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事業会社のマークアップエンジニアって何やってんの

この記事は Chatwork Advent Calendar 2023 17日目の記事です。
こんにちは、BX部のシノザキです。自分はプロダクトを作る方のエンジニアではなく、ブランディングを行うBX部というところで働くマークアップエンジニアです。「Webサイトを作る人」が事業会社の中でどのような仕事をしているかを話してみたいと思います。

何はともあれサイト制作

はい、それはもうサイト制作をしています。ブランディングの部署なのでもちろんブランドサイトを作りますし、コーポレートサイトや会社主催イベントのLPも制作します。
エンジニアとして、デザインとユーザビリティの調和がとれたWebサイトを目指しています。デザインの初期段階からプロトタイピングし、デザイナーと同時に手を動かしながらアジャイルに制作を進めるのがいつもの流れです。そのおかげで制作過程を皆で共有しながら進めることができ、柔軟かつクオリティの高い制作ができていると感じています。

最近ではGatsbyやAstroといったモダンなフレームワークを使ったサイト制作も進めています。こうした技術を取り入れることで、開発効率の向上はもちろん、技術的にも魅力的なサイトをアウトプットしていくことでブランディングに貢献していきます。

アクセシビリティ試験と運用

サイトは作って終わりではなく、むしろ公開がスタート地点です。コンテンツ更新などの通常運用もしますが、自分がエンジニアとして力を入れているのはアクセシビリティの改善です。
今年2023年の夏にコーポレートサイトに対してアクセシビリティ試験を実施し結果を公開しました。この試験も結果公開が目的ではなく、課題を洗い出して改善サイクルを回すことが目的です。

これまで10個ほどの改善を実施しましたが、印象的だったのはモーダルウインドウをキーボード操作で閉じられるようにすることでした。WCAG2.1の基準でも適合レベル「A」にあたる基本的なものですが、対応しているサイトは世の中でも正直多くない印象です。自分も課題として可視化できるまで意識できていませんでした。こちらはescキーで閉じられるように改善しています。

入社するまではアクセシビリティを意識する機会は少なかったのですが、社内での勉強会や書籍の輪読会に参加するうちに自然と意識するようになりました。日常的にアクセシビリティ関連の情報交換が行われているグループチャットもあり、多くの社員の共有や議論で知識をアップデートできています。

社内の制作環境の整備も

速い事業スピードの中で、社内各所で制作されるWebサイトを一定のクオリティを保つための努力も必要です。そのために他の作業者が開発しやすい環境を整える仕組み作りを行っています。

制作パートナーさんが開発しやすいようビルド環境を整備したり、Web制作ガイドラインやQAシートを作成して誰でも一定のクオリティを保てるような体制を整えています。これらも作って終わりではなく、定期的に担当部署とMTGしながら課題を探し改善するよう運用しています。

他にもCDNの設定やCMSの管理・開発サポートなども行います。マークアップエンジニアという肩書きの人間がやりそうなことは一通りやる機会があるので、自分の持っている知識を活かして仕事ができている実感が強いです。

最後に

他にも部内・部外のデザイン系の勉強会の運営など、エンジニアリングに閉じないフィールドでの活動も行っています。HTML / CSS / JavaScript というデザインにもエンジニアリングにも親和性の高い領域のため、各領域で専門性の高いメンバーたちと日々交流できるのが魅力です。

プロダクトを作るエンジニアに比べ、マークアップエンジニアとして事業会社で働いている人の情報発信ってそんなに見かけないな〜と思っていました。もし同じような立場の方がいたら友達になりましょう🤝

そして自分の所属するBX部では一緒に働く仲間を募集しています。これを読んで興味を持った方がいれば、ぜひ募集要項・採用サイトをチェックしてみてください。

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