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耳を鍛えようというとディズニー教材を買う話

語学を教えていると、もともとの頭の良しあしと上達具合にそんなにきれいな相関関係がない、ということを前に書きました。いわゆる勉強ができる子が、語学に関しては必ずしも一番いい生徒であると限らないんです。

ノーベル賞の授賞式を見ていても思ったりしませんか?賞を受賞しているんだから非常に賢い人たちでしょうが、英語が完璧っていうわけでもなかったりしますよね。上手ですけどね。用意してきていると思いますし。でも、語学のクラスがあったら、最優秀生徒ではないかもしれないでしょうね?

語学というのは、そもそもがコミュニケーションの道具なので、コミュニケーションが上手でないと上達しない、というのがまずあります。積極的だったり、人懐っこい性格だったりする子の方が圧倒的に伸びます。日本語を学習して2年目なのにこの生徒は日本人か?と見まごう生徒で、いま日本の地方で旅館の番頭さんしている子がいますが、旅館のクチコミに「すごくフレンドリーで親切な番頭さんです。☆5つ」と書いてあって、ああ~目に浮かぶ~と思いました(笑)

もう一つ、けっこう重要なのが「耳が良い」という点です。頭が良くても耳がよくない子は、いつまでたってもうまく発音できないし、相手の言うことを聞き取れないので、自然とコミュニケーションも億劫になり、上達が難しいんですよね。子どもに語学を習得させたいなら、小さい頃から耳を鍛えた方がいいです。コミュニケーション能力の方は生まれつきの性格があるのでなかなか変えられないかもしれませんが、耳は後天的に鍛えられるでしょうから、こっちはやってあげたいものです。

という話を、たまに私が語学教師していると知っているママ友などに聞かれたらするのですが、そうすると大体じゃあ幼児にディズニー教材を買うわ~という展開になるんですよね。ディズニー教材はなんか可愛くて家にあったらいいかもしれないですけど、私が言わんとしている「耳を鍛える」はどっちかっていうとそっちじゃないんです。そっちじゃない。効果なくはないんでしょうけど、もしそういう話なら聞くだけでは語学学習は効果あまりないとされていて、聞いて喋って意思の疎通が成り立つという1ループあって効果ありと言われているので、聞くだけの教材をお勧めはしません。

そっちじゃなくてどっちかというと、ピアノを習った方がいいということを言いたかったんです。ピアノじゃなくてもヴァイオリンでもギターでもいいです。小さい頃からできて、音楽を学べるなら何でも。今まで見た生徒で、この子は耳が良くて日本語上手だなあと思った生徒は、ピアノが上手だったり、バンドを組んでいたり、何かしらミュージシャン的な要素がありました。私が息子に別に音楽の道に進むわけでもないのにピアノを習わせているのも、そういう生徒たちを見てきたからです。

なので、ディズニー教材よりピアノです。ディズニー教材に恨みがあるわけでないです、すみません。あってもいいと思います。ディズニー、好きです。

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