タンポポ

タンポポ。

ずーっと昔。その昔。
ずーっとずーーーっと昔の話。


ある春の
ある大地に一匹のライオンがいました。
ライオンはいつも一匹。いつも孤独で孤独。寂しがりやで、
話し相手は風くらい。南からふく風を、北に送るだけの日々。

いつか、僕にも友達が出来るかなぁ。
好きな人はできるかなぁ。。


ライオンは決心した。風に乗って旅に出ると。
友を探しに旅に出る。

北に千里歩いた所、一匹のカメレオンに出会った。
ライオンはとってもとてもうれしくなって、カメレオンに語りかけた。

はじめまして。
僕の初めての友達になってください。

カメレオンは言いました。
良いよ。
一つ聞いて良いかい?ライオンの雄叫びは、雷よりもおっかないって本当かい?
聞かせて聞かせて。

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