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フランス観客動員ランキング(9/26~10/2)『ジェミニマン』が初登場2位

おはようございます、チェ・ブンブンです。

今週もフランスの観客動員数ランキングを観ていきましょう。《青い》の次は《若い》で話題のウィル・スミス新作『ジェミニマン』が初登場2位に躍り出たそうです。

また、通常は9位までしか教えてくれないAlloCinéですが、今週は10位まで教えてくれました。

※下線部の作品はブンブンのレビューに飛べます。

フランス観客動員数ランキング(9/26~10/2)
1位:Au nom de la terre(366,063人 2週目 Diaphana Distribution)
2位:ジェミニマン(360,006人 1週目 パラマウント)
3位:Alice et le maire(274,523人 1週目 Bac)
4位:J'irai où tu iras(228,843人 1週目 Mars Films)
5位:ダウントン・アビー(181,315人 2週目 ユニバーサル)
6位:アド・アストラ(162,514人 3週目 20世紀FOX)
7位:Rambo: Last Blood(159,375人 2週目 Metropolitan FilmExport)
8位:IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
(133,462 人 4週目 ワーナー)
9位:La Vie scolaire(108 726人 6週目 ゴーモン)
10位:A Rainy Day in New York(100,591人 3週目 Mars Films)

『ジェミニマン』が2位に

『ライフ・オブ・パイ』のアン・リー監督がウィル・スミスを主演に、木曜洋画劇場風味溢れるSFサスペンスを作りました。本作は元々1997年に企画されたものの、相次ぐ監督降板によりずっとお蔵入りしていた作品。アン・リー監督は『ビリー・リンの永遠の一日』に引き続き、高フレームレートであるHFR撮影により、映画館でしか味わえない臨場感演出に注力しました。

そんな最新作『ジェミニマン』は、主要フランスメディアの評判は芳しくなく、Le Mondeは「『ビリー・リンの永遠の一日』の失敗がたとえ無くても、彼のフィルモグラフィーの中で不可解な出来だ。」と語り、Téléramaは「映画館にいる気分にはなりませんでした。」と劇場体験を意図した本作の失敗を示唆しています。どうやら、本当に木曜洋画劇場映画に仕上がっているようです。

フランス政界ドラマ『Alice et le maire

カンヌ国際映画祭監督週間でヨーロッパ映画賞を受賞した政治ドラマ。保身ばかりで、ここリヨンを30年間虚無に包んでしまった市長はアリスという哲学者を雇い、改革に励むというもの。フランスが得意とする対話による論考で進められるこの政治ドラマは、批評家、観客の評判共に良好となっています。リベラシオン曰く、凡庸な作品ではあるものの、知性的なキャラクター造形に注目とのことです。

『最強のふたり』監督の妹新作が登場

『最強のふたり』のオリヴィエ・ナカシュ監督の妹であるジェラルディン・ナカシュも映画を製作している。長編映画3作目に当たる『J'IRAI OÙ TU IRAS』は、パリピな歌手と真面目なセラピストである姉妹が困難をきっかけに和解していくまでを描いた作品。これは日本の観客にも比較的親しみやすいフレンチコメディなので、来年のフランス映画祭で上映&一般公開という流れが期待できる作品です。

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