創作《サクソウ》 #2 ~ 書けない問題

「ブログ始めちゃった〜」という一時の高揚が冷めやらぬまま、今回の記事を作り始めました。
こんにちは、らのまちです。

自己紹介は前回やったので、今回から創作に関するあれこれを……

今回も、どうぞよろしくお願いいたします。


流行は向かい風、ぼくはどこ吹く風


なんて、カッコつけた見出しをつけてみましたが。

ぼくはSFジャンルでweb小説を投稿しています。web小説に関わっている方ならおわかりのことでしょうが、web小説でSFのジャンルは全然流行りません。流行っていません。

まじでこの見出し通りなんです。

「自分の作品が読まれたいのに読まれないなら、流行りのジャンルで書けばいいじゃん」と言われることでしょう。

「ぼくもそう思います」


売れてから好きなものを書くか、好きなものを書いてから売れるか。


よく言われるのは前者でしょうが、ぼくは後者のほうがしがらみが少なくて、この言葉が目的とするところを円滑に達成できるのではないかなと考えます。

この言葉に倣って、まずは自分が書きたいものを書いて、すっぱりと自分自身の好みのことは断ち切ろうと企んでいます。
つまり、将来的には完全な商業作家になっているはず……と。


書けない。理想のせいで。


そこでぶち当たった悩みはこうです。

自分が書きたいものを書く。

字面からしたら簡単そうですが、「自分が書きたいもの」というのはあやふやなものでして、実際には「自分が読み返して満足できるもの」になっちゃうワケです。
それでこの「自分が読み返して満足できるもの」というハードルは無尽蔵に高まってしまうんですよ。

おそらく理屈としてはこうで、まず自分にとっての「作品の理想の姿」があり、それに近づけることを主たる目的として書いてしまうと。
それをすると、「作品の理想の姿」と「実際に手を動かして書いてみた作品の姿」を見比べ、理想の姿を手本として、書いたものを減点方式で採点してしまうんです。


これは、マジにおそろしい構造です。
個人的に、これこそが「面白くない病」の正体なんじゃないかと。


「面白くない病」に対して、他の人の作品と比べるな〜とか、他人の評価・サイト上の数字なんて気にするな〜とか言われますよね。

もちろんそれらの要因もあるとは思うんですが、この問題の本質は、減点方式で自分の作品を評価してしまっていることだと思うんです。
他人がどうこうじゃないんです。少なくともぼくは、ですが。


SNSで神絵師が「絵むずかしい」とか「自分、下手すぎ」と愚痴っているのもこれなんじゃないですかね。自分と自分の理想とを比べてしまう。

しかし、確証バイアスじみているかもしれませんが、神絵師ほどそういう悩みを抱えているような……気がしないでもないですよね。


ここいらで1回ポジティブ思考を挟むと、「減点方式で自作を評価することは、上達のためのひとつの方法」ということは言えるのではないかなと。もちろん人によってこれに合う合わないがあるでしょうが。

自分にとっての理想、というものをなるだけ具体化して考えられていると、作品づくりにも指標となって活きるし、比較することで作品に対してのフィードバックにもなり得ます。


ただし、ここで大事になってくるのはモチベーションの維持です。
そもそも、モチベーションなどという考え方を導入するな……という抜本的な考えは自分の中にもありますが、ここでは一旦、その反論は封じておきます。


なぜモチベーションの維持が大事になるか。


それは自作を加点方式で評価することで得られる充足感が無いからです。あたりまえ体操だいいち〜。

加点方式のやり方で自作を見つめられたら、極端な話、どれだけアレなモン作ったって自分にとってプラスなんですよ。

生み出したことによる満足感。

創作をはじめた者が第一に味わう喜びはこれでしょう。これだったはずです。思い出せますか? 過去を振り返らないなら、それも良いでしょう。

最初は喜びで溢れていた創作も、いつの日か他者からの承認に惑わされ、満たされない承認欲求が自己肯定にすら侵食し、ついには今の自分を認められなくなっている……。そういうこと、ありません?


じゃあ、どうすればモチベーションを維持できるんでしょうね。
わかんないっす。ぼくが悩んでいるのはここなんすよ。

幸いなことに、そして残念なことに、ぼくはいま大学生で就活を目前に控えています。なんだったら同じ年度卒の人たちはインターンとかに行ったーんとかなんとか。

一般企業に就職して、休日に創作をするのもいいでしょう。

しかし、期限は差し迫っているワケです。
ぼくがぼくの想う道で成功できるのは今のうち。その夢がだんだんと遠のくのは目に見えています。


もう後がない、という焦りだけが、ぼくが手にした武器なんです。

そしてその武器の扱いにいまだ慣れていないのもぼく。焦りを手なづけて、モチベーションに転じさせることができれば、もっと良いんでしょうがね……。



とまぁ、自分語りも含めた愚痴はこの辺に。
書いてる本人が着地点を見つけられないような与太話はほどほどにってもんです。



以上、らのまちでした。次回もよろしくお願いいたします。
では、さよならのまち〜〜!!

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