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世界遺産検定マイスター試験直前メモ

おはようございます。

明日はいよいよ世界遺産検定マイスター試験なので、入手した資料を整理しておこうと思う。

■資料1:世界自然遺産で2030年までにしたい30のこと

東京都と公益財団法人東京観光財団が世界遺産の知名度を上げるために取り組んでいる観光振興。世界遺産は、世の中に遺産の価値を伝えていくことで国際平和を目指す側面がある。1992年にリオデジャネイロの国際環境開発会議で採択されたアジェンダ21で持続可能な開発に貢献できるものとして「観光」があげられ、世界遺産と持続可能な観光計画が策定された。これにより、世界各国で観光といかに世界遺産を絡めるかが重要となってきた。

今回の日本の取り組みはSDGsの2030年目標と絡んでおり、日本の自然遺産5ヶ所各6個の目標が掲げられた。知床の「絶景発見、ゴミ拾いトレッキング」はわかるが、白神山地の「新スタイル・白上山麓の川辺でサウナ」はピンとこないものがある。

個人的にマイスター試験で使えそうに思ったのは屋久島の「環境にやさしいEVで島内を回る」だろう。前回試験で姫路城とカーボンニュートラルの関係性を取り上げた人は点数が高かったと講評されているのを受けると使いやすいかな。

■資料2:環境保全型トイレ

屋久島や富士山をはじめトレッキング観光ができる世界遺産はトイレ事情の管理が問題となっている。『なぜ富士山は世界遺産になったのか』によれば、世界遺産登録前の富士山は登山道にウンコやトイレットペーパーが垂れ流されており、エベレストに「あんな山になってはいけない」と反面教師にされたとのこと。そんな富士山もバイオトイレを実装し改善に向かっている。

屋久島自然保護官事務所 係員である大嶋達也氏のレポート屋久島がおかれているトイレ問題と携帯トイレの活用についてによれば、トイレ利用者数をコントロールしようとしたものの、観光客は年々と増えているので難しい問題に直面しているとのこと。利用客の多い縄文杉ルートでは恒久トイレを設置するものの、その場で屎尿を埋める現地埋設処理方式のままだったので、人力で里に下ろす計画があった。また、利用者に携帯トイレの使用を促すにしてもそれを回収し、焼却する際のCO2や回収費用が問題となっている。財源が赤字になっている状態なため、対応が必要となっている。

奄美大島を例にすると、阪急阪神ホールディングスグループが杉チップに水分を吸収させる環境保全型トイレを企業版ふるさと納税で寄付した。杉チップは堆肥として資源になるため有効だとされている。

トイレの観点から世界遺産を語るはユニークな語りができそうだ。

■資料3:5G基地局

中国の世界遺産・青海フフシルに5G基地局ができたとのこと。世界自然遺産の中心エリアが5Gネットワークで世界とつながることができるようになり、三江源国立公園のスマート化に貢献するとのこと。

一見するとピンとこないのだが、広大な自然遺産をネットワークで繋ぐことでリアルタイムモニタリング能力の向上を図れるとのこと。この技術は、紛争地域や危機遺産の管理に役立つ視点として使えるのかもしれない。


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