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【女性でもミニマムでも大丈夫】10年介護施設で働く介護士が教える、移乗介助の3つのポイント



こんばんは。

現役ミニマム介護士 chata です。


10年間、介護施設で働くミニマム介護士が教える、移乗介助の3つのポイント

をお伝えします。





①ベッドの上げ下げ、体の向きなど環境を整えることを面倒くさがらない

無理な体勢での介助や、力任せに介助を行うことが腰痛の原因のひとつとしてあります。
(わたしの場合、名前の通りミニミムなので力任せに出来ないですが笑)

施設ではほとんどがベッドの高さを変えられる介護用ベッドを使っていますよね。
とても便利でありがたいのですが、上げ下げするのに地味に時間がかかりますよね…笑

忙しい時は正直、面倒。
ちょっとくらいベッド上げなくても何とかなるなるやろー

という気持ち。めっちゃわかります!
が、!!!

介護の仕事は、体が資本です。腰が痛くては仕事になりません。


実際わたしも同時に2人の食事介助の際に、腰を捻ったままの状態で介助を行なったため、1週間ほど腰から背中の痛みがとれませんでした。
痛みがある間、重度の方の介助ができず同僚に迷惑をかけたことがあり、とても反省しました。


なので面倒なのは重々承知ですが

・ベッドの高さを調整し、高いところから低いところへ移乗する

・1対1の食事介助でも、複数名の食事介助を同時に行う場合でも、毎回きちんと自分の体を入居者の方へ向ける

・介助するときは自分のつま先を移乗する方向(進行方向)へ向ける

など、基本的なことを守りましょう。

(上記は介護技術のひとつである【ボディメカニクスの8原則】の一部を活用しています。
この原則についてはまた後日、別の記事でご紹介したいと思います)


②介護の基本は<自立支援>
できる事できない事を見極めて、できる事はやっていただく


介護の仕事をする上で忘れてはいけない<自立支援>の考え方。
すべてやってあげる事が介護ではありません

以前、観察力の記事を書きましたが、まずは日々観察し、きちんと高齢者のできる事できない事を把握する。
そして、できる事はなるべく自分でしていただくようにしています。
(もちろんやる気を引き出す工夫や声かけは必要ですが、その話はまた別の記事で書きたいと思います。)

例えば
・片麻痺の方の移乗介助をする際、こちらで全介助せずに健側で手すりなどを持っていただく。健側の足に力を入れ、一度立位をとっていただいてから方向転換し、移乗する

・寝た状態でズボンの上げ下ろしをする際は、しっかり膝を立てお尻を持ち上げていただく

・おむつ交換で横を向いている間、ベッド柵を持っていただく

など、小さなことですが生活リハビリ(日常生活の動作そのものをリハビリとしてとらえる事)として考え、できる事はやっていただくようにしています。

ただ体調が優れなかったり、入浴後で疲れている場合などはいつもより多くお手伝いしたり、臨機応変に対応することも必要だと思います。



③自分も相手も、安全で安楽な介助をする

介護の教科書に書いているような、堅い文ですが意外にこれが大事。
入居者さんが安全で安楽な介助はもちろんですが、介助者も安全で安楽でないといけないんです。

なぜなら、介助者が無理な姿勢をとっていたら、いざ入居者にヒザ折れやふらつきがあった時に支えきれませんよね?

介助する側は、なにか緊急自体があっても対応できるように万全の体勢でいるよう心がけましょう。



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