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イスラエルが滅びてはならない理由

ガザ紛争というのが多くの人の悲しみを誘っているね。罪もない子供たちがたくさん死んでいるし、アメリカではガザの虐殺を止めろと言う若者たちのデモが盛り上がっているしね。

そこだけ見ると、確かに、イスラエルは極悪非道なことをやっているようにも見えなくはないしね。

だけどもアメリカがイスラエルを全面的に支援すると言う姿勢は、民主党でも共和党でも変わらないね。

その理由は何かという事はいろいろあるけれども、やはりキリスト教の元にはユダヤ教があって、ユダヤ教の聖地であるエルサレムを守らなきゃいけないと言うのもあるんだろうね。

それからもう一つ、ユダヤ教と言うのは、人類の平等性ということを初めて言ってた宗教でもあると言うことがあるようなんだ。

それはアモス書というところに出てくるんだね。このアモス書の途中のところに、世界の主人としての神というのが出てくるんだよ。

そして今はユダヤ人を指導しているけれども、エジプト人とかその他の他民族もユダヤ人と変わらないぞと言うことを神様が言ってるんだね。

それまでユダヤ人は、神様は自分たちだけを指導しているし、自分たちだけが良い目あっていいんだと思っていたみたいなんだよ。

これは一種のご利益信仰だよね。神様を信じれば、自分たちにいいことがやってくると言う考えなわけだからさ。

ところがこのアモス書の世界の主人としての神様はそれを否定したわけだよ。今、ユダヤ人を指導しているのは一時的なことでしかないと言ったんだよ。

ここから世界の人類の平等性ということが、初めて宗教的に出てきたわけだね。

ここのところを根拠にして、17世紀のピューリタン革命では、王様の特権と言うのを否定して、民主主義を作っていったわけなんだよ。

だから、民主主義のルーツは、啓蒙主義ではなくて、ピューリタンたちが根拠にしたユダヤ教なんだよ。

だからピューリタンたちが作ったアメリカの教会では、結構旧約聖書を大事にしているし、その根拠であるユダヤ教と言うのがなくなってしまっては困るわけなんだよ。

だから、アメリカの福音派みたいな人たちは、熱烈なイスラエル支持者になるわけだよね。

世界には20億人以上のキリスト教徒がいるし、世界の3分の1は民主主義国家だからね。

その根拠がユダヤ教であると言う意識がある限り、イスラエルが消滅してはならないと思う人の気持ちはあり続けるだろうね。

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