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恋した結果 夜の世界に

私がスナックデビューしたのは19歳
すでに一人暮らしをしていました。
お昼のアパレルの仕事だけでは生活費だけで精一杯な暮らし。そこにネコちゃんまでいたので大変ではあったけど…

私は当時お付き合いしていた彼のことがとても大好きだった。
17歳の時
バイトしていた喫茶店で出会った
18歳
お付き合いすることになった
彼のご両親にも可愛がってもらっていました。
彼のお母さんはスナックのママ
彼がいない時でも遊びに行ってお喋りしていました。
19歳
一緒に私の家で暮らしたいと2人でお願いした時は猛反対された。
彼が甘ったれていること、私を幸せにできないこと、まだこれから勉強しないといけない事が沢山あることなど色々…
ママが何よりも心配していた部分
彼は人付き合いがとてもよく超お人好しで、明るく男前で男女問わず人気者だった。
なんであんな女と!と彼を取り巻く女子達に敵対され色々あったし、駅前で彼の帰り待ちする女子もいたので待ち合わせ場所は彼の家になっていた。
正直なんで私なんだろう…とずっと思ってた。
その彼がとある悪に巻き込まれお人好しが裏目に出た事件が起きた…
2年…私たちは離れることになりました。

ママには別れなさい!と言われたが別れることはできないと断り、彼がどうしているか、何を考えているのかとにかく少しでも知りたい気持ちでいっぱいだった。

何より…寂しく怖く不安だった

彼の今日を唯一知るのはママ…
そばにいるしかない!と腹をくくり、お金がいるのでスナックで働かせて欲しいとひたすらお願いをしました。
私がどうかなってしまうんじゃないか、最悪の事態になったらどうしようと心配し私が働くことを許可してくれました。

働くための約束ごと
○20歳になるまではお酒は絶対に飲まない
○週2以上は働かない
○息子の彼女と紹介し期間限定でお手伝い
○誘われてもママがいないと無理だと断ること
○帰りは必ずママかパパと帰ること
○別れたら水商売はやめること
他にも条件があった気がするけど忘れました

彼のことを知りたい…
それだけで怖さも不安も何もなく夜の世界へ

お客さんはとても可愛がってくれママが困るようなことは誰もせず、ママの娘として受け入れてくれジュースや烏龍茶で20歳まで過ごしていた。

アパレルのほうに支障が出ないように気をつけながら働かせてもらっていた。
第二の父に出会ったのがこの19歳の時

スナックのお仕事って軽いものだと少しナメてたところもあった。
仕事の愚痴、大人の事情、不倫などなど対応
ある意味カウンセラーじゃないかと思う。
頭の回転や瞬発力や判断力
酒に呑まれても理性は失わないのは必須
話題が豊富でどの分野の知識も必要
綺麗だけでチヤホヤされることもあるけど長続きはしない。
綺麗でもない小さなちんちくりんな私に武器なんて何もない…
何より世間知らずのお馬鹿…
もがいても何もない…
水商売に1番縁のなさそうなタイプの私は
薔薇や百合の中に混ざったたんぽぽ?
フルコースの後のお茶漬け?そんな存在
もう笑っていただこう!の精神
きっかけは彼だったけど
ありのまんまで10年水商売を続けることになった。

彼と別れた一時は約束どうり水商売から離れたけど、猫の入院や治療費など借金をしていたのを第二の父に肩代わりしてもらっていたので返すため再び夜の世界へ

彼はいまだに夢に出て来ることもあるし、ママに叱られる夢も見ることがある。
私の人生を大きく変えた恋だった


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