論文要旨:「カントの自然科学論における自然法則観」
論文を読んだ上で自分なりに要旨を作成し、感想・コメントを書きました。
以下論文です。
論文タイトル:「カントの自然科学論における自然法則観」
著者:松本 俊吉
論文誌:「科学基礎論研究」1994 年 21 巻 4 号 p. 221-226
要旨
カント著『自然科学の形而上学的原理』を元に、科学哲学における主要な論点である「科学的実在論VS反実在論」の対立の根底に潜む形而上学的認識を抽出した。そして形而上学的認識なしには、両者の立場いずれも成立し得ないことを示した。よって形而上学は大事である!
感想・コメント
カント『自然科学の形而上学的原理』が科学哲学の問題に貢献し得る可能性があることがわかった。
実在論・反実在論の対立に関しての結論が明確に示されていなかったので、私の問題関心であるカントの物理学観の現代的意義に関してわかることは少なかった。
カントにおける「自然科学の<形而上学>」の内実というものをもっと詳しく知りたいと思った。
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