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レンズプロテクター Kenko ZX と marumi DHG super の比較

先日ふるさと納税の返礼品でレンズフィルターがもらえる自治体があることを記事にしました。

私は普段子供の写真を撮ることが多いのですが、小さな子供はどうしてもレンズを触りたがるのでレンズプロテクターは必須だと思っています。
(先日は拾った石でコツンとやられてしまいましたが、プロテクターのおかげで助かりました... メインで使っている標準ズームのプロテクターは絶対外せません!)

いままでプロテクターは保護目的だからどんなのでも大して変わらないだろうと言い聞かせて値段最優先で適当な物を購入していましたが、
・逆光時に目立つゴーストが出る (レンズの性能かも?)
・逆行時フレアが気になる時がある (レンズの性能かも?)
・子供の指紋を拭き取る時、汚れが容易に落ちない
という点が気にる場面が多くなり、もしかしたらプロテクターの性能次第で絵や利便性が変わるのでは?と期待しています。

ふるさと納税で中位~上位グレードを入手できると言うことで検討を始めています。
ふるさと納税なら商品の本来の価格は比較的無視できますからね。

私が調べた限りではプロテクターとしては以下の2種が手に入ります。
Kenko Tokina ZXプロテクター
marumi DHG SUPER レンズプロテクト
今回はこの2種をカタログレベルで比較しました。
繰り返しますがあくまでカタログレベルです。
(もし同じレンズで別のフィルターが比較できるような環境が整ったら詳細に比較してみたいと思っています。)

2つのプロテクター

Kenko Tokina ZXプロテクターは、同メーカーの最上位グレードのようです。
ガラスの平坦性を最大の売りにしているようでレンズ本来の解像力がフィルターの影響で低下するのを最小に抑えますということのようです。

marumi DHG SUPER レンズプロテクトは同メーカーの中級グレードです。
正直Webサイトがとてもわかりづらく、カタログである程度スペックが見られます。
こういう製品のあるあるなのかもしれませんが、最上位は定量的なスペックを謳っていても中級以下は具体的な数値を出していません。
この製品もはっきりとわからない部分があります。

以降はあくまでカタログ上でわかる内容での比較です。
メーカーも異なるので同じような書き方でも性能が異なるということは大いにあり得ると思いますのでその点はご注意です。

反射率

まずは面反射率です。
フィルターの反射率の重要性は下記の動画5:20~がとてもわかりやすいです。

ZXはZRコートというコーティングで0.3%以下と明記されています。
一方DHG SUPERはデジタルコートとありますが具体的な数値がありません。
上位グレードに0.2%、0.6%以下というものがあるので良くて0.6%と思うのがよいですかね。
この値は0%に近ければ近いほど良いはずなのでZXの方が良さそうです。
最上位グレードですので当然ですね。

1%切ってたら違いなんてわかるの?と思いますが、こういうスペックは比で見るべきだと思っています。
ZXの0.3%とDHG SUPERの0.6%は2倍の差、フレアの出方が明るさ一段分変わると言ってもいいかもしれません。
(さらに内部で反射した光が多重反射して再度入ってくる時に掛け算で減衰していきますので、その差はさらに広がるのでは?と思います。ただし、掛け算で効いてくるので初回の反射が支配的だと思いますので、ここではあまり考えなくても良いのかもしれません。)
また、ZXはワースト、DHG SUPERは勝手な予想ではありますが良く見た時の値ですので実際の差はもっと大きい可能性の方が高いと考えて良いのではないでしょうか。

ただし、注意しなければならないのが周波数 (波長) 特性が記載されていないことです。
カタログの記載においては可視光帯域内でワーストの反射率を記載しているような気はするので、ある特定の狭い帯域において反射が大きくなるけど、ほとんどの帯域では最も実力がありますということはあり得ますね。
(例えば赤だけ多く反射してしまうが、それ以外は反射率が低い。しかしカタログは最も悪い赤の反射率で書いている。というようなケースです。)
こればかりは測定環境がないのでわかりません。

防滴防汚コート

防滴防汚関連のコーティングとしては、ZXは"撥水・撥油"コート、DHG SUPERは"防汚・撥水"コートとあります。
これだけでは差がよくわかりません。

marumiは上位グレードで静電防止コートがあるのですが、DHG SUPERはこの対象ではありません。
前述の通り私の環境では子供に触られてしまうことが多いため、同時に拭き取り作業も多くなります。
静電気で張り付くホコリと戦うこともよくあるので静電防止コートがあればポイントが高かったです。

その他

他に枠関係では薄枠設計やローレット加工レンズキャップ対応などは共通です。
薄枠に関しては具体的にどのくらいの枠の厚みか知りたかったですが公式には記載がありませんでした。
薄枠を謳っているので重ね付けしなければケラれの心配はあまりないかもしれませんね。

ガラス周辺部の墨塗り加工も両方されています。
安心ですね。

とすると、DHG SUPERには記載のない平面性の高さに関してはZXの方が気を使って作られている (設計されている) と考えて良さそうなので、その点はZXに軍配が上がりそうです。

まとめ

面白くない結果ではありますが、ほとんどの点においてKenko Tokina ZX プロテクターが性能で上を行きそうです。
これはmarumi DHG SUPER レンズプロテクトが悪いと言うわけではなく、価格にして1.5倍以上乖離があり、前者はメーカー最上位モデル、後者はメーカーの中級グレードなので当然と言えば当然です。

今回はふるさと納税返礼品としていただくならどちらかと言う点で価格は無視して比較したので当然高級なZXの方が良いと言う結果でした。

ただし、注意しなければならないのはふるさと納税の返礼品として選択できるフィルター径に差があるようなのでどちらか一方しか選べない場合があります。
例えば、105mm, 95mm, 46~30mmはDHG SUPERしか見つかりませんでした。
一方で82mmはZXしか見つかりませんでした。
 (これはDHG SUPERの方で何かのミスで漏れてしまったような気もしますが)

それと、性能は無関係ですがDHG SUPERは長野県箕輪町の"MADE IN MINOWA"の刻印が特典としてつくので、これはこれで嬉しいですね。

私は2021年のふるさと納税にまだ悩んでいます。
タイトル画像の最廉価フィルタを標準ズームレンズにつけていますので、プロテクトフィルターをいただくならZX 82mmかなと考えています。
もし入手したら何かしらの比較評価をして記事にしようと思います。

こちらは私が使用している最廉価フィルターです。
特にお勧めではないですが。



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