結局、何?の話

わりと面倒になって二ヶ月も放置してしまった。
というのも、過去の話をする記事で無駄に小説じみた作りを意識したり、それ自体恥ずかしくなってしまった。
「チラシの裏」的散文を置く場所として活用するはずが、どうもそれだけでは面白くないのでは?という思いから、中身を持たせようと考え出した結果が、これだ。
面白いものとはなんだ?の堂々巡りである。行動しない限り面白いに辿り着くなど到底無理な話だと言うのに。

とはいえ、今までも恥はかいてきたし、恥の上塗りをしたところで恥さらし行為になる事は変わりないので、今後はもっと気楽に雑記を書こうと思う。俺と音楽の話は、おいおい。あれは気合を入れないと書けない。
また、こういう雑記めいたことをいつか書こうと思って取っておいたストックが沢山ある。

今後はしばらく小出しにしていきたい。

…これだけで終わるのは記事としてどうか?
とりあえず意思表示、という行為自体が「チラシの裏」的すぎるし、内容がない読み物に割く時間……それは時間を奪うことの一つとしては余りにも無益ではないか?

なのでここからは完全に別の話になります。脈絡がないのも、雑記っぽくて、いいよね?
ね?ってなんだ。同意を求めてくるなよ。急に馴れ馴れしい。
こういう自分ツッコミは、何だか2004、5年から活動しているオタクっぽいなあ。オタクではあるんだけど。
話進まないところとか。これで文字数を稼いでいる。中学生の読書感想文のやり方である。
中学生とやり方が変わらないなんて、成長が感じられないね!

***

実力の壁って言うのが正しいのか知らないけれど、人生で「こいつにはかなわんな」と思うことはたくさんあった。
初めては小学生の時だろうか。絵を描くと「上手いね」と誉めてもらえたから気が付いたら絵を描くのが好きになっていた。
とは言え俺はアニメや漫画に興味があったわけではなく、とりわけ自動車に興味津々だったため、無機物を描くのが得意だった。
中学年くらいになると、女子の一部の絵が上手い子が出てきて、それがまあ、ちやほやされていくワケだ。
当然キャラクターの絵は描けないので、俺の時代は終わる。元々始まってもいないが。
明確に「負けた」とも思っていなかったが、俺が何か描くってなった時も、「俺よりうまい奴いるじゃん」という気持ちは確実にこの頃芽生えている。

この頃はまだ努力をしようとしていたし、それは絵描きが一度は通る「カービィ」に流れるのだけど、ギャグ的展開の素養はここで培われた。
理由は話すと長くなるので割愛するが、自分で興味を持った漫画以外にも友人の家にはたくさん漫画があったことも影響している。
また、当時のネット上で絵を描くことで自尊心の補給はしていた。神絵師から直接学べる環境があったのは大きい。

それでも俺は本当の意味で努力はしていなかった。
それ以外にも興味を持つことはたくさんあったし、敗北感というのはやる気を削いでいくものだ。
運動が得意ではない、ただそれだけで色んなものから「自分にはできない」に押しつぶされていくので、中学時代までは良く言う暗黒期だった。

絵を描くことに対する諦めがある頃に俺は音楽と出会った。
この言葉を歌っていいんだというか、共感や、当時のリアルに深く刺さった言葉はまるで次元の違う世界を開いたくらいキラキラに輝いていた。
そうやって異世界の扉を開いていると、俺みたいな運動も何もかも苦手そうなやる気のない青年が、力強く叫んで歌っていたのを見て俺はいよいよ、バンドがしたくなった。
しかし俺は人前に立つとアガってなにも喋れなくなるくらいシャイだし、歌うのは無理だ。ならば楽器だ!と思って始めていく。
それから同級生の一部が楽器をやっていることを知ったりするわけだが、お前らやらなくてもいいだろ!他にセンスあるんだからとややスネる。
というか陽キャが楽器を持つな!と思った。陽キャという言葉はまだなかったけど。当時の言葉で言うならリア充かはたまたDQNか。

そんなことを思いながらも、彼らのライブを見てステージで弾くことへの憧れと敗北感を知り、ひねくれて居るので一緒に音楽をやる仲間探しがとにかく大変だった。ここもちょっとかなわんなと思った。

それから楽器の技術を磨いていくが到達できない部分がいくつかあって、それは楽器の弾くスタイルも影響があったものだけど、結局技術はあったほうがいいとか、そういう話になってくるといよいよ心が折れてきた。
更に言えば、ハチ…米津玄師が出始めた頃、同い年だと思って引く。俺はもっと行動すべきことがあったんじゃないのかくらい思って落ち込む。
併せて恋愛の事故も多発して心の交差点は大渋滞。死傷者が出るレベル。

奏者にもなれず、絵描きにもなれず、思い描いた仕事にも就けず、叶わないことばかりだ。
敵わないと思って競争を止めた時から、もしかしたら敗北は確定していたのかもしれない。

そんなこんなで色々諦めて、マイペース、言ってしまえばもう努力らしいこともしたくないまま、自分が思うがままに生きてきた。
生きてしまったが正しいような部分もある。生きる選択をしたのは自分だから、生きてしまったというのは些か子供っぽいが。

とはいえ、マイペースでも続けてきたことは多少くらいほめられてもいいんじゃないか?と思う時もある。
今年は曲を出せるようにしたいとちょっと考えているが、絵の方がわりとやりたいことが多くて、バランスが難しい。

今となっては、こういう諦めは良くなかったなあと思いつつ、
完全にやめたわけじゃなかったことを考えると、それでよかったとも思うし、
かと言って表現したいことがあるくせに努力せず妥協してきた部分もたくさんあったので、そこはもう少し、頑張れよとも思った。

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