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あべちゃん誕生日おめでとう(「公然の秘密」歌って)

あべちゃん誕生日おめでとう(「公然の秘密」歌って)


あべちゃん誕生日おめでとう。30歳になったんだね、旧末っ子が大人の階段をまたひとつ上ったんだね……(感涙)! 本当の意味での“末っ子”は年齢的に若いということだろうけども、やっぱりSnowManの“末っ子”はあべラウのふたりだと思っちゃうんだ。だってハートが末っ子だもんな……(あべちゃんは兄者ですが)。
そんなあべちゃんが好きだ。もし願いが叶うなら、あべちゃんに初恋という唯一無二のものを奪ってほしいと願うほど、好きだ。リアコ勢ではないし、なんなら恋愛感情すら露ほども抱いちゃいない無性愛者だけども、それでも阿部亮平という人間は好きだ。彼を見ると、心臓の愛の部分が喜ぶ感覚がある。キュンキュンする。キュンキュンキュンキュンどうして……となる。
どれくらい好きかと言うと、未だにそれスノのリールが観られていないくらい。観たら死ぬと思っている。サングラスの阿部亮平、彼氏みたいな顔をした阿部亮平、むり。一周まわって、あまりにもむり。まじで誇張抜きで、あべちゃんを観ると脳内で宇多田ヒカルの「君に夢中」と椎名林檎の「公然の秘密」が流れる。「君に夢中……人生狂わすタイプ……」ほんまそれな。「存在さえも罪深い、チョコレート、芳しいのよ」ほんまそれな。

最初に

そもそも私が阿部亮平を認識したのは、大分遅かった。
いつぞやのnoteでも書いたけれど、私がSnowMan沼に堕ちたきっかけは2022年末の紅白歌合戦。まぁ細かく言えば、もう少し前のCDTVのウマ娘だったり、2023年になってから情報を漁っていたら気付いた魅力だったりするのだけれど、大きく括れば昨年の紅白だ。
でも当時は、“実写版ジャック・スケリントン”のラウール、“最近ドラマで名を馳せている”目黒蓮、“騒がしいアニオタ”佐久間大介くらいしか知らなかった。そしてまんまと佐久間大介に狩られ、佐久間担になり、今に至るのだけれど、まぁそれはまた追追……。
恥ずかしながら、阿部亮平の顔と名前が一致したのは、年が明けてから数週間経った頃だった。もとより記憶力には自信が無いと思っていたけれど、とにかく顔と名前を覚えるのに時間がかかった。
“見るからに舘様”宮舘涼太、“フォロワーさんの推し”渡辺翔太、“イカつい筋肉”岩本照、“唯一の関西人”向井康二は割と早めに覚えたものの、あべふかが遅かった。奇しくも同期。
でも逆に、覚えた途端堕ちていたのが阿部亮平だった。なかなか覚えられない自分が歯痒くて歯痒くて、TikTokやTwitterやYouTubeを漁っているうちに、財布が緑色になっていた。かわいくてあざとくて行動派で好奇心旺盛で末っ子気質なのにリアルお兄ちゃんで、年下3人組のために、SnowManの末っ子から真ん中っ子というお兄ちゃんになった、阿部亮平。

あべちゃんの性格が好き

あべちゃんの好きなところを語るにあたって、1番最初に上げるエピソードは本当に迷ってしまうのだけれど。だいぶ前にすの日常ことSnowManのブログで話していた、「ミスしちゃうけど、そういう星の下に産まれたんだなって思ってる! 」という発言に、彼の人間性が詰まっているような気がしてならない。
あべちゃんは、いわゆる“おっちょこちょい”だ。お茶を注ごうとしてメンバー渡辺翔太の服に氷をぶちまけてしまったこともあれば、インキーをしすぎてメンバーから「インキーの鬼」と呼ばれてもいる。でも彼はそれで自信をなくしたり、1歩下がったりはしない。「俺はそういう星の下に産まれたんだな〜って思うんだよね〜! 」と笑い、形の綺麗な眉を垂れ下げさせるだけ。
これは本当に、冗談抜きで目からウロコだった。超個人的な話になってしまうけれど、とにかく私は日常生活においてミスが多い。すぐものをなくすし、忘れ物だって多い。買い物に行って、欲しいもの全部を買って帰れたことの方が少ないほどだ。
そんな自分のミスを目の当たりにするたび、私は肩を落とし、元から小さい自信がより一層削れていく。そんな自分が嫌だし、一生かかったって好きになれないな、と毎度思ってしまう。
でもあべちゃんは数々のミスをしたときに「やっちゃった! てへぺろ! 」とすらしない。あざといキャラなら、むしろ進んでそういうことをしそうなのに、アイドル阿部亮平はミスを重く受け止めすぎることもなく、笑ってごまかすこともなく、ただそんな自分を受け入れる。
そんな阿部亮平だからこそ、メンバーが「あべちゃんっておっちょこちょいなんだよ! 」というエピソードを話すときも、責めるような色は一切無い。彼が生粋の末っ子気質や、愛され気質だからということも理由のひとつだろうが、とにかく阿部亮平は“愛され方”が上手いだけでなく、“自分の愛し方”も上手いんだよ。

あべちゃんの見た目と演出力が好き


そんな阿部亮平くんの魅力は内面性だけに留まらない。私があべちゃんの好きなところのひとつに、“冷たさを感じる三白眼”がある。
SnowManのデート担当こと阿部亮平だけれど、彼の目はとにかく魅力的な三白眼である。……まぁデート担当っていうのは、雑誌でよくデート企画をやってくれているという意味です、はい。
あべふかは同期だけども、まじでこのときの事務所審査員には目フェチがいるんじゃないか?? ていうくらい、ふたりとも独特で美しい魅力を孕んだ目をしているんだよ。Hey! Say! JUMPの山田涼介くんも、A.B.C-Zの橋本良亮くんも魅力的な目をしているんだけども、深澤辰哉も蠱惑的な雌雄眼をしていらっしゃる。まじで単独表紙を飾るなら顔のドアップ映したいもんこの4人。それほどまでに目が魅力的。このときの審査員まじでだれ??
今年のあべちゃんの表紙で特に好きがスパークしたのは、やっぱり「BAILA」だろうか。10月号。冬を思わせる淡い色のニットに袖を通して起きながら、萌え袖Lv.MAXで手は見せない。そして微笑んでないのだ。アイドルとして、いつ何時も上がっている口角が、上がっていないのだ。
……どっひぇ〜……。表紙解禁時、まじで声が出た。なんだこれは。ビジュが良いなんて言葉に収めちゃいかんぞ。どこを切り取っても、「倒錯的な愛」に満ち満ちている。あかん、これが店頭に並ぶ? あかん。あざとい警察を名乗って買い占めて取り締まりたいくらいだった。
こんなにも冬と春を同時に感じる画って存在するんだ……。私の感嘆は、そこにあった。
そもそも阿部くんって、パーツだけ見ると王道の“かわいい”ではないんだよ。目が大きかったり口が小さいのは佐久間さんだし、レベチで顔が小さいのはこーじだし、色が白いのはふっかさんだし、もちもちしているのは渡辺くん。そして天使なのはラウール。だが忘れるなかれ。そんな大天使ラウールが思わず「かわいい」と零した男、それが阿部亮平なんだよ。

https://youtu.be/UUoJlG7-muY?si=8XU8Mb95RLhFHbwV(最年少に可愛いと言われて戸惑うあざとい気象予報士)

阿部亮平の身体的特徴。三白眼、地黒、骨格ウェーブ、178cm、細身。細身においてはガチで細身。「映画 おそ松さん」の衣装展示で、彼が演じたエンドの衣装だけ女性のトルソーに飾られていたのは、スノ担では有名なお話。
先日すのちゅーぶにてあげられたあべふかいわなべのサウナ回では、「もっとタオルを巻きなさい……」という種類の庇護欲を視聴者に抱かせた、華奢な体躯の持ち主阿部亮平。ちなみにふっかさんの細さは、むしろちょっと心配になりました。食費月に40万円? その身体のどこに消えてんだそれは。もっと飯を食え。

https://youtu.be/vIMuwKLAV1U?si=XAa-LMk5hMOoPm5n(伝説のサウナ回。1回しか観られていない)

華奢なのに筋肉が程よくあって、でもごつごつはしない。パーツごとに見ればちゃんと男性的なのに、ダンスの振りやちょっとした所作は、徹底して女性的な曲線美をつくりだす。とにかく阿部亮平は“男性アイドルあるある”と“女性アイドルあるある”を研究し尽くしているんだよな。だから女性アイドルの楽曲などの女性パートを踊るとき、とことん可愛い角度で踊り切ってくれる。
でも、身体は男性的。その背反的な魅力が、彼の倒錯的な魅力を浮き彫りにさせる。温かい格好に身を包んでいるのに、表情ひとつで寒さを感じさせるし、かと思えばちょっと微笑んだだけで木枯らしのような切なさを感じさせることもある。阿部亮平……! 恐ろしい男……!
だから阿部くんにはやっぱり、「Nのために」とか「最愛」みたいなミステリー純愛しんどいドラマに出てほしいし、その反面日本版シャーロックでワトソンくん演じてほしい気持ちもある。その場合のホームズは目黒蓮でよろしくお願いします。

あべくんの声はチョコレート

そうです、私は阿部亮平くんの声も好きです。
SnowManの楽曲だとソロパートとか歌い出しは少なめだけどさ、阿部くんボイスの安定感ってすごいんだよ。あと声単体だけでも表現力がエグい。
阿部くんの表現って、割と楽観主義というか、感情の甘い部分をスプーンで掬ってくれているような柔らかさがあるんだよ。いい意味で、“踏み込みすぎない”。
「ミッドナイト・トレンディ」では、ひとりだけやたらにこやかに“別れ”を歌っていたし、「タペストリー」では、自分から相手の手を離していた。愛という泥沼に溺れる前に、一線引いて理性的な自分を守ろうとする。不器用さを感じながらも賢い恋愛観が見え隠れする、彼のラブソングの表現は、最高に阿部亮平らしいと言える。

そしてそんな表現に、阿部くんの声はよく映えるんだよ。舘様の歌声が潤滑剤なら、あべちゃんの歌声はトッピングのチョコチップ。ふっかさんの歌声がキャラメルやシロップなら、あべちゃんの歌声はチョコチップ。スタバのトッピングを例えに出すなら、舘様の歌声は、よりまろやかな味わいにする豆乳だし、ふっかさんの歌声はキャラメルやバニラのシロップ。そしてあべちゃんの歌声は、特別な甘さを視覚的にも演出する、チョコレートチップ。何度だって言う、阿部亮平はチョコチップ。
私自身はあんまり甘いもの好きじゃないんだけどさ、チョコチップってもう存在がテンション上がらない? 日常が非日常で彩られる感じ。小さなカップケーキもバースデーケーキになるような高揚がある。阿部くんの声ってそれなんだよ。でもチョコって溶ける。甘さは残るけど、パキッとした見た目は刹那的。
子どものように無邪気な甘さは、他の甘さと混ざり、ときには色気のある大人の甘さとだって肩を寄せ合う。色んな種類の甘さと共存できるのに、“あざとい”という無類の甘さを誇り続ける阿部亮平みたい。……だめだ、こんなこと言うたら、今度からチョコチップ見るだけでテンション上がっちゃう。

チョコってすごいよね。基本的に何とでも合うのに、糖度はビターからミルクまで幅広い。カカオの度数が高ければ高いほど苦くて、低ければ低いほど甘い。
あべちゃんの声も、周囲の感情が高ぶれば高ぶるほどにこやかで、周囲が冷静なときほどあざとい。ちぐはぐだと言われればそうかもしれないが、彼はつまり阿部亮平という甘美なスパイスが1番活きるタイミングを熟知しているんだよな。

あべちゃんって照れないよね。

阿部亮平くんの好きなところを列挙していくうち、ひとつの事実に気付いた。阿部くんは照れない。たま〜に舘様のロイヤル直球愛情表現を間近に浴びたときなど、照れて手をぶんぶんと目の前で振ることはあるけれど、赤面して耳まで赤くなる……なんていう渡辺翔太みたいなことは起きない。
かわいいことをする、という意味では、渡辺くん佐久間さんこーじもそうなんだけど、この3人は照れるんだよ。それスノで猫耳犬耳をつけたときも、「てんち! 」と天使役に頬をふくらませたときも、彼らは“バラエティとして笑ってもらえる”ことを目的としている。だからこそ、笑われずに「かわいいね」と素直に褒められると、うずくまるようにして羞恥に悶えたり、耳まで真っ赤にして口を尖らせたりする。こーじに至ってはツッコミ役に回ることも多い。
ほぼ天使ことラウールも、かわいいことをしても照れないけれど、彼もやはりツッコミ役に回ることも多い。ラウールパイセンのワードセンスがあるからこそ。……そしていざ思い返してみると、割とラウールパイセンも照れてるな? 「恥ずかしい! 」と大きなお手手で小さなお顔を隠すというラウールしかできない“でかわいい”仕草でオタクを震撼させたのも、もう数ヶ月前か……時の流れは早い。
でも、あべちゃんは照れない。拗ねもしない。「あざとい警察です、逮捕〜! 」とシンメに捕縛されようとも、「うわっ! あべやってんな!? 」と年上寒色コンビに若干引かれようとも、「え〜、そうかなぁ? 」と小首を傾げる。自分の可愛さが褒められたときに照れて相手の感性を少しでも否定しない彼だからこそ、「お前は天使だよ」だとかいうことをさらっと言える。どんな角度からでも褒め言葉を受け入れることに慣れているから、自分もド直球で好意をぶつける。AB型らしいと言われればAB型らしい彼のそんな姿は、まさに末っ子気質が前面に溢れていて愛らしい。

https://youtu.be/o3WGe__VdXQ?si=PtdrO5mCWrqXq8ZZ (あべちゃんだって天使だが? )

でもさ、そんなあべちゃんも、めめと舘様とラウール相手だとちょっと照れるよね。佐久間さんみたいに、あまりの照れ臭さから話を逸らしたり、渡辺くんみたいに、真っ赤になって「もういいよ」って拗ねたりもしないけど。
たぶんだけど、目黒蓮、宮舘涼太、ラウールの3人は心根が漢すぎるんだよ。少女漫画の正ヒーロー気質。息をするように褒めて、それが当然だと思っているタイプ。だからあべちゃんがあざとかわいいことをしていても、柔らかく笑っていることが多いし、逆に天然かわいいが溢れると、さらっと「かわいいね」なんて言う。ちょっと、オタクを置いて少女漫画するのやめてもらえます?? 「普段照れないあの子が照れるのはあの人だけ!? 」みたいな少女漫画展開、リアルで持ってこないでよ。うそもっとやれ。
それはさておき、年長トリオの3人とあべちゃんが絡むときの「あべ、存分に可愛いことしていいよ? 」という空気感、ハチャメチャに甘くて砂糖吐きます。あといわあべとあべこじの、阿部がかわいいことしても割と平常心なのもめちゃんこメロい。

情報の出し方がいちいちプレゼントみたいなところ

阿部くんって、サンタクロースなんだよ。ちょっとした新情報も、キラキラした流れ星のように演出して与えてくれる。
例えば漢字検定準1級合格時。阿部亮平くんは、その情報をさらっと出した。あべちゃんはそういうところがある。漢字検定合格に向けて勉強している姿や、受検するから応援して! と言う姿を、メンバーすら見せない。現に「漢検準1級取りました! 」と報告していたとき、メンバーは結構本気でびっくりしていた。「俺たちも知らなかったんですよ!? 」と、目を丸くしていた。阿部くんはそういうところがある。
気象予報士の資格だってそうだ。合格率4%の難関資格を、メンバーや家族にも内緒で取得している。不言実行そのものだけれど、それは彼の座右の銘や矜恃を感じさせると言うよりも、「言うほどのことじゃないよ〜」という朗らかで掴みどころのない彼の性格を表しているように思える。
彼の中にはきっと、確固たる“アイドル阿部亮平”という像がいるのだろう。その像を完璧なものにするためなら、努力は惜しまない。でもその努力をひけらかすのは、“アイドル阿部亮平”としてふさわしくない。示威するわけでもなく、「そういえばこんなものも持ってるよ? 」と、まるで今さっき思い出したかのように微笑みながらプレゼントを出してくれる。その笑顔は燦然と輝きすぎて近付きがたい、と言うよりも、まさにただ純度100%の善意で施されるプレゼントのような温かさがある。君がオタクのサンタクロースや……。阿部亮平はサンタクロース……。
スポットライトを浴びるために、きっと想像できないほどの努力をしていて、でもそれを誇示することは彼の美学に反するから、まるで元から持っていたスキルかのようにちらちらと少しずつ見せてくれる。応援すればするほど見せてくれる彼の柔らかい人間性は、まるでご褒美の甘い蜜みたいだよね。
そして最近だと、そんなご褒美は会員制有料ブログにもある。事務所会員制有料ブログこと、「すの日常」。阿部亮平は毎回「Vol.○○」の後にタイトルをつけているのだけれど、そのタイトルの文頭の文字が、あるときを境に意味を持ち出した。自身の誕生日へのカウントダウンに向け、(ほぼ)毎日投稿を初めてしばらくした頃、あるファンが気付いた。「文頭の文字を繋げたら、ひとつの文章になるのでは……? 」そして読み解いてみたところ、「おかげさまで、幸せだよ」……。このときの涙腺崩壊具合は、とても言葉に表せない。ただただアホみたいにボロボロ泣いた。こっちのセリフだよわかってんのかアイドル阿部亮平。それだけに収まらず、阿部くんはモールス信号も駆使してきた。しかもモールス信号あるあるの“・”や“ー”ではない。
彼はいつも、ブログでタイトルを綴った後、「ひょこっ! 」とあざとく出現してくる。そしてごく稀にそれが「ひよこ! 」になることもある。それが🐣と🐥というひよこの絵文字になった。
これもまた、ファンの閃きが功を奏した。「もしかしてこれ、🐥=ー、🐣=・のモールス信号なのでは? 」そして浮かび上がった文言が「I love you」。
コラーーーーッ!!!!! 阿部亮平コラーーーーッ!!!!! そういうとこやぞそうやってプレゼントのように日常を彩ってくれるそういうところが本当にアイドル……「人生狂わすタイプ」で「あべちゃんが居れば地獄の日常も天国」で、「バカになるほど君に夢中」なんだよ。

https://www.johnnys-web.com/s/jwb/diary/490?ima=0056(月額300円で推しのブログが読めるぞ)

阿部くんは怖いもの知らず


なんか絵本のタイトルみたいになってきた。私が保育士だったら園児に読み聞かせしたい本No.1だよ。
これは好奇心旺盛に通ずるところもあるけども、とにかく阿部くんは怖いもの知らず。お化け屋敷でも怖がる素振りひとつなく、尻餅をつくほど怖がっている渡辺くんの手を引いて微笑んでいる。他のお化け屋敷でも、まるで散歩でもするかのようにてくてくとお化け屋敷の中を闊歩している。
“あざとかわいいドジっ子”なら、むしろ「え〜こわ〜い🥺」とメンバーの腕でも掴みそうなのに、あべちゃんはそうしない。あべちゃん自身が「自分が映える」と思っているあざとさはそこじゃあないし、むしろ「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」と断末魔を上げるメンバー渡辺翔太の手を引いて「大丈夫? 」と微笑んでくれる。とんでもなく尻餅をつく渡辺くんの手を引いて、にこにこけらけら笑いながら、先頭を切ってくれる。こんなの好きにならずにいられなくない?? 目黒蓮みたいに「絶対守るからくっついていていいよ」と言うでもなく、宮舘涼太みたいに「見て、さすがチームラボ! 」とずんずん歩きながら目を輝かせるわけでもない。ただ純粋にお化け屋敷を楽しみながら、渡辺くんの反応も楽しんでいる。でもちゃんと心配してくれる。は? 好き。
こういう、あざとい阿部亮平が“あざとい”とい定型から外れて自分らしくのびのびと楽しんでるのがさ、最高に輝かしくて可愛いんだよな。

https://youtu.be/cdyJn9F8LhI?si=sSx4V8iyr8jxizO_(あべなべお化け屋敷)

あべちゃん先生


あべちゃん先生は元々、すのちゅーぶなどで出された「あべちゃんが先生となってみんなに色々教えていくよ〜! 」という企画だ。
あべちゃんは事務所内でも稀有な、大学院卒アイドルで、気象予報士の資格も持っている。お勉強が大好きと公言するのも頷けるほどの秀才っぷりで、さすが自身が書いた自己紹介ラップに「冴えろBrain」と綴っただけある。
そんなあべちゃん先生は、企画以外の場所でもちらほら顔を出す。ほんのちょっと難しい単語が出てきて、メンバーが「どういう意味? 」と首を傾げると、大体その視線はあべちゃん先生の方へと向く。そしてあべちゃんはすかさず「これはこういう意味なんだよ」と、簡潔かつわかりやすく教えてくれるんだ。こんなんほぼ専属家庭教師や……。そしてメンバーもメンバーで、説明されると満足そうに頷いて前に向き直る。圧倒的信頼と実績のあべちゃん先生。どんな塾の広告よりも惹かれるものがある。君、彼を一体どこで???
でも優しくて信頼性が高いだけじゃない。阿部亮平の魅力はそんなものに収まらない。彼はただの優しい秀才キャラじゃないんだよ。
たとえば、三角関係トリオこと、目黒蓮、阿部亮平、佐久間大介の3人でラジオに出たときのこと。ふと「スケルスマーケティング」という単語が出た。あべちゃんが佐久間さんにアニメをたくさんおすすめされるため、「俺が佐久間にスケルスマーケティング受けてるみたいだよね」と言ったのだ。それに対して間髪入れず、めめと佐久間さんが頭にクエスチョンマークを浮かべる。「「スケルスマーケティング?? 」」
そしてあべちゃんは咄嗟に発言を撤回するんだよ。「あ、ごめん忘れて? 」こ、こら! 説明してやれよ!! あべちゃん先生ならわかりやすく簡潔に教えてやれるだろうに!! さらっと「あっ、ふたりにとって難しい言葉使っちゃったごめんごめん! 」と手を引くのが、さすが毒舌もこなす飴と鞭なあべちゃん先生だ……好き……。

https://youtu.be/8VGnMH6E6jk?si=s5vwB2pR0KCNNSwU(あべちゃん先生は結構毒舌)

オタク気質


阿部亮平くんって、オタクだよね。個人的に、あべさくは「オタクの心臓もてあそびコンビ」にして「オタク気質コンビ」でもあると思っている。
あべちゃんは何かとオタク気質なところがあって、ちらりとその片鱗を見せてくるんだよ。彼のもうひとつの異名、「ゆり組強火担」なんてものは、その最たるもの。彼はゆり組が“尊い”絡みを見せるたび、「おい最高かよ! 」「ジャスティス……! 」と感嘆の声を漏らす。オタクか?
最初はそりゃあ振りだと思っていたよ。アイドルはある程度“嘘”を纏うものだと思っているし、でも阿部くんの手によって綺麗に整えられた甘美な嘘を愛して推すのって、最高の相思相愛じゃね……? と思ってしまうタイプなので、「阿部くんがゆり組もといSnowManのオタクっぽいの最高〜〜!! 」とペンライトを振り回していたよ。
でもどうやら、振りじゃなかったっぽい。嘘でもそれは本物の愛だと思っていたのに、阿部くんは言うんだ。「いやでもこの関係性は尊いと思うよ(オタク特有の早口)! 」しかもよりによってゆり組の渡辺翔太に向かって。ガチオタクじゃん……しかも心臓がハガネタイプのガチオタクじゃん……は? 推す。
他にも、あべちゃんはオタクっぽいことを言う。アイドルがそんなこと言うな、とちょっと思ってしまうほど、言う。「この関係性は何人にも侵すことはできないんだよ」驚くなかれ、アイドル阿部亮平の台詞だ。ドラマ班の3人(ふっかさん、こーじ、佐久間さん)と一緒にラジオをやったとき、「あべちゃんもドラマ班入りたい? 」みたいな流れになったときに言ったのだ。
……いや、オタクか? つくられたキャラクターだとして、そんなさっと口をついて出てくるものか? こんなオタク100%な台詞が? と、勝手に同類意識が湧いてしまうのも無理はないだろう。
実際、あべさくコンビはライブグッズ制作も担当している。持ち運びしやすいぬいぐるみや、黒色まで展開できるペンライト。そんな“オタク心わかってんな〜! ”と感動してしまうグッズをいくつも生み出してくれるんだよ。
ライブのステージ設置だってそう。スノくらげは本当に天才すぎて、「Toxic girl」での阿部亮平の魅力を最高濃度に引き上げた。目黒蓮が「開演の吐息を聴かせて」と言い、舘様が「君は俺のNo.1だよ」と言った後に、喉を反らせて短く吐息を吐く。ひぇ……。
そして2番。ゆり組の「(君となら)Endless sky」「痛みも後悔も届かぬ場所へ」の後だ。大爆弾が投下される。
阿部亮平がスノくらげから顔を出し、艶然と微笑んで三白眼の双眸で柔らかく弧を描き、「You are so toxic girl(君はとてもイケナイ子だね)」と吐息混じりに言った阿部亮平は、すっと表情を捨て去り、スノくらげの中に消えていくのだった……。
何回観ても幻覚かと思って、目をこすってしまう。あざといなんて言葉じゃ収まらない。オタク気質だからこそ、オタクのツボをわかっているんだろうか? どちらにせよ、あべちゃんの柔らかくて冷たい笑顔で「イケナイ子」なんて言われて膝から崩れ落ちないオタクは居ないんだよ。

https://youtu.be/4Mzv27SbtqY?si=hQrTT7ALACfK1jgj(君たちほど甘美なToxicはいないよ)

おっちょこだけど、記念日は覚えてるよ


あべちゃんがオタク気質だな、かわいいな、と思う理由は、ここにもある。阿部くんはファン以上に記念日を覚えている。そんなアイドルいるか? 脳のキャパシティどうなってんだよ。私は自分が住んでる地域のごみ捨ての日すら覚えられないのに。
そもそもSnowManは、なにかあるたびに「今日はデビュー記念日だね」だとか「ミリオン達成ありがとう」だとか言って共感や感謝を向けてくれるのだけれど、阿部くんはそれに収まらない。1度、ふっかさんが全然記念日じゃない日に「今日はデビューしてから1000日目! 」とブログで発言した。「えっ!? 1000日!? もっと経ってるでしょ!? 」ファンがそわそわしていたところ、立ち上がったのはこの男だった。
阿部亮平。「なんか言いたいことがある人がいるみたいなので」そうブログで言って、ふっかさんの謝罪文を掲載した。そしてその上で「ちなみに今日は、康二のヒルナンデスファッション企画で1位取ってから1000日目、ドラマ班結成から1000日目、『Grandeur』が発売されてから1000日目だよ〜! 」と発言した。なんだなんだそれは、どういうフォローの仕方? アフターフォローまで完璧すぎてもはや怖い。
しかもちゃんと「でも“記念日かも! ”って祝ってくれるふっかは優しい男だよね〜」と、そちらへのアフターケアも忘れない。しごできすぎる。阿部亮平の作った「うまくいく処世術」みたいな本が欲しいレベル。あべちゃんは最高のアイドルだしアイドル以外のあべちゃんを欲する気持ちは微塵も無いけど、それはさておきあべちゃんは絶対どの業界の社会人になっても大成する。なぜなら愛され力と処世術が凄いから。

SnowManの楽曲における阿部亮平


今更ながら、SnowManって9人いるんだよ。9人で1曲の楽曲を歌割りしようとなると、そりゃあ選り取りみどりである。どこを歌ったっていいし、どこを割り振られたっていい。それぞれが活きる歌割りがあるし、それこそかっこが多いだてあべふかトリオだって、抜群の安定感と優しく甘い歌声だからこそ、かっこの中という心情が浮かびやすいパートに配置されているんだと思う。
たとえば「タペストリー」、嫉妬深い岩本照のパートは1サビと2サビで「永遠の愛と引き換えに」「全てを投げ出してもいいから」。たとえば「僕の彼女になってよ」、リアコ製造機として全国のファンの心臓をその美しい指で撫でて鷲掴んできた深澤辰哉は「君の香水のにおいがする」と雌雄眼でこちらを見つめて手首の匂いを嗅ぐ。天才か?
そんな天才歌割り選手権で阿部亮平が優勝していると、個人的に思うのは、「Infighter」、「Dangerholic」、「Tictactoe」の3曲。もちろん他にもあるのだけれど……厳選の結果です。
まず「Infighter」。個人的にこれは深澤辰哉優勝曲なのだけれど、2番のあべちゃんの歌詞が最高。飄々とした柔軟性が見える深澤辰哉の魅力が存分に引き出された「Infighter」だけども、阿部亮平の魅力もエグい。1番では目黒蓮が「Hey がたがた言わずに Do it Do it now」と言ったフレーズの2番を、あべちゃんが担当しているのだけれど、その歌詞が天才的なんだよ。
「Hey にこにこするほど裏・裏がある」。なんで……なんで私はこの阿部を映像で観られていないんだ……! おぎゃあと生まれた次の瞬間観るべき映像だろこんなの……! 絶対にこっと艶美かつあどけなく笑いながら、あの三白眼を三日月のように歪ませて“裏”を思わせるんだ。これが嘘、これが秘密。なんて甘美。甘くて、1度捕らわれたら全身絡み取られているような深い香りがあって。そんなもどかしくも蕩けるような阿部亮平の色香は、まさに“くらくらと拐かす匂い”だよね。
そして「Dangerholic」。これがリリースされてからもう3ヶ月経つってまじ? 時間の流れ早すぎるよ。
1番の同じフレーズはシンメトリーの佐久間大介が歌っているのだけれど、それもまた天才なんだ。「Left or right? 迷わずに go straight!」「Don't be late! 時はmoney! Money! ワガママに! 」。音源に収まらない彼の魂が花火のごとく弾け飛ぶ、音楽番組での「money! Money! ワガママに! 」がたまらないんだよ。がなりを超えた叫び、叫びを超えた高笑い。あの一瞬で「おまえら俺のワガママについてこれんのか!? 」と煽られているかのようにすら感じて、ぞわりと鳥肌が立ち、交感神経が刺激され、口角が上がる。
対して2番の阿部亮平の歌詞は、「Honey trap 甘いとこだけいただくぜ yeah」「よくね? 全部lie, lie 騙し合い」。断言しよう。この最後の“騙し合い”の語尾には絶対ハートマークがついている。実際MVのこのパートは、指ハートをつくりながら口唇ごと上げた真一文字の𝑷𝒓𝒆𝒕𝒕𝒚 𝑺𝑴𝑰𝑳𝑬で歌い上げていた。歌うと言うよりもはや、煽っていた。「Honey trap」も「甘いとこだけいただくぜ」も「騙し合い♡」もぜーーーんぶ阿部亮平のためにつくられた言葉か?? ってくらい似合っていて、彼の武器なんだなと思わせる説得力がある。
この辺のことを話すとまた終わらないのだけれど、「power」と「brain」の2チームで分けられた「Dangerholic」のMVの世界観において、知性をもってして「brain」に分けられたのかと思いきや、ハニートラップを口にして「騙し合おうね♡」と峰不二子のごとく微笑む。どこの大怪盗だよ……彼はとんでもないものを盗んでいきました……私の心です……。

https://youtu.be/i-PnC1tYnGM?si=40PYg855tCMluqd0(DangerでholicなSnowMan)

そして「Tic tac toe」。最初に燦然と登場してくるいわゆる下手側(ライブで下手側から登場したから)と、1サビ後に悠然と登場してくる上手側に分けられた、アオーン対決こと「Tic tac toe」。これさ、歌詞がバチボコに𝑺𝒆𝒙𝒚なんだよ……! 特に岩本照の歌詞がやばいんだけど、同じくらい同期ことあべふかのパートもやばい。
深澤辰哉「アダムのままで no filter (アダムのままで、フィルターを外して)」「Welcome to my territory i'm a villain(俺のベッドにおいで、俺はヴィランだよ)」
阿部亮平「Jazzyな vibes "S"なBody Line(ジャズなノリで、君のSなボディラインを奏でよう? )」
まぁ和訳は完全に自己解釈なのだけれど、いややばくないか? なにを言っているんだこの同期は。こんな強制的にベッドへ押し倒してくることある? 英語で言うてるからバレんとでも? なによりヤバいのは、「“S”なBody Line」と言いながら人差し指でSを描き、空を仰ぐようにして喉を隆起させ、感動に喘ぐように微笑んでいる時点で、阿部亮平は意味を理解した上で歌ってるんだよ(詳しくはスノラボ円盤を観てください。貼れるURLがないのが悔しい)。
この後の「君の輝きに恋してる」と歌う目黒蓮も、2番冒頭に「全部開けとけ、お前の中に力ずくで滑り込むから」と言い放つ岩本照も、本当に劇薬この上ないのだけれど、阿部亮平は100%意味をわかった上で演出しているのがヤバい。そしてなにより、歌っている張本人の阿部亮平が「“S”なBody Line」を見せつけるような曲線美で歌っているのがヤバい。存在さえ罪深い。それが阿部亮平です。

あべくんが私にくれたもの。恋に似たトキメキ


最後に謎の告白タイム。最初にもちらっと言ったけど、私は無性愛者です。恋愛感情を人に抱かないし、抱かれたくない人間タイプ。まぁ炎タイプだとか草タイプだとか、今はそういうくらいの「あ、自分はこういうタイプの人間なんだな〜」くらいにしか感じていないけども、普通にここまで行き着くには色々あったし、全くもって一筋縄ではなかった。それこそ最初「このSnowManってアイドルのこと好きかも」と感じたときだって、「いやいやでも恋愛感情を疑似体験させてくれてそれを売りにしているアイドルを、無性愛者の私が好きになるなんておこがましいんじゃないか? 」と自分で感情にストッパーをかけてもいた。結局、これまた紆余曲折あって、佐久間さんの「自分の愛に正直なところ」に惚れ込んで、晴れてスノ担となったわけだけども、あべちゃんは佐久間さんとは違う側面で救ってくれた。
あべちゃんの、可愛くてあざとくて魅力的な所作を見ると、キュンキュンする。三白眼で見つめられると射抜かれたような感覚に陥るし、口角をやんわり上げられるともう倒れ込んでしまう。それくらい、あべちゃんの可愛さは私の琴線にどハマりしているし、きらきら輝いている恋心に似た高揚を思い出させてくれた。
なんかさ、付き合いたいとかデートしたいとかではないんだけど。こうやってちょっとした高揚感を覚えさせてくれて、「あ〜あべちゃんに告白して振られたいな〜」と思わせてくれて、事ある毎に「好きだ! 」って想いを伝えたくなるんだよ。ファッション嫌いなのに緑のものを手に取っちゃうとか、あべちゃんはこれが好きって言ってたな、ってふとした日常の中で見つけるとか、そういうの。
同じ世界に居たいとは微塵も思わないけども、「好きな人がいる」という醍醐味の「ほんの少し毎日を彩ってくれる」感じを思い起こさせてくれる。それはまるで、恋愛至上主義が嫌いで、恋愛できないのはおかしいよと言われては泣いて、親にもあんたはおかしいと否定されてきた、私の“愛”をアイドルとして肯定してくれているようで、とんでもなく救われるんだよ。
恋愛じゃなくても、人生において「好きな人がいる」って公言できるのって、やっぱり幸せだよな〜。あべちゃんの笑顔を見ていると、そう思える。

本当にありがとう。私が願わなくとも、あべちゃんは30歳も愛されるんだろうけど、それでも言わせてほしい。
人は愛した分だけ愛されるって、私は結構本気で信じているよ。だからきっと、ファンに愛を教えてくれた阿部くんは、あの細い身体じゃ受け止めきれないくらいのたくさんの愛を貰えるはず。そんな1年でありますように。

最後に


p.s.全然あべちゃんと「公然の秘密」の親和性について語れなかった。後悔(また別の機会に)。
甘くてスパイシーで、冬と春どちらの魅力も持ち合わせる阿部亮平に歌ってほしい曲No.1なんです(No.2は「君に夢中」)。ご存知ない方はぜひ。「厭だ 厭だ」があまりにも阿部亮平です。

https://youtu.be/ETtDJz9t09U?si=56uVtDEP4KyycmPi(公然の秘密)

あべちゃんの声をチョコレートみたいと言ったけど、秀才なあべちゃんなら、チョコレートが昔媚薬だったことも知ってるんだろうな。これからも、“惚れ薬”と言うに相応しいその声で、存分に我々オタクを阿部亮平の沼に突き落としてください。

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