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反「反グローバリズム」

最近よく反グローバリズムと言う話を聞くんだけど、その前にグローバリズムとは何かについてよく知る必要があると思うんだよね。

そこで参考になるんじゃないかと思う本に、大木さんと言う最近亡くなった神学者の本があるんだよ。

この本の中では、結局グローバリズムと言うのはピューリタニズムから来てるんだと言われてるんだ。

そしてこのピューリタニズムと言うのは、アメリカの中心的な宗教思想であって、その中心は自由なんだね。

そして自由を求めるために、人権の確立と言うのを目指していて、その具体的な流れとして、産業化、都市化、民主化、情報化と言う流れを作っているんだよ。

こう考えてみると、近代化と言う流れそのものがグローバルリズムであって、多くの人たちがその流れによって豊かになり、個人としていろんなものに束縛されずに生きていけるようになったわけだから、みんなそれを歓迎していると言えるね。

こう考えてみると、グローバル化と言うのはやはり止められないよ。それは多くの人が相互依存を深めていくと言うことだからね。

それぞれの個性と能力に合った貢献によって、世の中が豊かになり、便利になり、自分の趣味や、やりたいことを思う存分追求できると言うところがポイントだからね。

だけども、マイナスの面を見るとすれば、これはもともと一神教的なキリスト教精神から出ているわけだから、支配する人と、支配される人がはっきり分かれると言うところが確かにあると思うよ。

だからグローバル化にも、やはり改めなければいけないではあるんだけれども、それは結局人間の持っている文化的な多様性をどこまで受け入れるかって言うことだろうね。

それはグローバリズムをさらに進めながら、修正しなければいけないと言うことであって、反グローバリズムではないんじゃないかな。

反グローバリズムと言うのは逆戻りであって、国粋主義とか、反移民とか、行き過ぎた民族主義とか、こういったものも、結局は反グローバリズムだからね。

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