見出し画像

カラマーゾフの兄弟 これは霊界通信の話だったんだ

20年ぶり位に、ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟を読み返してみたよ。とても面白かったのは、上中下の3巻あるんだけれど、中巻でアリョーシャと言う、修道院に住み込んでいる三男が奇跡体験をするところが、この小説のクライマックスになっていたんだね。今までは、単なる父殺しの話だと思っていたけれども、それは付け足しで、やはりアリョーシャが、師匠だったゾシマ長老が死んだ後で、長老から霊界通信を受けるんだね。そして死後の世界を確信し、宗教心を持って霊界からの導きを受けつつ、社会にも関心を持ちながら改革に乗り出していくというのが、ドストエフスキーの考える理想的な人間像だとようやくわかったよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?