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クレマチスの丘の「ミッフィー展」へ。

9月22日(日)に静岡県にある、クレマチスの丘へミッフィーに会いに行ってきました。ミッフィー展、すごく楽しかったです。

今日は、ミッフィー展の様子を書きたいと思います。
クレマチスの丘
クレマチスの丘へミッフィーに会いにいこう!

登場するミッフィーに癒される

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クレマチスの丘の無料シャトルバスや美術館の館内など、いたるところにミッフィーが登場します。思わずほほえみながら撮影します。

通常の展覧会は、展示されている空間や部屋で作品を楽しむことが多いと思います。しかし今回は空間だけではなく、クレマチスの丘の全体でミッフィー展が開催されているように感じました。

バスに乗るところから、美術館に入館する前からすでにミッフィーが出迎えてくれます。ミッフィーのおかげで、順路を進むのがまた楽しかったです。

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ミッフィーの作者ディック・ブルーナさんの原画が見れる

はじめてブルーナさんの原画を見ました。ブルーナさんのミッフィーの描き方は、こちらの手順です。

1. トレーシングペーパーにミッフィーを書く。 
   (納得がいくまで、100回ほど書き直すこともあるそう)
2. トレーシングペーパーを画用紙の上に置いて、鉛筆でなぞる。
3. 線の跡がついた画用紙に、黒の筆でゆっくり線をなぞっていく。

会場には、ブルーナさんがミッフィーを描いている時の映像が流れていました。ゆっくりと線を描いています。とてもゆっくりなので小さく震えながら描いていました。それがあのどこか暖かいミッフィーの線となります。

原画には、トレーシングペーパーに鉛筆で薄く下書きされたミッフィーと、画用紙でしっかりと線の跡がついたミッフィーがいました。
トレーシングペーパーには、ところどころ手書きで力強い線が描かれています。この線ひとつひとつ、生前のブルーナさんの手で描かれていると思うと、感動してしまい少し泣きそうになりました。

また、ブルーナさんが実際に使用していた、鉛筆と消しゴムも展示されていました。小さくなった消しゴムを眺めていると、何度も何度も描き直されていたのが想像されます。

ブックデザイナー時代のキャラクターたち


ブルーナさんはミッフィーを描きはじめる前は、ブックデザイナーとして活躍されていました。展覧会では、手がけた本の装丁が展示していました。

ブルーナさんの装丁を見ていると、影響を受けたアーティストを意識されている様子がわかります。ブルーナさんもアーティストの影響を受けながら試行錯誤をして、最終的にシンプルなミッフィーが誕生したのだなあと思いました。

またブルーナさんはブックデザイナーの時に、すでにオリジナルキャラクターを作られていたことを知りました。

・BLACK BEAR(ブラック・ベア)
・Maigret(メグレ警部・警視)
・Schaduw(シャドー)
・De Saint(セイント)
・OSS117号

ディック・ブルーナのデザイン(芸術新潮編集部編)より】

本のシリーズには、それぞれのキャラクターが装丁に使用されています。

シリーズのファンの方は、キャラクターを見るだけで「あの本のシリーズだ」と思い出します。また、新作が出た時は内容も然り、ブルーナさんの装丁もきっと楽しみにされていたのだろうなあと思います。

ブルーナさんはキャラクター本のシリーズを連想させること、キャラクターを通じてブランド作りをすでにされていたのだと思うと、すごいなぁと考えさせられます。

ミッフィーをはじめディック・ブルーナさんが手がけた愛らしいイラスト、作品に触れることができた充実した1日でした。原画を見れたことが本当に嬉しい!

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 あなたにとって、幸せな、素敵なことがありますように!