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英検の待ち時間

地方で英検などの試験を受けようとすると、会場までが遠い遠い。聞いたことない大学名が書いてある受験票を見て、どこここ・・?と探すところから始まるのが常です。

みんな車を持っているから遠くても大丈夫なんでしょうけど、うちは持っていないので、辺鄙なところが会場だとタクシー代が半端なくて大変です。

それに加えてコロナ禍になって、保護者の待合室が廃止されるという措置が取られたんです。こんな辺鄙なところでどうしろっつーの?みんな車でどこかへ消えていくのを尻目に、私はどこか時間をつぶせるところがないかGoogleマップに相談。

コロナ禍になってから一次試験と二次試験合わせて4回待ち時間を経験しましたが、一度目なんぞ冬でしたが土砂降りで、日曜の朝9時なので近くのカフェが閉まっていて、本当にひどい目にあいました。唯一見つけたのが2キロ離れたところのドーナツ屋さん。もう開いてればなんでもいいから行ってみようと思ったら、ものすごく小さな扉の向こうに、全くハワイとは無縁そうなおじさんがハワイのドーナツを売っていました。食べるか・・。でもイートインできるスペースはなかったので、とりあえずハワイのドーナツをいくつか買ったものの、10分後にはまた土砂降りの日曜の朝に放り出されました。

ドーナツは息子が終わったら一緒に食べた方がいいから取っておいて、さてどうするか・・コンビニ行くか・・とさらに1キロ離れたところのコンビニでまた特に必要ないものをいくつか買い、あとは観念して会場へ戻り、中には入れないので出口の外でひたすら傘をさして立ちっぱなしのまま待ちました。土砂降りの中、ドーナツとコンビニの袋を持って、滝に打たれる修行僧のようにじっと耐えること1時間。ようやく息子が出てきたときには足の先から手の指まで冷え切って、しびれそうでした。

あれを繰り返してなるものかと、前回の英検の時は最初から近くの公園やお店などを調べてから行ったのですが、やっぱり大変な目にあいました。最寄りの公園に行ったら封鎖されていて、Googleマップでは封鎖は分からなかったので悔しくて、歩いて20分ほどのカフェを目指しました。6月でしたが暑い日で、田舎の道路は広くて影がないため歩いているうちに頭がボーっとしてきました。ようやくたどり着いたカフェでは、緊急事態宣言のためテイクアウトしかやっておらず、涼しい店内で時間を過ごせないと分かったときのショックといったら!考えてみればそうか・・。しまった・・。愕然としましたが、その店の近くにあった商店街のベンチでひたすら2時間くらい読書をして過ごすことにしました。

商店街のベンチって座ったことなかったのですが、あれはご近所のおじさんたちの社交の場なのですね。次から次へとタンクトップ姿のおじさんがタバコをくわえてやってきて、私をジロリと見て他のベンチに座ります。視線の意味は、どう考えても「いつもいない変なやつが俺たちのベンチを占領している!しかもさっきからずっといるけど、いついなくなるんだ」という感じで、私も時間さえくればどきたいのですが、ここ以外にどこにも行くところがないので、試験終了時間までは粘らざるを得ませんでした。直撃するタバコの煙。暑くてカフェで買ったジュースもすぐなくなってしまい、肩身が狭いったらなかったです。

ところが、今回の二次試験は駅直結のホテルが会場だったんです!いつも辺鄙すぎるところへ行っていたのに信じられない!ホテルもコロナ禍で試験会場にするほど困っているということなのかもしれないなと思いつつ、これは嬉しかったです!ホテルだもん、息子を送った後、ロビーのカフェでパフェでも食べちゃおうかな・・と思ったのですが、良いものを見つけました。むふふ。タイ式マッサージがあったのです!早速、息子の面接の時間に合わせて予約しました。

当日は31度の猛暑日。ホテルまでヒーヒー言いながら歩きました。今回は早々に息子と別れ、息子は面接へ、私はタイ式マッサージへ。30分のフットマッサージを涼しい部屋でしてもらっている間に「これだ。これが正しい英検の待ち時間の過ごし方だ・・」と確信しました。

満足です。最後にこんな優雅な待ち方で英検2級を終えられたことに後悔はありません。これで合格していてくれたら最高なのですが!どうかなあ!

毎日シンママ子育ていろいろを書いています。ときどき政治家秘書ネタも書きます。サポートしていただけたら嬉しいです! よろしくお願いします!!