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死にたがりの…

長文です(注意)
鬱などに触れているので気分を悪くされる可能性がある内容が含まれています
ちゃつみ まだ若かりし頃のお話です

お昼のバイト先で知り合った先輩

とても綺麗な人
取り引き先の男性達は彼女の前だと気取って話すのが見ていて面白かった。 
おめ〜に先輩はもったいない!など心の中で言いたい放題。ちんちくりんな私はよく橋渡しをお願いさせられていました(笑)
面倒見がよくて料理上手、一人暮らしの私に手作りのおかずやお菓子をよく持ってきてくれ何かと可愛がってもらっていました。
妹のように思うと優しい声で皆んなに自慢してくれるのがとても嬉しかった。

先輩は取り引き先の人に恋をし
お付き合いがはじまった。 

世間ではしてはいけない恋だった…
苦しくてご飯が食べれない…
それが合図かのようにボロボロになっていき、綺麗な顔が日に日にやつれていった…

ある日夜中に電話がきた
「死にたい」
慌ててパジャマのまんま飛び出し一人暮らしの先輩のマンションまで自転車をこいで向かった。
心臓が飛び出しそうでどうかどうかお願い!と泣きながら全力でこいだ。
出てきた先輩の手首からうっすら血…
「死ねない」と泣いていた
手当てをし話を聞き朝になっていました。
メールに気づいて慌てて飛んできた彼氏と話をし連絡先を交換しました。
彼氏はありがとう…と申し訳なさげに俯いてた。
通勤の人達の中で不審なパジャマ姿の私は、全速力で帰宅しバイトに向かった。
もちろん先輩はお休みしてもらって

「死にたい」コールにメール
仕事している時は大丈夫なのになんで?って当時の私は思っていました。
昼も夜も働いていたので、仕事が終わるとメールと着信をチェックするのが日課になってました。うっかり見落としてしまわぬように何度も確認し、時間が空くと駆けつけ話を聞いてなだめて帰ることが増えていく度に私の心もクタクタになっていきました。

限界がきたメール…
私は泣きながら半分怒りながら自転車をこいでた自分を今も鮮明に覚えています。
戸を開けた瞬間
「死にたがり❗️死にたいなら死ねばいい」と泣きながら吐き捨て自転車も忘れ走って家に帰った…
朝に彼氏から電話があり病院にいると…
大したことはなかったけど申し訳ないって
「もう巻き込むな」って受話器ごし泣いた。
私のせいだ
心の真ん中が怖くて震えた
支度をしコンビニで先輩が食べれそうなものを買い戸の前で待つ自分が嫌で仕方なかった。

先輩のご両親だけが帰ってきた

ご両親から謝罪と今後は仕事は辞めて自宅療養すると告げられた。
鬱になっていたらしく
「死にたがり」はそのせいだと知った…
先輩からは一度だけ
ありがとう。 
死ねなかったのはちゃつがいてくれたから  
というような内容だった気がする…
そのメールが最後だった
過去は断つんだな、それがいい
と思いこちらからは連絡はしなかった。

それから何年かたち
巡り巡って
私を探してあちこち連絡してやっとたどり着いたとメールがきた。
結婚し赤ちゃんが生まれ幸せにしているって巡り巡ってやってきた幸せの便り

今なら鬱がどれだけ苦しいのか分かる
もう少し優しくできていたらと思うことはあるけど、それもまた今に繋がり私の周りには心が疲れた人や不安を抱えながら頑張っている人達の中にいます。
コミュニティを立ち上げ少人数でお話しながら支え合っています。
何ができるわけじゃないけどTwitterではじめたコミュニティ「ポノリコ🌱」
ここでの出逢いもまた一期一会

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