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高速老婆と私の可能性について

少し前、お友達と電話をしていた時に、どういう流れからか「高速老婆の怪」の話で盛り上……?盛り上が……盛り上がりました。

※「高速老婆の怪」…「ターボババア」や「ジェットババア」など、驚異的な身体能力を持った老婆の怪異。

彼女たちはまるでジェットエンジンやターボエンジンを備えたかのような脚力で、夜道や高速道路を駆け抜ける。
(『日本現代怪異事典 副読本』 p.100 朝里樹 笠間書院 2019年)

要は車とかバイクとか新幹線とかに乗っていたらめっちゃ速いスピードで追いかけてきて、追い抜かれたら罰ゲームを受けるという初期の遊●王ばりの闇のゲームが全く何一つ予告もなしに背後からコンニチワしてくる怪異です。

割と全国各地で目撃されており、走り屋さんの間では有名な不運と踊っちまった系妖怪ですが、この本をけらけらと読んでいましたがめっちゃ納得してしまう文章がありました。

高速老婆の怪は「山姥」の一種の姿。(要約)

……ぁぁぁぁぁぁーーーーーそうだわ、あの人らも追いかけてくるわ!!と。
「三枚のお札」とか「牛方と山姥」とかそうだわ、あの人ら追いかけてくる!!と「なぜ高速老婆は老婆なのか」にものすごく納得してしまいました。

山姥、鬼婆など山に纏わる老婆の原点に関してはもうこの際考えないことにして、彼女たちは時代に合わせて己の特性をアップデートしていたことにものすごく感動した上で、将来的に、近い未来に「そういうものになる」であろう私の無限の可能性について随分明るい気持ちにもなりました。
どうせならこの位の気概で己を磨く化け物でありたいものです。

#日記 #エッセイ #日本現代怪異辞典