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大ヒットの要因:「ローガン」続編としてのデッドプール&ウルヴァリン

第1週目で、全米2,000,000ドルを突破して好調なスタートが切れて本当によかったね。ファン向けの手堅い小ネタを満載したこともあるけど、裾野が広がったことも大きいようだね。

コアなファンではない私から見ると、この大ヒットの理由は、やはりウルヴァリンの愛の物語を中核に据えたところじゃないだろうか。特に後半で「ローガン」で登場した少女が大きくなって、ウルヴァリンのもと現れるところから、グッと物語がはっきりとしてくるよね。

「ローガン」では、不死身だったはずのウルヴァリンが死んだのは、この少女たちを守るため守るためだったんだよね。そして、あの少女たちが一体どうなったかというところに1つの謎が残ったんだ。

今回、あの少女がまだ不幸の中にいることが判明するんだけど、ローガンたちが使命を果たすために、少女のほうも命を張ってローガンたちを助けてるところが泣けたね。必死でジャガナントのヘルメットが入ったリュックサックを投げ込むところが感動的だよ。

この見返りを求めない自己犠牲の愛が見る人をぐっと泣かせるね。これはスーパーヒーロー、救世主の宿命そのものだと思うよ。少女は救ったけど、まだ世界を作っていないから、救世主としての使命が残っているからね。そこで再びこの世界に戻ってきて、さらに大きな愛を実践しなければスーパーヒーローとは言えないと言うことなんだろうね。

愛は限界突破を必要とし、ある愛を成就させても、また次なる大きな愛に挑戦していかねばならないというスーパーヒーローや救世主の使命が見事に見事に描かれていると思うよ。

そして、デッドプールも、救世主になることを宣言していたよね。すでに救世主になっているウルヴァリンから、救世主としての愛の使命を学びとるという師弟ドラマでもあると思うよ。スタン・リー以来のマーベルコミックが描いて来た「現代の救世主の物語」がしっかりと描かれていて本当に嬉しかったよ。これからのマーベルにも期待したいね。

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