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マッシモ・ファラオ・トリオ おすすめアルバム「ルイーザ」Massimo Farao Trio



何度も書いてますが、わたくしマヨコンヌはアドリブが押さえ目なジャズが好き。



。。。話し戻します。

「ハア?アドリブが嫌いなのにジャズがすきだとお?」って思われそうですけど。

つまり要するに、超絶技巧を誇示するだけの音になってしまってるアドリブとか、ガンギマリに盛り上がってる時だからこそグッとくるようなアドリブは個人的にはそんなに痺れないんです。(たまにならそれもいいけどね♥)

あくまでも「美しい音階」なアドリブを愚直に正確に丁寧に追及してる地味な職人気質なジャズが好きなんです。

(両親&親戚がジャズ好きばかりで、しかも父がアドリブのきつい現代ジャズやビル・エヴァンスのアドリブのえぐいやつがやたら大好きだったために、胎児の頃から訳の分からんアドリブだらけジャズを聴かされ過ぎてちょっと反動が出てるのでございます)

(ビ〇・エヴァンスさん!!「枯葉」弾くなら!ちゃんと!「枯葉よー♪」ってたった4音のフレーズぐらいきちんと4音キッチリ全部奏でてくれよ頼むから!!パパのビ〇・エヴァンスのレコードから「か・れ・ピュルリュルキュルキュルポロリラロロロローーーン♪」とか毎回毎回崩されるとなんかもー落ち着いて宿題も解けないよ!「枯葉よ、の『よ』までちゃんと弾いて!(怒)」by小学生だった摩詠子)

まあ「美しい音階」系のアドリブ=すでに過去に出尽くしている音なわけで、つまりそれって確かに独創性はあんまりなくて、たとえばやろうと思えば譜面として残せて他者に簡単に完コピされてしまえそうですが、でも、ありきたりで決まりきってても…それがいいじゃないですか

そういう決まりきったスタンダードな美しい音階の「これ!まさにこうきたら次はこう来るはずなんだ!」って音を寸分たがえず1ミリもずらさないで正確に奏でてくれたら。。。聞いてて最高に気持ちよい!じゃないですか。

とんでもない技術がある人が、でもシンプルに素朴に奏でた方が良いときはその生涯かけて培った技術をひけらかさずにちゃんと抑えてシンプルに奏でちゃう、自分の個性とか自分の技を眼中に置かずにただただ美を追求する結果、研ぎ澄まされて最後にはシンプルに行きついてしまう感じ、

それって、最高に素敵だと思うんです。

このマッシモ・ファラオ イタリア人の現代ジャズの人なんだけど、まるでパブロ・カザルスとかヤッシャ・ハイフェッツみたいな有名クラシックの演奏みたいな、あるべきところにあるべき音が正確にびしっと打ち込まれていて、丁寧極まる職人の仕事みたいな音で、でもそれでいて、静かな熱狂も、繊細な抒情的な美しさもあって、私は大好きです。

ちなみにこのアルバム・ルイーザ、他の曲もどれも素敵で捨て曲なしのおすすめアルバムです。

今回はテンポがいいブルー・ボッサ(ジャズっぽいボサノバって意味かな?)って曲を貼りました。

ちなみにこのマッシモ・ファラオですが、

マッシモ・ファラオ氏単独のアルバム、
マッシモ・ファラオ・トリオのアルバム、
マッシモ・ファラオ・アフロキューバンカルテットのアルバムなどいろんな名称があって紛らわしいせいか?

ほかにもすばらしい名曲、名盤がいっぱいある割には知名度もないし全然検索に上がってこないんですよねぇ。とくにマッシモ・ファラオ・アフロキューバンカルテットの盤なんて最高なのに「マッシモ・ファラオ・トリオ」「マッシモ・ファラオ」では検索結果に出てこないぃ。。。

また紹介いたしますね。

ちなみに今回の曲が気に入った人はたぶん以下のこれも好き♥

こちらに今まで紹介した曲の一覧がございます。
もくじ:マヨコンヌの好きな音楽


読書レビューとかはこちら。
「おらと いっしょに ぱらいそさいくだ」 諸星大二郎 漫画『妖怪ハンター』内『生命の木』

D・H ロレンス『チャタレイ(チャタレー)夫人の恋人』の問題部分とは【この小説がここまで標的にされチャタレー事件(裁判)にまで発展したのは性描写のせいじゃない】

マヨコンヌの理痴的★読書感想文 もくじ


マヨコンヌ★自己紹介&厳選記事集

 


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