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2022年に買ってよかったもの

お題「買ってよかったもの」で記事を書きたいなあと思いつつ、「買ってよかったもの」がないため、書けないなあと思っていた。

2022年に買ったものを思い出してみる。
1月 モスクワの感染者が増えていて、ほとんど外出せず
2月 1月下旬にコロナになり、その後は後遺症もあり、ほとんど外出せず
3月 国際情勢急変により、緊急帰国 航空券がめっちゃ高かった
4~6月 日本の物価が高くて何も買えず、欲しいとも思わず
7月 モスクワに戻り、刺繍糸を大人買い
8月 値上がり前に刺繍糸を大人買い(結局、値上がりしなかった)
9月 チェブラーシカグッズを少々(スーパーのキャンペーン)
10月 節約の月&ほとんど外出せず
11月 貴重なものに出会えた

11月にやっと「買ってよかったもの」に出会えた。

それが、この本。

『レオニード・シュワルツマン~イメージの達人』

チェブラーシカをこのようなかわいい姿にデザインしたシュワルツマンさんの作品がカラーでたくさん載っている分厚い本だ。

見るからに高そうな本。

店員さんに見せてもらった。
製本が悪かったのか、糊が悪かったのか、見せてもらったら、本と表紙の一部が外れていた。

珍しいことにそういう造りなのかと思ったくらい、きれいに外れていた。
他の本があれば、変えてもらいたいと思いつつ、「1冊だけ?」と訊くと、最後の1冊だった。
(あとで、ネットで調べたら、そもそもそういう造りだったらしい。
ページ数が500を超えていて、あえてこういう造りにしたらしい。)

とりあえず、値段を訊いた。
予想通り高かった。
しかも、今は円安だから、円で考えるとものすごく高い。欲しいけれども、買うのをどうしようか、本当に迷った。
ロシア連邦での買い物の鉄則は、「気に入ったものはある時に買え。」なので、この機会を逃したら二度とチャンスはないような気もした。
それでも、高い。
他の所で買えるのか、本当にその値段なのか、スマホを取り出して、ネットで調べ始めた。
検索しても、他では売られていない。
ということは、これを逃したら、チャンスはない。
私がネットで検索し始めたら、店員さんもレジのパソコンで値段を調べ始めた。
そして、1000ルーブル値段を間違っていたようで、1000ルーブル安くなった。露店とかなら、交渉で値段が安くなるが、パソコンで管理されたレジだから、特別に割引きということではなく、ただ単に値段を間違っていたようだ。
表紙が外れているけれども、内容はカラーでシュワルツマンさんのエスキースなどがたくさん載っているし、素晴らしい。
いきなりの大出費はいたいが、1000ルーブル安くなったし、他では買えなさそうだと思い、これは、無理をしてでも買うべき本だと思い、買うことにした。
店員さんもこれだけの高いものが売れたのだから、にっこり。
袋にも丁寧に入れてくれた。

帰りの地下鉄で、この本の情報をもう一度見ていたら、2022年5月3日に出版イベントがあり、この本が売り出されたらしい。つまり、シュワルツマンさんがまだ生きていてお元気な時にこの本は出版されたのだ。当然、本人も見たと思う。
私はその時期は、一時帰国中でこの本が売り出されていることを全く知らなかった。
世界で一番広い国土を持つロシア連邦だが、売られている場所は、モスクワ市内で1か所のみ。地方都市に住んでいたら、それこそ手に入れるのが大変な本だ。
家に帰ってからも、パソコンで検索してみたら、200冊の限定販売だったようだ。5月3日の発売だから半年くらいで完売した。
人気が出ても増す刷りをしないのがロシア連邦。
こんな貴重な本が手に入り、2022年に買ってよかったものとなった。


また、すべてではないが、シュワルツマンさんの100歳の展覧会の時のサイトで紹介されていた物も、本に載っていた。


さらに、本の売り出しイベントの様子がYouTubeにアップされていたので、それも貼っておく。映像がかなり揺れて酔う可能性がある。
シュワルツマンさんは、電話で話をした。


何枚か写真に撮ってみた。

表紙
こんな造りになっていた
シュワルツマンさんが仕事をしたサユーズムリトフィルムスタジオの建物
私の母が小学校2年生の時に学校で見た「黄金のカモシカ」のエスキース
ロマン・カチャーノフ
チェブラーシカ
日本でのチェブラーシカ製作、中村誠監督のことが書いてある。
夫が子供の頃好きだった「ガブという名の子猫」
児島宏子さんとシュワルツマンさん
シュワルツマンさんの奥さん
1968年にキジ島へ行ったときのスケッチ
ゲーナのデザインと人形
チェブラーシカとシャパクリャクとラリースカのデザインと人形
100歳のお誕生日の時のシュワルツマンさん




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