バッドボーイズ RIDE OR DIE 感想 ──気鬱でマッチョな息子たち
パッドボーイズですよ!
主役はマーティン・ローレンスとウィル・スミス。
マイアミの刑事が明るく軽いノリで、結構デカめの陰謀に巻き込まれていく最高のアクション映画。
すでに3作品が公開されていて、今回はシリーズ第4作目。
バッドボーイズ(1995)
バッドボーイズ2バッド(2003)
バッドボーイズフォーライフ(2020)
バッドボーイズライド・オア・ダイ(2024)
私は大人になってから改めてメン・イン・ブラックにハマって(ウィル・スミスが出てる映画ってみんなおもしろいんじゃね?)って流れでバッドボーイズに手を出した。そしたら予想以上に面白くて、かっこよくて、以来何回も見てる。特に2作目!
最終的にキューバまで乗り込むし。派手すぎ! エージェントダウン! ってシーンが好き。あと、バッドボーイズは局面が変わるときの表現がめっちゃかっこいいんだよなあ。カメラがぐるぐる回るところね。
ただ、前作のバッドボーイズフォーライフは、バッドボーイズにしてはトーンが深刻すぎたし、おなじみのキャラが殺されちゃったしで、あんまり楽しめなかった。だから、今回は見に行くか迷ったんだけど、結論としては、映画館行って大正解だった! 4作目にもなるとやっぱりその頃のバッドボーイズのはちゃめちゃさには敵わないんだけど、十分楽しめた。
マーカスのスピリチュアルめのシーンがあまりに冗長で前半はちょっとうんざりしちゃった。マイクもな一んか深刻そうだし。
でも、結果的に昔のバッドボーイズのようなお祭り騒ぎが帰ってきて楽しかった。
以下、さらにネタバレありの感想です。
今回はマイクの息子アルマンドが功労者じゃないですか?
前作のアルマンドには(なんだこいつ。。)と思ったけど、本作ではマーカスとマイクのコンビに同行することで良いスパイスになって、新しいおもしろシーンを産み出していた。マーカスとマイクがアホなことして民間人を引き付けてる間に車盗んだりね。
あと、アルマンドに殺されたハワード警部の娘ジュディとの因縁対決も印象的。結局はアルマンドが人質になったキャリー(ジュディの娘)を助けてなんとなく和解。ほおそう収めるのか。って感じ。
しかし中盤の、アルマンドを車で追いかけるジュディの執念と殺意のこもったカットが最高でしたな!まさしく親の仇。正しく冷たい怒りの目がすごかった。あそこのカットがナンバーワンかも。
マーカスやマイクが成熟した男たちだからってのもあるんだろうけど、マーカスやマイクの葛藤シーンに尺をとらないぶん、ドラマ性は青年アルマンドに割り振られたのかな? マイクの不調も土壇場でマーカスが渇を入れて直すくらいだし。
それで思い出したんだけど、このキャラ配置ってトップガンマーヴェリックのルースター(友人の息子)とか、ワイルドスピードジェットブレイクのジェイコブ(弟)と似てるかも。
有能なマッチョなんだけど、主人公に対して恨みを抱いているキャラ。こういうキャラがいると、物語を展開しやすいんだろうか。
「気鬱でマッチョな息子たち」類型と名付けよう。技術的にはしっかり成熟してるのに精神的にはちょっと未成熟な雰囲気もあるよなあ。
てか、えー?こいつハワード警部殺したよね?って思ってたのに、まんまと感情移入して最後かわいそうになっちゃったよ。けっこう大変そうだよねその後。
あとは、みんな言ってることだろうけど、やっぱりレジーですよ! 2作目ではあんなに頼りなかったレジーが!てか強すぎるって!
最後のレジー、マーカス、マイクのコメディパートもこれぞバッドボーイズって調子でよかったなあ。
最初の銃撃戦はマーカスのスピリチュアル?いや血糖値?の演出でちょっと不満足だったけど、最後の銃撃戦はド派手で大満足! FPSっぼい画角もあった。
ーヶ月前に見に行ったやつだから内容ちよっと忘れてきちゃった。
いやー面白かった。細部けっこう忘れてるしまた見たいな。
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