかな?と思います。

1.娘のおかげ

息子が生まれた時、娘は3歳半。母親としての経験は浅いですが、この数年で私に数えきれないことを教えてくれました。
この子には、この子のペースがある。
みんなちがって、みんないい。
この子を丸ごと愛してる。

そんな風に思わせてくれた娘の存在があったことは、本当に大きいです。

もし今回が初めての子育てだったら、「うまく噛めないのは、聞こえにくいせいなのかな?」など、気になることはすべてお耳に結び付けてしまったり、息子に対して必要以上に厳しくしたり、不安な自分の心を落ち着かせるためにわざと楽観的に振る舞ったり、といったことがあったんじゃないかな、と思います。

2.誰も私を責めなかったから

息子の障がいがわかった時、誰一人として、一言も、私を責める人はいませんでした。

私自身、夫はもちろんのこと、双方の家族にも、みんな「どうして・・・」という思いはあったはずです。
一番強く感じていたのは、十月十日息子をお腹の中で育てていた私ですし、「自分の遺伝子に問題があったのか?」と不安を感じていた夫だと思います。
でも、誰も「どうして?」という言葉を私たちに向けることはありませんでした。言ってしまったら、私と夫が自分自身をさらに責めるであろうことをわかっていたのだと思います。

これは、本当にありがたかったです。ポロッと出てもおかしくない一言を、誰も言わずにいてくれたことに感謝しかありません。

3.夫の涙を見たから

夫は、とても優しい人です。映画を見て泣いたりもしますし、結婚式や出産時に感極まって涙ぐんだ姿は見たことがありました。
でも、声を上げて泣く姿は、この時まで見たことがありませんでした。

冷静で頼りがいある夫が、途方に暮れている。1ミリの余裕もないほど追い詰められている。
これは、私がしっかりしなきゃいけない。私はこの子の母親で、この人の妻だから。

どん底の想いを抱えているのは、私だけじゃなかった。あまりの辛さと重苦しさに、二度と這い上がれないんじゃないかと思っていたけど、この人と二人で力を合わせれば、何とかなるかもしれない。

夫の涙が私に与えてくれたものは、意外にも底力と希望でした。

この3つのおかげで、「今できることを、全力でやるしかない」という思考に変えることができたんだと思います。

NICUから退院しても、しばらくは「あの時の検査ではわからなかった合併症が表れるかもしれない」という不安はありました。
現在の息子の発達を見て、「問題ないね」という声をかけてもらっても、嬉しい気持ちはあれど、「まだまだ何が起きるかわからない。気を抜いてはいけない」と思います。
あの超重量級のパンチをまたいつ食らうかわからないので、不意に来て吹っ飛ばされないように、常にファイティングポーズは取っておく。そんな心持ちでいます。

でも、私は一人じゃない。そう思えることが何よりも大事だし、ありがたいことです。

もし、お子さんの障害を受け入れられずにいる方や、「もしかしたら、、、でも確定するのが怖い」と感じている方がいたら。
まずは、周りに頼れる人を探して欲しい。

「パートナーが子どもの障害を疑っているけど、大げさだ」と感じている方ががいたら。
同じ目線で「そうだよね。不安だよね。一緒に向き合おう」と声をかけてあげて欲しいです。

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