分子間相互作用とは何か?
1.なぜ分子間相互作用を考える必要があるのか
完全気体としてふるまうための条件は、分子同士が接触したとみなせる距離dにくらべて、分子の平均自由行程λがずっと大きいことである。(λ>>d)
完全気体では平均の分子間距離がこのように長いので、分子の全エネルギーを運動エネルギーだけで書き表すことが可能であるが、現実の分子では、分子同士が近づくほど互いに相互作用をするため、運動エネルギーのみというモデルは単なる近似でしかなくなり、これらを改良するために分子間相互作用を考える必要がある