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お茶の旅

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お茶にまつわる旅を紹介しています
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#金沢

渋谷の谷を感じるお茶さんぽ

渋谷駅周辺は、その名の通り、谷あいの地形です。今日は、渋谷の谷からスタートして、青山方面へ坂を登っていく、お茶の散歩コースを紹介します。 スタートは谷底スクランブル交差点 スタート地点は、スクランブル交差点。このあたりは、渋谷でも谷の深いエリアです。江戸時代には、神奈川県にある大山に向かう「大山街道」と交差していた場所でもありました。「大山詣り」と呼ばれ、江戸時代の人たちには人気の旅先で、多いときで年間20万人の人が訪れていたそうです。今も昔も旅をする人たちが行き交う場所

金沢|地元に根付く、茶の湯文化にふれる旅

金沢は茶の湯の街として知られており、その始まりは、加賀前田家初代当主の前田利家と二代目の利長が、千利休から学んだことにあります。 前田家は徳川家に次ぐお金持ちでしたが、徳川家に警戒されることを避けるため、芸能や工芸に財力を使う「文化奨励策」を取りました。その結果、京都や江戸から文人や茶人が金沢に来たり、お茶の栽培が始まりました。 今日は、金沢に根付く、茶の湯文化をふれる旅をご紹介します。 金沢市立中村記念美術館まず向かったのは、「金沢市立中村記念美術館」。地元の酒造会社の社

金沢|アートと工芸と加賀棒茶

金沢といえば、アートと工芸の街として知られています。一般的には、アートと工芸はそれぞれの違いを強調され、同じ文脈で語られることは少ないもの。金沢ではその垣根を越えて、工芸品のアートフェアが行われていたり、アートに工芸の技術が利用されたりと垣根を超えた新しい試みが生まれている街です。現代アートと伝統工芸が交差する、金沢のお茶さんぽ紹介します。 国立工芸館日本で唯一の工芸を専門とする国立美術館です。東京にあった東京国立近代美術館工芸館が、地方創生施策の一環として、2020年に金

金沢|本好きお茶さんぽ

金沢といえば、伝統的な工芸品やお寿司、美術館などが有名ですが、個性的な本屋さんや図書館もあり、本が好きな人にとっては嬉しい場所でもあります。今日は、本を楽しむ金沢のお茶さんぽを紹介します。 石川県立図書館2022年4月にできたのが、石川県立図書館。館内に入ってびっくりするのが、円形劇場のような吹き抜けの空間。本が並べられているというよりは、本にスポットライトが当たっているような、魅力的に展示されていたのが印象的でした。 上の階には物語に出てきそうな雰囲気のある本棚があり、