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古茶の短編小説集

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さらっと書いたライトなものをまとめたマガジンです。
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#小説

【短編】まだ世界はこんなにも美しい。

微熱だった。 ずっと全速力のような毎日に身体が参ってしまったのだろう。 重たい身体を起こ…

古沢茶太郎
2か月前
26

【短編】空々漠々

目覚めると俺は真っ白な空間にいた。 昨夜は何をしていただろうか。 いつもより空虚な気持ち…

100
古沢茶太郎
3か月前
4

【短編】融雪歌

シャッ...シャッ...。  乾いた音を響かせながら、夜の路地を歩く。    今日はやけに風も強…

古沢茶太郎
4か月前
3

【短編】寒空を眺める二匹

ふと家にいると、どうにも落ち着かなくなって ジャンパーを羽織って外へと飛び出した。 徒歩1…

古沢茶太郎
4か月前
5

【短編】寒気の蟻

今季最大の冷え込みの中、 そんな寒さなど感じる暇もなく、 私の身体は面接会場へと向かってい…

古沢茶太郎
5か月前
4

【短編】追い炊きケトル

何度ケトルのレバーを押しただろうか。 外から5時を伝えるチャイムが聞き、 慌ててまたレバー…

古沢茶太郎
5か月前
1

【短編】勘定失敗

妻と喧嘩した。 普段親友のように仲が良いが、 それと同じくらい喧嘩も多かった。 その日もいつもと同じような喧嘩だと思い 例のごとくケーキを買って帰った。 あれから5年。 隣の部屋から妻の声が聞こえてくる。 "ご飯ですよ。 そろそろ出てきてください。" 私はまだ許されていない。