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8月11日は、セルギエフ・パサードの修道院ができた日

1337年8月11日に、セルギエフ・パサードの修道院ができました。

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夏と冬と3回行きましたが、夏に行ったときは使い捨てカメラだったので、今回は冬の写真だけになります。

モスクワからバスや鉄道で行くことができます。私は、バスで行きました。モスクワ市内は渋滞などして、都会ですが、モスクワを抜けると、このような雪景色が続きます。

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森、平原。私が大好きなロシアの風景です。

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これ、明るい時間の写真だからまだいいですよ。夏は、白い部分が緑になると想像してもらえればいいですが、暗い時に、この道を通ったら、イメージが随分変わります。暗くなると、道路に街灯がない地域があり、本当に真っ暗です。そして、見えるのは果てしなく続く平原か、森。隣町へ行くのも日本では想像もつかない距離です。こういう大地に暮らす人々です。
今は、ネットが発達しているから、大げさではないかもしれませんが、ひと昔前は、次、いつ会えるか分からない距離です。暗くなったときに、こういう景色を見て、私はロシアで生きる覚悟を決めました。
セルギエフ・パサードは、モスクワからだいたい1時間くらいかかるので、景色を見ながら、ラフマニノフやロシア民謡などを聞きながら私は行きました。

セルギエフ・パサードに到着しました。こちらは、世界遺産のトロイツェ・セルギエフ大修道院です。

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日本から出発しているツアーでセルギエフ・パサードが含まれている場合は、必ず行く場所です。この城壁は16世紀につくられたものです。
冬だと9時くらいまでこんな感じで薄暗いです。

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1月2日の写真ですが、このように大勢人がいます。

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ここが入り口です。

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プレドテェチェンスカヤ教会があります。

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この教会の左右には、ロシア正教に関する壁画があります。
1枚1枚詳しい説明はできませんので、なんとなく見てください。

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通り抜けるとこんな感じです。

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この白い建物でピロシキが売られていて、ガイドさんは「おいしいですよ」と言っていましたが、私はお腹がいっぱいで買いませんでした。日本で売られているピロシキよりも大きいので、おなかに余裕がある方は試してみてください。
先ほど通り抜けたアーチですね。

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こちらが、ウスペンスキー大聖堂です。

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イワン雷帝の命令で、1585年に完成した大聖堂です。モスクワのクレムリン内のウスペンスキー大聖堂を真似して作られています。

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ここは、観光地になっているので、ズボンのままでも入れますが、教会に行くときは、女性の場合は長いスカートをはいて、頭にはスカーフをつけてというのがマナーです。私は、この時、普通にズボンをはいていて、その上から、ロングスカートを履きました。トイレに行くのがちょっと大変ですが、ズボンとロングスカートは、寒い時だと暖かくていいです。ツアー参加でバスに乗って移動ができて荷物が気にならない場合は、巻きスカートみたいなものを持って行って、バスから降りる前に履いて、教会へ行くことができます。
膝より下の丈のスカートであれば、大丈夫です。
ウスペンスキー大聖堂の屋根です。

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中に入ってみましょう。お祈りの最中で内部を見学できない場合もあります。
イコンです。

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天井は17世紀のフレスコ画が描かれています。内部の照明は暗くて、私のカメラではこれが限界でした。

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こんな感じで柱にも描かれています。

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5列のイコンです。イコンの並び方ですが、一番下の列は、地の列と言います。真ん中に門があり、右側に救世主キリスト、左側に聖母マリアが描かれています。
下から2列目は、祭りの列になっています。教会によっては、2列目と3列目が入れ替わっている場合もよくあります。ウスペンスキー大聖堂は、2列目が祭りです。門の上の部分は、最後の晩餐が描かれています。
下から3列目は、デイシス(懇願)の列です。中央に玉座につくキリストが描かれ、左右に懇願者が描かれています。この絵は、洗礼者ヨハネとか、大天使ミハイルとか、ガブリエルとか名前がついていますが、教会によって、描かれる人数が変わってくると並ぶ順番が変わっている場合があります。
下から4列目は、預言者の列です。ダビデ王やソロモン王などが描かれていますが、こちらも描かれているイコンの数によって、教会ごとに少し違います。
下から5列目は、先祖の列です。中央に三位一体があり、左右は旧約聖書の人物が描かれています。

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お祈りですが、入り口近くで蜜蝋が売られています。蜂蜜で作られたろうそくで、ものすごくいい匂いがします。このろうそくを3本買います。細くて短いのから太くて長いのといろんなサイズが売られているので、好きなのを買ってください。そして、3本のうち2本は、自分が好きなイコンの前で火をつけます。そして、十字を切ります。ロシア正教の場合は、十字の切る順番が違います。上、下、右、左の順番です。敬虔深い信者は、何度も十字を切るし、跪いてお祈りをする人もいます。

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そして、残りの1本は、亡くなった人に祈りをささげる場所に火をつけます。それは、どこにあるかというと、だいたい、教会の左側にあります。十字架にはりつけられたキリストがある場所が亡くなった人に祈りをささげる場所です。

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また、ヨーロッパの教会に入ったことがある人は、気づいたかもしれませんが、ロシア正教の教会には、パイプオルガンも椅子もありません。すべて、ア・カペラで歌い、神様の所に行くのに、椅子に座るとは、けしからんということで椅子はなく、お祈りの間は、立ったままです。

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教会から出てきました。

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ウスペンスキー大聖堂の斜め前の建物も教会です。

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夏は、この泉で聖水を汲みますが、冬は先ほどの教会の中で聖水を汲みます。皆さん、並んで聖水を汲んでいました。
左側の高い建物は鐘楼です。18世紀に建てられました。

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聖霊降誕教会です。1477年に建てられました。

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そして、こちらが、トロイツキー聖堂です。

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1423年に完成しました。

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聖セルギウスのお墓の上に建てられ、棺が中にあります。

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こちらも並んでいますね。

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中に入るのに、この時は並びました。ちょうど女性が歌を歌っていてお祈りの最中でした。

そして、こちらは、僧院食堂です。

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ここにもイコンがあります。
入ってすぐの所の壁画や、陶器でできた柱などです。

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暗くてよく見えませんね。

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こちらにもイコンがあります。

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天井に向けても何か描いてあります。こういうところをじっくり見たい方は、双眼鏡を持って行くといいです。

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ツアーだと必ず写真スポットに行ってくれるかどうか分かりませんが、丘の上から、トロイツェ・セルギエフ大修道院の全景写真を撮れる場所があります。少し坂道ですが、もし体力と時間があれば、ここのスポットはおすすめです。
私は冬の写真ですが、緑の葉がある夏や、葉が黄色くなる秋も素敵です。

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過去に書いたセルギエフ・パサードの記事。


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