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発達グレー息子の保育園面談でモヤっとした話

少し前に、保育園の3歳クラスで、いわゆる発達グレーと言われるゾーンにいる4歳次男の保育園面談があった。

発達の遅れは保育園の先生から以前から指摘されていて、申し込みから半年以上かかってようやく療育を受け始めることもできた。

で、面談。普段の次男の様子を改めて色々聞いてきた。

ふと面談を振り返ると、○○がわかっていない、○○についていけない、○○をやらない、という報告だらけだったなぁ、と。

そんなシリアスにできないことを指摘されまくったわけではなくて、笑いを交えながら「次男君○○がわかってないんですよー」なんて先生に言われながら話したから、別にすごく落ち込んでいるわけではない。

だけど、今思うのは、やっぱり次男はクラス内の困った君で、コロナ禍で通常より短い時間で面談をしなくちゃいけない場面では、先生も保護者(私)に伝えたいことはやっぱり「できていないこと」「保育園側として気にになること」が優先事項なんだろうなと想像する。


長男のときの面談を思い出してみると、確かに苦手な部分やもうちょっと頑張ってほしいことも指摘はあった。

でも主には一生懸命取り組んでいること、保育園でこんな遊びが好き、こんなお友達とよく遊んでいるなんていう話がたくさんあがっていた記憶がある。

それが、残念ながら次男の場合はなかった(泣)。
いいところもたくさんあるはずなんだけどな(泣)。

まだ診断名がついていない発達グレーの4歳年少児、保育園から気になることとして伝えられたこと記録のために残してみる。


記憶が短い?状況把握が苦手?

たとえば、先生が「今日はさつまいもほりをします」と言ってクラスのみんなで園庭に出る。みんなさつまいも畑のある方向へ向かう。

けれどもそこでうちの次男は「ボールで遊んでいい?」と聞いてしまう。いつも園庭へ出る=ボールで遊べるから。

おいもほりをするという状況が理解できないのか、「おいもほりするよ」と聞いたときにはわかったけど靴を履いて外に出ると忘れてしまうのか。先生も私もわからない。確かに同じような状況は家庭でも見られる。


おともだちとの関わりが苦手

本人の調子が乗らないときは、ずっと一人で遊んでいる、または指をくわえて突っ立ってお友達が遊んでいるのを見ている。先生が声をかけても、どうしたらいいのかわからないようでそのまま固まってしまっている。

調子が良いときには、お友達と関わろうとするんだけれども、「あそぼ」「入れて」「貸して」などの言葉が出ず、お友達が遊んでいるおもちゃをひったくってみたり、作った作品をちょっと壊してみたりして、アピールをする。

そして一緒に遊べたと思っても、おまえのものはおれのものとジャイアン化してしまいおもちゃを独占。お友達から「これ使ってたのに!」のブーイングが起きてしまう。そして「ごめんね」も言えない…。


確かに家庭でもそういった行動の片鱗は見えるけれども、兄とはとてもよく遊ぶし「○○して遊ぼ」「これ使っていいよ」などというコミュニケーションもよく取れている。

だからそういった言葉や関わり方を知らないわけではない。複数のお友達がいる場面だとそれができないのか、お友達のようにうまくコミュニケーションが取れないというのも自分でもわかっていて引け目を感じてしまうのか、何なんだろう。


場に合った適切な発言ができない

例えば保育園の給食の時間、「今日のお昼ご飯ははお肉だね。みんなお肉好きかな?」という先生と問いかけに、子どもたちは「好きー!」「きらいー!おさかなが好きー!」「おうちで昨日おにく食べたー!」などとあっちからこっちから大きな声で発言する。

でもうちの次男はそのトピックとまったく関係のない、例えば動物の話なんかを大声で始めたり、歌を大きな声で歌い始めたりしてしまう。

そこで先生が「次男くん、今はお肉のおはなししてるんだよ~」と言うと、照れてしまうのか気まずく感じるのか、わざと給食を手で食べ始めたりするんだそう。

みんなと同じく発言しようという気持ちはあるんだろうけど、ちょっと違うんだよなぁ。

これは家庭でも同じで、長男が私に学校であったことなどを話していると、次男も「あのね、あのね」と僕の話も聞いてと一生懸命お話ししてくる。でも大体何回も聞いている話だったり、さっき起きたことを再度説明する、というような感じ。


遊びのルールがわからない

保育園では、おにごっこやこおりおに、などの遊びをやっているらしいんだけれども、次男はルールがわからない。

おにごっこの鬼決め(靴で「おにきめおにきめ、誰が鬼かな」ってやるあれ)で、誰が鬼になったのかもわからないし、タッチされたら今度は自分が追いかける番だ、ということもわかっていない。

こおりおになんかはもっと難しくて、鬼にタッチされたら氷になる、仲間がタッチで助けてくれたら氷が溶けてまた逃げられる、なんていうのは次男にとっては高度過ぎて全然ついていけない、と。

今はまだお友達にも「もう~○○くん違うよ~」言われながらも一緒に遊ぶ流れになっているけど、もう少し経つと「○○君ルールわからないから一緒に遊びたくない」と言われてしまうと思う、という先生からの懸念も伝えられた。

うぅ辛い…でも子どもの世界ってそんなもんだよな、理解はする。



今回指摘されたことを見てみると、家庭の中ではあまり感じられなくとも、保育園のような集団で生活するときに支障が出たり、浮いてしまう、ということがあるんだなぁと思って。

次男の療育は現在は個別で1対1でやってもらっているけど、本当は集団療育をお願いした方がいいのかなという気がしてきた。

実際療育を始めるにあたって、療育施設の先生からも、「次男君は集団療育に来ていただいた方が良さそう」とコメントももらっていたんだけど、一度お断りした経緯がある。

なぜなら、集団療育になると毎週通う必要があり(個別だと月1回)、個別より時間が長く(個別は1時間/回)、親の付き添いが必須になるので、毎週午前または午後が丸々仕事を休む必要が出てくるから。

毎週はキツいなぁ…と思って、とりあえず個別でお願いすることにしたけど、次男にとって生きやすい方法を学ぶためにも、集団に入ってみるのが良い気もしてきた。


あとは、保育園が彼にとってストレスになっていないだろうか、という懸念。

毎日特に嫌がらずに通っているし、家ではお友達の名前もたくさん出るから、保育園でも先生ともたくさん話し、お友達ともよく遊んでいるのかと思っていたけど、どうやらそうではないみたい。

「家ではたくさんお喋りします」
「兄とよく遊びます」
と言うと保育園の先生は驚いていたし、保育園で見せている姿と違います、と言われた。

保育園では我慢して言いたいことも溜め込んで、それを家庭でたくさん発散しているのかもしれない。

毎日バタバタと忙しいし、息子2人が本当にやかましいので(苦笑)、怒ってしまったり、煙たがったりしてしまうこともあったことを反省して、保育園で頑張っている次男が、安心して言いたいことを言い、それを受けとめてもらえる場所を家庭の中で確保したいと思った。

保育園では同じクラスの子が当たり前にできることが、まだまだできない次男なので、保育園ではほめてもらえるような場面も、もしかしたらあまりないのかもしれない。

せめて家庭では「ママ見て」に対してたくさん見てあげて、「すごいね」「やったね」の言葉をたくさんかけてあげたい。

あと最後に、病院で診断をしてほしいと思った。うちの次男はASDなのか、ADHDなのか、軽度知的障害の可能性などもあるのか、想像するだけで私にはわからない。

ぼんやりと、次男はこういったことは苦手なんだな、療育の先生に聞きながらぼんやりとこんな感じの対応していくのかな、ということがわかってきたくらい。

個人的には我が子についてもっと知りたいし、これからの進路や将来のことを考える上でももう少し発達障害について知識が欲しいし、他の家庭の例も知りたい。

もちろんASDやADHDといってもひとくくりにはできず、個人によってい特徴や表れ方も違うんだろうとは思う。

もう4歳、しっかりこういう特性がある、だから必要としているサポート受けて、これから社会で彼なりに生きやすくしていく、ということを明確にしたい。


そうかそうか、こういうことだったんだなぁ。

面談を終えて、このモヤぁ~っとした気持ちがあったけど、書いてみてわかった。
クリアになって良かったし、これからどうしていきたいのかもわかった。

行動に移せるものから移していこうと思います。

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