見出し画像

にしき堂のもみじ饅頭に感動した

広島に行くとお土産で買うもみじ饅頭、もともと結構好きなんです。和菓子全般があまり得意ではない私でもこれは美味しく食べられます。でもこれまで普通のもみじ饅頭しか買ったことなかったのですが、先日広大付属中を見に行った時、にしき堂に寄ったら、もみじ饅頭がすごかったんです!

なにしろ種類がものすごく豊富で、もみじ饅頭なのにチョココーティングされている、こんなのもあるんですよ。この見た目和菓子じゃないですよ。かわいい・・。ホワイトチョココーティングのもあるし、チョココーティングのもあるし、チョココーティングの中にもチョコクリーム入りと無しがありますが、3種類全部食べてみて、クリーム無しのが一番好きでした。「饅頭っていうか、これブラウニーだね」と息子。そうなんですよ、もみじ饅頭じゃないです。一口サイズのケーキです。もう、あげる人いないのに誰かに買って帰りたくてたまりませんでした。

それにアンデルセンとコラボしたシリーズのこれ、見てください。「大崎上島のレモン」を食べて、何だこれーーー!なんて美味しいんだ!!「これタルトシトロンじゃん!」とまたもや息子。これ本当に好き。もともと和菓子より洋菓子好きだし、この味はドストライクです。レモンクリーム、良い塩梅の酸味と甘味です。その次「瀬戸の柑橘フロマージュ」。どんなネーミングよ・・これ絶対フランスで修業した若旦那が付けたでしょ・・。味も確かにほのかに柑橘の酸味が効いていて、フロマージュも強すぎない感じ。よく柑橘とフロマージュ混ぜた味を商品にしようと思いましたね。あんまりありそうでないですよね。最後「瀬戸の藻塩ショコラ」。でた、ショコラ。やっぱりフランス語です。それに塩を入れてきたとは・・塩キャラメルかよ・・。「これこの3種のラスボスだな」と息子が言うので、心して食べてみましたが、なるほど確かに塩とちょっと餡子っぽい口触りのチョコ。クリームっぽいチョコではなく。ありですね。

これ私は今までもみじ饅頭のあの餡子のだけを伝統的に売り続けている老舗という認識しかなかったけれど、すごい店ですね?こんな斬新なものを作っているとは。それに店で思ったんですが、商品のパッケージデザインが洗練されていて、お土産に選ぶのが楽しいです。包装も種類によってデザインが全て違うんですよ。全てにもみじが描かれているのですが、それぞれの色や配置、現代風から伝統的な感じまで、デザインの完成度が高いんです。饅頭の職人さん以外に、外装担当の人がいそうな感じです。

それにそれに、コラボ商品はアンデルセンだけでなく、子供向けにドラえもんのもみじ饅頭もあれば、ポケモンのもあるんですよ!ドラえもんのもみじ饅頭は、『どこでもみじ』っていうんですよ!どこでもみじは、どこでもドアの箱に入ってるんですよ!!すごい!私が感動していると「僕ならドラえもみじって名前にするな~」と息子。どっちでもいいよ!うう・・誰かにあげたい・・どこでもドアのどこでもみじ・・。しかし子供向け商品に一つコラボすることろまでは分かりますけど、ドラえもんとピカチュウの二つもコラボするとは大きな店の余裕なのでしょうか、さすがにしき堂ですね。

さて最後にやっぱり普通のもみじ饅頭食べなくちゃと思ったら、生もみじなるものもありました。生もみじ、食べてみたらめっちゃ柔らかくてお餅食べてるみたいですごく美味しいです!こっちの方が普通のもみじ饅頭より好き!前からこっちを買っていれば良かった!これ食べてみると皮がうすーいんですよ。もちもち感を増すために、皮が厚いとダメなんだと思います。うすーくてもちもちーとしていて、最高に柔らかいんです。それに見逃しがちですが、もみじの形が普通のと違います。これ柔らかいから、普通のもみじの形を作ろうとすると崩れちゃうのかな?この形も研究の成果に違いありません。もちもちに最適な形なんでしょう。しかも見てください、この鹿の模様。厳島神社の鹿がいるんですよー!ああもう感動。この鹿、特に必要ないじゃないですか、商品としては。でもこういう風にデザイン的にも完璧にするべく鹿を入れてくるあたり、レベルが高すぎる。この店の商品は全てこのくらいレベルが高いんですよ。

ふと気が付きましたが、生もみじは丸いプラスチック皿に乗って包装されています。あたらしもみじシリーズもプラスチック皿に乗ってましたが、そのプラスチックの形が違いました。商品によってプラスチック皿まで作り分けているんですね・・。プラスチック皿はおそらく出すときに包装紙にくっついて取れなかったりするのを防いでいるんだと思いますが、それなら全商品同じ形でいけそうなのに、商品全てで形を変えるとは、細部までの完璧なこだわりが伝わってきました。今度こそ本当に普通のもみじ饅頭食べてみましたが、これは皿に乗っていませんでした。全部同じように包装されているようにみえて、全部包装の仕方が違うんです。

最後に食べた従来のもみじ饅頭にも粒あんとこしあんがあります。私はこしあん派ですが、今回二つ食べ比べてみて、まず驚いたのが、あんこと皮の配分が二つで全然違うことです。こしあんはあんこ多め、皮薄め。対して粒あんはあんこの量が少なめで、皮の分量が多いんです。多分ですね、口に入れたときの甘味の感じ方によって、配分を変えているんですよ。なんと、もみじ饅頭の二種類でさえ細かく違っているとは、最後まで驚かせてくれます。あんこの味も美味しいです。

もみじ饅頭の表面には線でもみじの模様が入っているのですが、これ微妙に真ん中の線が太くなっているんですよ。これもわざとだと思うんですが、この線が太いために二人で半分こする時とても割りやすいんです。何から何まで計算ずくなんですよ!かなわない・・!にしき堂すごい!こんなに和菓子屋さんで感動したのは、虎屋の羊羹以来です。私が和菓子屋の跡継ぎだったらにしき堂に修業に来ますね。

あまりにも感動したので、いつもは中学受験の日記を書いているのに、ついついにしき堂のもみじ饅頭についてnoteの記事を書いてしまいました。イメージですけど和菓子屋さんって経営厳しいところ多そうじゃないですか。でもこういう勝ち組の和菓子屋さんに入って、感動しました。攻めに攻めてますもんね。細部まで研究しているし。感動をありがとう、にしき堂さん。こんな和菓子屋さんあるなんて、広島はすごい県だな。今までただのお土産と思っていて失礼しました。広島に行ったらもみじ饅頭は買いに行かないといけないとよくよく友人知人に言いたいと思います。

この記事が参加している募集

#育児日記

48,362件

毎日シンママ子育ていろいろを書いています。ときどき政治家秘書ネタも書きます。サポートしていただけたら嬉しいです! よろしくお願いします!!