見出し画像

Goethe-Zertifikat A1合格体験記[ほぼ独学・現地受験]

はじめに

 標題の通り、Goethe-Zertifikat A1試験を受験し、合格しました。ドイツのデュッセルドルフで受験したので、備忘録も兼ねて書いていきます。机でガリガリ勉強したわけではないので、あまり役に立たないかもしれません。

Score

経歴

 2023年6月半ばにドイツへ来ました。試験は11月下旬に受験。渡独前のドイツ語力はほぼ0。本は買ったけど、全然モチベなくて勉強しませんでした。ドイツ来た時は自己紹介もできない、簡単な挨拶ができるくらいです。
 日本のお仕事をフルタイムでしている & ドイツでミニジョブしています。語学学校へは通っておりません。
 試験に向けて勉強し始めたのは9月中旬くらい? でも毎日時間をとっていたわけでもなく、思い立ったらくらいのテンションでした。頑張って勉強した日でも1日3,4時間程度です。


試験までの学習スケジュール

- 9月半ば、Goethe-Zertifikat受験を決意(このときはA2を目標にしていました)
- 10月~ ドイツ語だいすきクラブ(後述で詳細話します)のGoethe A2対策会に参加(全4回)
- 10月中旬 Goethe A1申し込み (ビザ申請はA1でいいと知り、A1受験に)
- ~10月下旬まで A1文法事項を総復習
- 11月~ ModelTest で練習

使用教材

- Grammatik aktiv (デュッセルドルフの本屋で購入)
Fit furs Goethe-Zertifikat: A1 (デュッセルドルフ図書館のみで使用)
- Goethe Institute公式サイトモデルテスト
- YouTubeのGoethe A1で検索ヒットしたもの

勉強法

 上記の経歴をみていただいてわかる通り、本当に集中力がないというか座ってガリガリ勉強するのが苦手です。机に向かって勉強するのは睡魔が襲ってくるので、実践型です。Goethe の試験A1は試験時間が短くて本当にありがたかったです。
 では各モジュールごとの勉強法を記載していきます。

Lesen

 個人的には一番とっつきやすいモジュールでした。やったことは至ってシンプル。ひたすらモデルテスト&単語です。Goethe公式から発表されているA1の単語帳をひたすら聞く(YouTubeにあります)。モデルテストで出てきたわからない単語はメモして、辞書で調べていました。モデルテストを3周くらいしました。

Hören

 苦手パートです。こちらもLesenと同じくひたすらモデルテストと単語です。特に苦手なのがTeil2の1回しか流れないものでした。基本モデルテストを繰り返し行うことしかしていませんが、外出した時に電車の放送やデパートの放送に注意深く耳を傾けるようにしてました。

Screiben

 Teil1はLesenの延長のような形なので、モデルテストをしていれば問題ないと思います。基本的に文章中の単語や文をそのまま答える問題です。
 Teil2は先ほど軽く触れましたが、ドイツ語だいすきクラブで実施されたA2対策会に参加していました。これは非常に勉強になりました。A1 Teil2とA2のScreibenはほぼ同じなので、A2対策会で学習したことがそのまま活きました。特にA1用の対策ということはしていません。宿題で毎回Screibenの問題が出て、それを送ると添削が返ってくる形です。添削が爆速で返ってきてかつ非常に丁寧です。それに加え、私ならこう書くよという回答もつけてくださるので、すごく参考になります。
 あとはHelloTalkという言語交換アプリを使いました。これはまじでおすすめです。この中でタイムラインという機能がありまして、ここで問題文と回答文、日本語訳を記載してドイツ人に添削をお願いしていました。ネイティブから添削を無料で受けられる機会はなかなかないし、ネイティブならではの言い回しを教えてくれることもあるので、めちゃめちゃ勉強になります。私は3回モデルテストを回しているとき、同じ問題でも毎回ちょっとバリエーションを変えて毎度添削をお願いして、表現を増やすように意識していました。最初はまじで訂正線だらけで落ち込みますが、最終的にはよくできてるよ!直すところはとくにないけど、こうするともっとネイティブっぽいよというアドバイスをいただけるまで成長できたので、対策していて楽しかったです。

Sprechen

 こちらもドイツ語だいすきクラブのA2対策会で鍛えられました。最初NinaさんにWie geht's?と聞かれても、Ummm, gut.しか話せませんでした。また、YouTubeでGoethe A1 Sprechenで検索してヒットしたもの、モデルテストでの模範解答を中心に表現を増やしていました。それをミニジョブやお出かけした時に積極的に使うようにしていました。

本番

 本番実施された順番に記載していきます。

開始前

 試験開始時間の30分前に到着するように指示がありました。遅れたら受験できないよみたいなことが書いてあるので、怖くて1時間ちょっと前に到着しました。少し時間を潰して、試験会場に45分前くらいにいきました。
 受付で試験要綱の紙とIDと郵送希望の方は切手の貼った封筒を渡します。私はしょちゅうデュッセルドルフへ行くので、封筒は持っていかず、"Ich möchte hier diese Ergebnisse abholen."(あってるかは分かりません)と伝えました。その後、待合スペースに案内してくれます。集合時間前に行ってもすんなり通してくれました。

Sprechen (難易度:易~並)

 YouTubeでみた動画の通り、受験生4人で行いました。Teil2,Teil3は動画では各々がカードを引いているのですが、本番では試験官が全員に見えるようにカードを見せてくれます。そのため、あーこういうこと聞かれるんだろうなということがなんとなく想像できるので、答えやすかったです。1人全く対策してきていない方がいて、試験官の目がめちゃ怖かったです…笑 自分含め他3人はしっかり対策してきているので終始にこやかに回答を聞いてくれていました。私はパートナー(質問してくれる方)が英語圏出身の方ですごく発音が綺麗でとても聞き取りやすかったので救われました。

Hören (難易度:ちょい難)

 ここからは少し時間(20~30分)があきました。時間に戻ってくるなら外出てもいいよといってました。筆記試験の部屋は13,14人くらいの教室で行いました。最初に試験官から解答用紙の記入方法について、説明がありました。意外とみんな対策してきてない感じなのかわかりやすくホワイトボードに書いてくれてるのにわかりませんって手を挙げる方が複数名… さあHörenはじめるぞって音声流し始めるんですが、試験問題配り忘れてるおっちょこちょいな試験監督でした 笑。
 問題の難易度としては、Modeltestよりも難しかったです。
Teil1 モデルテストTeil3くらいの難しさ
Teil2 モデルテストと同じくらい
Teil3 モデルテストTeil3よりは簡単だけどTeil1よりは難しい
 ここで試験中まさかの事態。Sprechenの時の対策していない彼が試験官にめちゃ話しかける。笑 おい、Hören中やぞと思いながら、気にしないようにしていましたがこそっとでもなく、ずっと話しかける。どうやら解答用紙の記入方法がわからなかったみたい。まさかの試験官音声一度止める。笑 彼以外にも記入が間違っている方がいたようで一人一人の解答用紙のチェックにまわってくれました。親切…

Lesen (難易度:並) & Schreiben (難易度:難)

 この2セクションは時間を区切らず、まとめて行われます。Hörenが終わって、じゃあ〇〇分からにするねと試験官がいって、始めます。ストップウォッチとかもないです。笑 結構ざっくり。
 Lesenはモデルテストを対策していれば難なく解けるようなものばかりでした。ここでも例の彼が試験官になんかめっちゃ頻繁に話しかける。試験官も静かに!というジェスチャーしますが、それでも話す。そんな話すことないやろ、試験やぞと、結構イライラしました。
 Schreibenはモデルテストより難しかったです。
 モデルテストのTeil1は、基本的に問題に書かれている文を抜き出して答える問題が多いと思います。抜き出さない場合でも、人数とか数字の解答が対策していて多いイメージ。ただ、本番聞かれたのはまさかのFamilienstand。わかんなかった。家での立場的なものっぽいし、Ehefrau? それとも 扶養人数的なもので数字聞かれてる? (Teil1の他の解答で数字を答えるものがなかったため) 解答:verheiratet (問題回収されてる & 解答ないので正確にはわかりませんが、ドイツ人に確認もしたのでたぶんこれ) ドイツ人にEhefrauは?と聞いたら、違うらしいです。せめてledigであって欲しかった笑 まさかの文章にないちょっと長めの単語笑
 問題はTeil2。来週の日曜日に100人くらい規模で家族パーティーしたいから、ホテルへ予約メールを書きましょう。
- なんでメール書いてるか
- 飲食したいんだけどいくら?
- 部屋空いてる?
 みた瞬間、対策外の問題でめっちゃびっくりしました。設定詰め込みすぎだし、嫌いなFragen Sieの2連続。これを30語で書くの無理だなと察しました。結局60語手前くらいだった気がします。(挨拶含め) ただSchreibenの点数よかったので(Teil1で1問間違ってる)、Teil2はほぼ満点近いんじゃないかと思います。語数としては60語ですが、語群は30くらいでした。(die Partyを1とカウントのように認識) 語数を大幅オーバーすると減点対象と聞いていたのですが、モデルテストの回答も対策本の回答も結構オーバー気味(50語超えとか)だったので少ないよりかはいいかと思ったのと、設定がいつもより複雑だったので結構オーバーに仕上げました。

やってよかったこと

現地アルバイト

 ドイツに来ているので、せっかくならと飲食店でアルバイトを始めました。同僚は日本人ですが、お客さんはドイツ人の方が多いので、いやでもドイツ語を使わないといけないので、Hören / Sprechenが鍛えられました。

やらなかったこと

Nicos Weg

 よくDeutsch Welleがドイツ語学習におすすめと出てきて、最初は見ていたのですが、自分には面白くなくて…. 見てて楽しくないものは続かないのでやめました。

単語帳

 単語は非常に大事だと思っています。ただ、単語帳での学習は実際にどういう感じで使うのかわからないので、単語帳での学習はしていません。(Goetheの単語帳は例文ついてるのでいいと思います!) お風呂に入りながら、音声を流すみたいなスタイルにして、ガリガリ書くことは苦手なのでしませんでした。Modeltestで出てきたわからない単語、日常生活で聞き取れるけど意味がわからない単語を中心に、単語は覚えるようにしていました。wieder, einfachとかよく聞こえてくる気がしてますが、いまだに理解できない。

さいごに

 なかなか勉強へのモチベが上がらず、しんどかったですがドイツ語は試験対策をすることによって急速に上達したと思います。やはり学習する上でゴールを定めて取り組むことは大切だなと改めて認識しました。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。


いいなと思ったら応援しよう!