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夢 ( 第三夜 )

高層ビル街にある中央公園の芝生の広場にいた。

【目の前には巨大な怪物】

その怪物は…
公園の木々の3倍くらいの大きさで
大きな1つ目、大きな口、ヒョロヒョロなピンクと黄色のしましまな手足の生えた じゃがいも だった。

逃げ惑う人々。
警察や自衛隊まで出てきて戦っている。
巨大な怪物は捕まえた人たちを口に放り込んでいる。

嫌いな同級生が泣き叫びながら食われるのを
(ざまぁみろ)
と静かに見ていた。

特撮映画のような状況が目の前に繰り広げられているにもかかわらず
わたしはそれらを静かに眺めているだけだった。

怪物は色々な攻撃を受けているが倒れない。
無傷のようだった。
ずっと1人ずつゆっくりと人々を捕まえて食べている。
地上からの攻撃は効いていないようだ。

しばらくすると、小さな戦闘機がハエのように怪物の周りを飛び始めた。
怪物は人々を食べるのをやめ、戦闘機を追い払うように手を振り回した。
弾き飛ばされた戦闘機がビルにぶつかったり、地上に落ちたりしている。
弾き飛ばされたその中の一機が、わたしの方へ飛んできたが...わたしには当たらなかった。

【何かの背に乗って飛んでいる】

そう、何か黒い生き物の背に乗ってわたしは上空へと移動していた。
眼下に広がる、阿鼻叫喚な地獄のような光景を
ただ静かに眺めている。

そこで目が覚めた。
これは中学生の頃に見た夢。
今でもハッキリと覚えている。
起きてすぐ
(あのじゃがいもは食べれるのだろうか?)
と思った事も。

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