見出し画像

代議士の誕生と宗教と憲法

 随分前のことなので部分的にしか覚えていないが、ジェラルド・カーティスという米の政治学者が書いた「代議士の誕生」という本があった。

 内容は彼が日本で大分に選挙区があった佐藤文生という議員の選挙活動に密着し、当選するまでの活動を書いたもの。この中で佐藤氏は票固めの為、多くの団体を回るのだが、最重要拠点の一つがある宗教団体であった。(今話題の教団ではない。)政治家にとって上位下達の宗教団体はかなり固い票の塊だ。又、宗教団体にとっても政治家と結びつくことは重要なことであるので両者の利害は合致する。この本でそのことを知った。

 昨今の報道を見る限り、政治家と宗教団体の関係はあまり変わっていない様に思える。

 憲法20条ではいかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならないとしている。

 憲法改正の議論もある様だが、この条文については誰も意見を言わない。どう考えるべきなのだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?