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2023年上半期のトレードを結果論で振り返る

この半年の市場のテーマは時系列でいくとこんな感じだったと思います。

①低PBR (2-3月)
②銀行やべぇ (3月)
③ウォーレンB (4月)
④半導体と日本株(5月)

今回はそれらに関してうまくいったところを結果論を振りかざしてドシドシ上から論じていきたいと思います。ではいきます。


①低PBR

絶好の機会でした。低PBRを逃したやつは個別投資家に非ずとだいぶ上から言いたくなるレベルでした。かなり上からです。

背景は、1月末の東証フォローアップ会議において「低PBR企業はなんとかして」ってことが言われ、3月末に正式に改善策を開示・実行するよう東証は上場企業へ要請しました。

つまり「資産をもうちょい効率よく使えアホンダラ」と白ヒゲみたいな口調で東証が企業に迫ってきたわけで、企業からすると「うぅ・・そんなこと言われたってしょうがないじゃないか」と、企業という名のえなりかずきと東証という名のイズピンの間で熱いせめぎ合いが繰り広げられたわけです。

企業と東証の板挟みにあう角野卓造

ここできちんと「企業が低PBRを是正するにはどうするのか」と考えられた人にはその後大きな果実が得られたわけです。

まぁそれについてワイはツイートしましたけどね(アサヒィスウーパードヤァ)

短期的に企業が出来ることは自社株買いと増配しかなかったのです。東証は長期でなんとかしてね、のスタンスですが。

PBR=PER×ROEと分解できるので、どっちかを向上させるしかねぇんだ

実際、その後の決算で多くの会社が増配と自社株買いを発表しました。

>5月に東京証券取引所の上場企業が発表した自社株買いは約3.2兆円を超え、2004年以降で過去最高となった。今年度に入って自社株買いを発表した企業の多くは株価上昇率が東証株価指数(TOPIX)を上回る。

自社株買い最高5月3.2兆円 資本効率改善、市場も支持

日経新聞 2023年5月30日

PBRの計算式ではある程度株価が上昇すると1倍を突破していきます。つまり「自社株買い」「増配」によって自己資本を減少させ、その材料によって株価が上昇する(そしてPBR1倍を突破する)という、投資家にとってはラッキーなことしか起こらなかったわけです。

低PBR銘柄の中でうまくいったもの、買えなかったもの

①本田技研工業 
自社株買いの発表と決算で見通しも良かったため上昇。良いタイミングで買えました。今もPBR0.7ぐらい。

②大日本印刷
アクティビストを意識して、自社株買いとPBR是正の発表。それにより株価高騰、PBR1倍突破し、それ以上の上昇には更なる材料が必要な状況となっています。買うのが遅く利幅は取れませんでした…ぐぬぬ

③神戸製鋼
 1月時点では鉄鋼の大相場来るか?!と言われて日本製鉄に注目していましたが、業界3位の神戸製鋼の伸び率も大きかったです。日本製鉄追ってるからいいやと思って買えませんでした。バーカ!

やってる人はちゃんとごっそり買ってるんだな~と思ってみてました。
例えば億トレかねちゃん氏。


②銀行がやべぇぞ(3月)

3月10日に米シリコンバレー銀行(SVB)が経営破綻。イケイケだったメガバンも下落、その他多くの企業の株が売られ、今考えるとこの下落は今年の絶好の買い場でした。

ここでワイもメガバン半分ぐらい売り、他の会社に振り分けました。

売った理由は
 ①長引くと思った
 ②規模が大きかった(どの数字を取るかによるが)
 ③不況は金融から起こるという歴史が視界にチラチラ映り込んだ

SVBショックの内容は割愛しますが、債券由来のマイナスは普通にバランスシートに響くと思ったのと、こういうのからどんどん派生するんじゃないかという過去の歴史を信用しすぎた結果です。やあビスマルク、歴史に学べと言ったのお前じゃん

「賢者は歴史に学ぶ」とか言ったくせにワイにメガバンを売らせたビスマルク

この時拾えなかった人も、別にいいと思うんですよ。あの時確固たる裏付けと自信をもって「このショックはそんなに波及しない」と言えた人だけが買うべきです。実際は多くのリスクテイカーが「なんか下げてるから買い場」「あの人が問題ないって言ってるから」と判断したと思うんですね。

結果的に問題がなかったから株価は上げだしたのであって、知識なく恐怖の中買い向かうってのは結局はギャンブルだったんじゃね?と。もっと勉強しないといけなかったなぁと反省しています。

①オリックス
 
緑の〇がSVBショック時点。5日線がクロスするぐらいから買っても全然良かったですね。

②三菱HCキャピタル
 
600円台で買い進めましたが、これもオリックス同様で上がったのは結果論。高配当系は利回り高くなるとある程度のブレーキはかかりますが。

今メガバンは再び上げてきているので結果売らなくて良かったんですよね。けどその時に売ったものを他の銘柄に振り分け、いまのメガバンより高パフォーマンスを出している点では成功だったのかもしれません。

いま、別の結果論をぶつけることによって新しい結果を導き出すことに成功しました~

導き出した駒場

③ウォーレンBとか言う人(4月)

4月11日の朝11時、日経新聞から「B氏総合商社への追加投資の検討」とのインタビュー記事が出ました。

その瞬間仕事をさぼって株価を見ていたワイは総合商社1000株程買い増し。あと3000株買っても良かったな

なにより反省点はその5日前(4月6日)にこんな記事出てるんですよ。

著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが円建て社債の発行を準備していることが5日、分かった。
米バークシャー、円建て債の発行検討 22年12月以来

日経新聞 2023年4月5日

もはやBの円建て債=総合商社買い、となってしまったのですが、この日4月6日の総合商社の株価は全然無反応だったんですよね。この時なぜ買わなかったのか、なぜ市場の反応を見てから決めたのかと後悔しています。

もちろん冒頭のインタビュー記事が出た日に買ってもかなりの値幅を取れたわけではありますが、これは反省です。

5~6月は総合商社株を持っていない人にとってははがゆい相場でしたね。


④半導体と日本株(5月)

半導体の大きなイベントは以下の通りでした。

5月18日 キッシー、広島サミットに世界の大手半導体メーカー招集
5月24日 エヌビディアQ1決算で異常値
6月6日  TSMC 熊本に第二工場検討
     エヌビディア時価総額1兆ドル突破

毎週イベントのあるなかなかアツい流れでした。

こういう時にバトル漫画の弱めの敵キャラみたいに「勝機!!」と口ずさんで買えるかどうかですよね。外部環境が揃ってきた時にどこまで強気に出られるか、ここがパフォーマンスの分け目です。今回に限らんのですが。

前工程からがっつり買えばうっひゃうひゃだった模様

まとめ

長くなってしまったのですがまとめです。

①バフェット効果、総合商社爆上げによる利益。
いち早くニュースをキャッチ。元々数年持っていた分が大きな利益となった。
②広瀬すずばりの低PBR銘柄狙い撃ち
短期的に企業がやれることほとんどなかった。有望な株を買えた。
③パフォ悪い銘柄からの乗り換え
一時的に資金をメガバンから振り分けられた。(キープしててもそこまで変わらないとおもう)
④リスクとって強気に買うべき相場
ずーっと言われてることですが日本市場は海外投資家の動向次第。強い流れが出ている時に強気に出るべき。

で円安


下半期は夏休みを楽しむところから始めます。

お読み頂きありがとうございました😃😃😃😃