無料博物館効果

これは、2019年の話。第3週(15日のある1週間)の無料博物館週間に、全力で参加したときのこと。

いくつも博物館に行って分かったこと。

・たくさん歩いた。
・地下鉄の回数券の減りが速い。
・お昼ご飯を外で食べることになり、食費がかかった。

無料という言葉に踊らされて、無料なら行ける限り行こうと一日に複数の博物館へ行くことにした。

その結果、万歩計の歩数がすごかった。

2019年4月

月曜日 24736
火曜日 28163
水曜日 22250
木曜日 21368
金曜日 24059
土曜日 19184
日曜日 12524

2019年5月

月曜日 12548
火曜日 31197
水曜日 12677
木曜日 13298
金曜日 15557

普段あまり歩かない人でも、あちこち行くと、かなり歩く。

政府は、健康のために無料博物館週間をつくっているのではないかと思ったくらいだ。

同じ地域の所を曜日ごとにまとめて無料にしてくれたらいいのだが、そうではないため、昨日も来た地域へまた翌日も行くというような場所もあった。

中心部もあるが、郊外も多く、見学場所も広いためどうしても歩数が増える。

トロイカカードの回数券を60回分買っているが、この1週間で半分は使った。

地下鉄だけでなく、バスにも乗るような場所もあったため、回数券はどんどん減っていった。

モスクワ市内の交通機関が儲かる。

朝から出かけて、できるだけ行こうと思うと、途中でお腹もすくし、喉も乾く。

そのため、途中で何かを食べる。

いつもは家で食べていて、食費はそんなにかからないが、この1週間はすごかった。

ちりも積もれば、山となる。

外食産業も儲かる。

さらに、無料で博物館に入るため、何か気に入ったお土産があれば、財布のひもも緩くなる。

チケットを買って入っていたら、そのお金もかかり、お土産どころではないが、チケットが無料なら、お土産も買いやすくなり、お土産屋さんもいつもより儲かる。

無料で公開することによって、興味がなかった博物館のことも知ることができ、よければ、口コミで広がり、リピーターが増えれば、利益になる。

実際、子供たちも学校行事の一環でたくさんきていた。

毎月、第3週は博物館無料週間の予定だが、日本も1か月に1回無料日を作ればいいのにと思った。

無料の博物館が1つしかないと、そこへ集中してしまい、激混みになるから、モスクワみたいに複数の博物館を対象にするといいと思う。

こんな感じで、2019年かなり良かった無料博物館だが、パンデミックにより、ずっと行われていなかった。

しかし、モスクワ市の感染者も減ってきたため、無料博物館週間が復活し、2022年7月と8月に、出かけてみた。

といっても、パンデミックの後なので、無料博物館の場合でも、事前にチケットを登録しないとならない。

しかも、1時間ごとに時間指定のあるチケットもあるため、予定を立てるのが、2019年の時より難しくなった。

初めて行く博物館の場合、展示を見る時間がどのくらいか見当がつかないため、複数の博物館で時間指定がある場合は、次の月に計画を立てるようにした。

その結果、2022年は、1日に1つの博物館しか行けない日が増えた。

2022年7月

木曜日 13976
金曜日 20118

2022年8月

月曜日 7864
火曜日 17104
水曜日 7378
木曜日 13476

金曜日に5か所、日曜日も5か所の博物館に行く予定で、登録していたが、自宅待機になってしまったため、行けなかった。

2019年の時と比べ、万歩計の歩数は減った。

この2か月は、1日に1か所ずつしか行っていないため、外食をすることはなかった。

交通費も1日1か所なので、往復で92ルーブル(約194円)使っただけ。

事前登録ありでも、細かい時間設定がなければ、もう少し動ける。

2019年の時は、1日にできるだけ多く見ようとしていたが、今回は、1か所をじっくり見る見学スタイルに変わった。

特に、ローセフの家博物館は、3時間もかけてじっくり見学した。

そして、人気のある博物館の無料チケットはすぐになくなり、登録できなくなるから、すでに、来月の無料週間のチケット登録を毎日チェックしている。

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