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行動をして貰って感謝を伝えるだけで無から愛が生まれる



わが家には、ホワイトデーとか誕生日とかちょっとした節目の日に、夫が妻に薔薇の花束をプレゼントしてくれるという習慣があります。

我が夫は女性へのプレゼントセンスは限りなく0に近いのですが、たしか、一度だけ夫がわたくしの誕生日に自主的に巨大な薔薇の花束を買ってきた事があって、それ以来こちらから催促したりしながら習慣化しています。

(夫の自主性だけに任せると「頑張って釣った巨大なネロネロとした死んだ魚」または「秋葉原電気街で買ってきた寝ながら読書ができる自在アーム型本立て」とかになって「薔薇の花束」にはまぁめったになりませんから…)

夫は仕事も忙しいですし、記念日の当日に買ってくれなくてもけっして拗ねずあせらず落ち着き払って

買ってくるまで毎日粘り強く催促します。

そして、ふつうに飾った後、数本を取り分け、小さな花束を作り、逆さに壁に吊るしてドライフラワーにします。

そして時々、

これを見よ。これは貴方が毎年の習慣としてわたくしに下さった花束をドライフラワーにしたものである。貴方は毎年何度かわたくしに薔薇の花束をくださっているのである。

と自分と夫に刷り込みをかけて洗脳します。

なのでわたくしは誕生日やホワイトデーやクリスマスなどに毎年毎年何度も薔薇の花束をプレゼントして貰えるのです。

べつに催促しなくてもしょっちゅうスマートに花束を買ってきてくれる殿方も、とってもとっても素敵ですが、だいたいそーゆー人はいろんな女性に花束を買った事がありこれからもいろんな女性に花束をあげてしまうタイプなので、また違った苦労もあります。

わたくしは夫の毎年の…ちょっと不器用なふるまいが、じつは意外と気に入ってます。

東急ハンズで2時間悩んで買ったという組み立てると透明なオレンジ色のモアイ像になる立体パズルとか、正直なところ要らないけど、でもそんな不器用な夫がそんな所を含めスキなんです。

ほら、べつに血統書なんかついていなくても、家のとんでもない場所におしっこしちゃうようなやつでも、拾ってきて育てれば、大切にすれば大切にするほど猫ってカワイイじゃないですか。どんなショーで一等になったインスタに載ってる血統書付きの美猫なんかより、自宅の最悪なイタズラしまくりのブサイクな保護猫の方が世界一カワイイじゃないですか。いやもう床に置いといたハンドバッグの中におしっこしちゃうからこそそんな事しないネコより味わい深いくらいじゃないですか。

男女の愛もそんな感じだと思うんですね。

毎日背中をさする、スキンシップする。手をつなぐ。いっしょにお風呂に入ってみる。ネコと同じで、いきなり極端なことをするとだいたい逃げますよ。

でも。

すこしずつすこしずつ攻めて行けば、はじめはいやがってるパートナーも徐々にあなたの変化についてきてくれる。

いまさら?こんなヤツに?そんなこと?バカバカしいよ、と思っても、冗談めかしてでもいいから、行ってきますよのキスをしてみる。

日々、行動し合えば、愛になる。


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