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黒い服の人

小さい頃は母が買ってくる…所謂、女の子っぽい可愛い色の洋服を着ていた。
いつの頃からか髪をショートにして、男の子のような洋服を好むようになる。色合いも寒色が多かったように思う。
思春期は9割男な学校へ進学し、女である事を武器にする為に再び女の子っぽい洋服を選ぶ事が増えた。
ただ…人と被る事が苦手でインポート物や一点物、古着が多かった気がする。

社会人になって、ギャル系、古着系、森ガール、ロリィタ、黒服、パンク、コスプレ…色んなジャンルを試してみた結果

【黒い服一択】

となった。
髪の毛をどんな色にしても合うってのもあるけれども、黒い服を着てる時は何故か落ち着いて居られる…そんな理由。

今、自宅のクローゼットの洋服は9割黒い服だったりする。
色んな素材の、色んな形の 黒い服 が並んでいる。

【黒は女を美しく魅せるのよ】

とある映画のセリフ。
これを聞いて、ますます黒い服を選ぶようになった。
  (実際、美しいかどうかは別として)
年齢を重ねるにつれ、形や素材をこだわるようになり、いいものを長く着られるようにと、最近はオーダーメイドの黒い服を依頼する事も増えてきた。

いつからか周囲の人たちから

【黒=わたし わたし=黒】

と言われるようになった。

以前よく行ってたセレクトショップの店員さんが、黒い服が入荷した時にわたしを思い出すと言っていた。
数人のハンドメイド作家さんが、黒いアクセサリーを作りながらわたしを思い出すと言っていた。
人混みに居てもすぐ発見出来ると言われた事もある。
ある意味ブランディングの成功例と言えなくもないのか…とか思いつつ、
今日も黒い服を選ぶ。

#黒い服 #日常 #ブランディング

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