凡人営業マンの苦悩

営業成績が上がらない。なぜだ。

本当にニーズのあるものは営業なんかしなくても自然と売れるものだ。口コミが口コミを呼び広告宣伝なしで売れていくのと同じだ。我々営業マンの仕事は空の箱を宝箱だと思わせて売る仕事なのだ。
営業成績の上がらないわたしは、空の箱が宝箱だと思わせることはいい事なのかをいつも考えている。確かに空の箱を買って喜ぶお客様もいる。それは大きく3つに分類できる。
①中身が無いことに気付いていない
②中身が無いことを知っていて喜んでいる
③空の箱を欲している
上記の通りだ。①は後々クレームに繋がる。②は営業マンが人として気に入られており、その人のためになるなら購入するといったケース。③は稀だがたまたまその人が空の箱を欲していたケース。①、②は本当の意味で空の箱を欲していない。つまり、私が良しとするケースは上記の③のみである。
そんなことをわたしはいつも考えている。

営業成績の良い同僚が上司にどうしたら売れるのか質問をしていた。わたしは『売ってもいいのか』を考えている時に同僚は『どうしたら売れるのか』を考えている。『どうしたら売れるのか』は『売ってもいいのか』の問いの次に現れる問いだ。わたしは周りより一つ手前の問いを何年も何年も考えている。たまに褒められることもあり、進んでいるつもりになっているが何も変わっていない。その問いの前でわたしは足踏みを繰り返しているのだ。

営業成績が上がらない。なぜだ。

その問いに対する答えを本当は知っている。
苦悩しているようでなにも考えていないからだ。

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