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中国茶/台湾茶を楽しみたい〜お茶の道具をご紹介!

「お茶を淹れるのに必要な道具って何があるの?」

「中国茶と日本茶の道具はどう違うの?」

今回は、中国茶と日本茶の違いや、それぞれのお茶道具の使い方について解説します。

お茶を美味しく淹れるためには、道具の選び方がとても重要です。特に、中国茶と日本茶では使用する道具が異なるため、その違いを理解することで、より深くお茶の世界を楽しむことができます。

こんにちは、Chaswear茶思維のルイルイです。

お茶道具を揃えるのは、お茶を淹れる楽しさの一部です!しかし、初めての方にとっては、「どんな道具を揃えたらいいのかわからない!」という悩みもあるかもしれません。「お茶を始めたいけど、道具が多すぎて迷ってしまう…」と感じる方も多いでしょう。

そこで今回は、私が「お茶道具の基本と使い方」についてわかりやすくご紹介します!基本的な道具に加えて、それぞれの道具の役割やお手入れ方法も説明しますので、ぜひ最後まで読んで、お茶道具をマスターして、より豊かなティータイムを楽しんでくださいね。

この記事に執筆者:ルイルイ
中国国家高級茶芸師、茶席プロデューサー、文化発信インフルエンサー。2021年から中日交流イベントプロデューサーとして活動。茶文化と食文化の歴史に関心を持ち、中華料理特に広東料理(粤菜)とお茶のペアリングを研究しています。


お茶の道具:基本編

最初に必ず買った方がいいアイテム

  • 湯を沸かす器具: 陶器製の壺炭ストーブ、銀製の壺、または電気ケトル。

  • 茶壺: お茶を淹れるために使う茶器で、茶席の主役です(日本では急須のこと)。

  • 蓋碗:蓋碗は中国茶の伝統的な茶器、茶席の主役です。(茶壺の代わりに使います)

  • 品茗杯/ 茶杯:客人にお茶を提供するために使います。日本茶では湯呑みに該当するもの。

  • 茶海: 「公道杯」「均杯」とも呼ばれ、お茶を客人に均等に分けるために使います。日本茶ではピッチャーに該当するもの。

より楽しめるお道具

  • 壺承: 「茶壺(急須)」を置くための器

  • 杯托:     茶杯を置くためのものです。日本ではコースターに該当するもの。

  • 茶倉 : 「日支罐」とも称され、茶葉を保管するための缶です。日本茶ではお茶入れか茶筒に該当するもの。

  • 茶針: 茶をかき混ぜたり、茶殻を取り除いたりするために使います。茶匙とも呼ばれます。

  • 茶則: 茶葉を入れるために使い、客人に茶葉の乾燥状態を見せるために使います。

  • 茶巾: 水滴を拭き取るための茶巾です。小さめのハンドタオルで代用できます。

  • 水方、渣盤:  水や茶殻を捨てるための器。茶道でいう建水のこと。

  • 蓋置き、匙置き:  それぞれ急須の蓋、茶匙を置くための用具です。

  • 茶盤:   中国茶を淹れる際に使われる専用の台


種類別のご紹介

1.お湯を沸かす器具

陶器製の壺炭ストーブ、銀製の壺、または電気ケトル

2.蓋碗( ガイワン / がいわん)

蓋碗は中国茶の伝統的な茶器で、茶碗、蓋、受け皿の3つから成り立っています。蓋を使って茶葉を抑えながら茶を注ぐことができ、繊細な操作が求められます。茶葉の香りや味を引き出すために用いられます。

柴焼きの蓋碗

使い方:
蓋碗に茶葉を入れ、少量のお湯を注いで茶葉を開かせます。蓋を使って茶葉を抑えながら茶を注ぎ、均一な風味を楽しむことができます。

3. 茶壺(チャーフー )

茶壺は、中国茶を淹れるための急須のような道具です。特に烏龍茶や黒茶などを淹れる際に使用されます。茶壺は茶葉が自由に広がるため、濃厚な風味を引き出すのに適しています。

使い方:
茶壺に茶葉を入れ、熱湯を注いで茶を淹れます。茶壺から直接湯飲みに注ぐか、まず公道杯に移してから各湯飲みに分けます。

4. 公道杯(こうどうはい)・茶海

公道杯、または茶海は、茶壺や蓋碗で淹れた茶を一度注いでから、各湯飲みに均等に注ぐための器です。これにより、各湯飲みに同じ濃さの茶を注ぐことができます。

使い方:
茶壺や蓋碗から淹れた茶を公道杯に移し、各湯飲みに分けて注ぎます。これにより、茶の濃さを均一に保つことができます。

5. 茶葉罐( チャーイェグアン / ちゃばこ)

説明:
茶葉罐は、茶葉を保存するための容器です。密閉性が高く、茶葉の香りや新鮮さを保つために使われます。容器のデザインや素材は茶葉の種類や用途に合わせてさまざまです。

使い方:
茶葉を適切な量で保存し、必要なときに茶壺や蓋碗に取り出して使用します。

6. 茶則(ちゃそく)

茶則(ちゃさく)は、茶葉を入れて客人に見せるための道具です。主に茶葉の乾燥状態や品質を確認するために使用されます。茶則に茶葉を入れることで、香りを楽しんだり、茶葉の形状や色を確認することができます。これにより、お茶を淹れる前の期待感を高める役割を果たします。

7. 茶針(チャージェン / ちゃしん)

茶針は、茶壺の注ぎ口が詰まった際にそれを解消する、または茶則からお茶器にお茶っ葉をスムーズに移るための道具です。

使い方

A. 茶壺の注ぎ口に茶葉が詰まった場合:

  1. 茶壺の注ぎ口に茶葉が詰まったときは、茶針を使って詰まった茶葉を優しく取り除きます。

  2. これにより、茶がスムーズに流れるようになります。

B. 茶葉を茶則や蓋碗に移す場合:

  1. 茶則や蓋碗の口の上に茶葉を置き、斜めにします。

  2. 茶針を使って、茶葉を抑えながらゆっくりと滑らせて移動させます。

  3. 茶針を使うことで、茶葉を投入するスピードをコントロールすることができます。

このようにして、茶針を使うと茶葉の詰まりを解消したり、茶葉をスムーズに移したりすることができます。

8. 茶盤(チャーパン / ちゃばん)

茶盤は、中国茶を淹れる際に使われる専用の台です。茶器や湯飲みを置くスペースとして利用され、茶を注ぐ際に溢れたお湯を受ける排水機能も備えています。

使い方:
茶器を茶盤に並べ、茶を淹れる際にこぼれたお湯や茶を受け止めます。お茶を楽しむ際に、見た目を整える役割もあります。


中国茶/台湾茶を初めて選ぶ際のポイント

中国茶器を初めて選ぶ際のポイントを4つ紹介します。

1. シンプルなデザインを選ぶ

最初に購入する茶器は、形や色がシンプルなものを選ぶのが基本です。例えば、陶器なら茶色、磁器なら白色で、絵柄がないものが使いやすく、後から茶器を増やしても合わせやすいです。

2. 実際に手に取ってみる

茶器を選ぶ際は、実際に手に取って、自分の手になじむかどうかを確かめることが重要です。見た目が美しい茶器でも、使いにくければお茶を楽しむことが難しくなります。特に、長く使いたい茶器ならば、持ちやすさや使いやすさを重視しましょう。

3. 蓋碗や茶壺と茶海のサイズのバランスを考える

蓋碗や茶壺と茶海のサイズのバランスにも注意が必要です。茶海は、急須や蓋碗よりも大きいものを選ぶと良いです。サイズが合わないと、せっかく淹れたお茶を全て注ぎ切れないことがあります。購入前に、茶器の容量を確認しましょう。

4. 自分の予算に合わせる

中国茶器を選ぶ際には、予算に合わせた購入も重要なポイントです。茶器には様々な価格帯のものがありますが、最初は無理をせず、自分の予算に合ったものを選びましょう。シンプルで質の良い茶器でも、比較的手頃な価格で購入できるものもあります。茶器を少しずつ集めていくことで、趣味としての楽しみも広がります。高価な茶器は、茶器の扱いに慣れてから購入するのが良いでしょう。

もし中国茶/台湾茶を学んでいる、イベントを参加する予定であれば、その場で先生に直接お聞きしても良いと思います!

最後に

Chaswear茶思維では、定期的にお茶を淹れる体験イベントを開催しています。実際に道具を使ってお茶を淹れることで、より深くお茶の魅力を感じることができます。最新のイベントはこちらです

ぜひ、Chaswear茶思維と一緒にお茶の世界を楽しみませんか?


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